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こんにちは!
アジアクエスト 24新卒の中川と崔(チェ)です。
私たちはクラウドを専門とする部署へ配属となり、3ヵ月間の部署内の新卒研修を受けました。
本記事では、その様子を前編・後編の2回に分けて皆さんにお届けしたいと思います。(今回は前編です)
執筆者2名を含む、24新卒6名に向けて実施された新卒研修は以下のとおりです。
<新卒研修の概要>
◇研修期間:2024/5/7~2024/7/31 (3ヵ月間)
◇新卒研修のポイント:
・3ヵ月間でインフラ・クラウド(AWS)の体系的な知識を取得する
・AWS Certified Solutions Architect - Associate 資格を取得する
・仮想プロジェクトを通して実務で活かせる実践力を養う
◇新卒研修項目と期間:
①技術書籍を使ったインプット:約2週間
②AWS認定資格(SAA)の取得:1ヵ月間
③アドバンスドハンズオン:約2週間
④仮想プロジェクト研修:←後編でお届けします
目次
<新卒研修の概要>
◇研修期間:2024/5/7~2024/7/31 (3ヵ月間)
◇新卒研修のポイント:
◇新卒研修項目と期間:
“OSとは何か”というところから始まった...
①技術書籍を使ったインプット、約2週間
対象者1年以上の資格が果たして取れるのか??
②AWS認定資格(SAA)の取得を目指した1か月間
そして最終的には研修期間内に全員が合格できました!
いよいよ手を動かします。
③アドバンスドハンズオンに取組む約2週間
“OSとは何か”というところから始まった...
①技術書籍を使ったインプット、約2週間
《Linux》
まずはLinuxの勉強から研修開始!
※本記事では研修内容の紹介のため、技術の概要説明は割愛します。
使用した教材の1冊目は「1週間でLPICの基礎が学べる本」という書籍です。
LPICとはLinux資格の名称であり、書籍の名前の通りLPICに必要な基礎知識を1週間で身に付けることができる教材です。
今回の新卒研修では、LPICの受験は対象としていませんが、体系的にLinuxの基礎知識を学ぶという点では非常に有用な書籍でした。
IT未経験の私たちが理解しやすいように “OSとは何か” というところから内容が始まり、Linuxの基本的な知識から簡単なコマンド操作まで、Linuxの第一歩となる初歩的な知識を得ることができました。
ある程度Linuxを理解したところで、次にAWS上でのLinux操作について学ぶため、2冊目の教材として「AWSではじめるLinux入門ガイド」という書籍を利用して研修を実施しました。
私たちの部署ではAWSを活用したお客様のプロジェクトが多いので、部の一員としてのスタートラインに立つために、AWSの概要とそれを用いたLinux操作を本書より学習しました。2週間のLinuxの学習を通じて、Linuxの操作方法はもちろん、OSの概念やAWS上で利用されるLinuxの基本的な知識を学ぶことができました。また、それらの仕組みや概念について学ぶことはとても面白く感じました!
対象者1年以上の資格が果たして取れるのか??
②AWS認定資格(SAA)の取得を目指した1か月間
続いて、AWS認定資格の取得を目指します!
今回取得を目指す資格は、SAA(AWS Certified Solutions Architect - Associate)です。
試験の対象者は、 「AWS のサービスを使用するクラウドソリューション設計の実務経験が 1 年以上ある人」となっています。
SAAは一朝一夕で取得できるものではなく、合格のためにはしっかりと勉強し相応の知識を身に付ける必要があります。
配属されてからまだ2週間しか経っておらず、AWSを触った経験がほとんどない私たちが資格取得までたどり着けるのかと、とても不安に思いました。
しかし、メンターの方々を中心とした先輩方のサポートが手厚く、そのおかげで不安を和らげながら、そして理解を深めながら学習を進めることができました。
新卒研修では、新卒1名に対して、2名の先輩社員がメンターに付いてサポートをしてくれます。技術面のサポートから、ちょっとした日々の悩みの相談など様々な面でサポートをして頂き、とても心強く感じました!
最初に取り組んだのは、SAA取得に向けた具体的なスケジュールの作成です。
資格勉強の具体的なスケジュールを作成したことは初めてで、最初はとても戸惑いました。学習時間の配分に悩み、どのように組めばよいのか考えることが難しかったです。そこで、先輩方にWBS(Work Breakdown Structure)作成の見本をいただき、それを参考にしながら、私たちなりに調整を加えていきました。WBSを自分で作成することで、目標達成までの詳細な流れをイメージをすることができ、やるべきことが明確になりました。
学習期間は約1ヶ月間、設けられています。
最初の1週間は、
「AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト 改訂第3版」
という書籍を使用して学習し、AWSで利用できる機能やその詳細に関する大まかな理解を進め、本番に近い形式の演習問題に取り組みました。
とはいえ、書籍を一周しただけではまだまだわからないことが多いので、
次にUdemyの動画教材を用いて知識を定着させていきました。
Udemyで使用した教材は以下の2つです。
<学習教材>
・【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
・【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
1つ目の教材(試験突破講座)では、動画を視聴しながら書籍で習得した知識を再度体系的に学習し、理解を深めることができました。特に、実際の操作画面を利用した説明が記憶を定着させるのに役立ちました。
ある程度の知識を身に着けた後は、2つ目の教材(模擬試験問題集)に取り組みました。
最初は正答率が低く、時間内に問題を解くことすら難しい状態でした。試験の形式や出題パターンに慣れるため、間違えた問題の見直しを徹底して行ったところ、問題を解くスピードと正答率が向上しました。
こうして知識の定着と問題演習を繰り返し、気づけば1か月の勉強期間があっという間に過ぎ去っていました。
学習進捗によって受験日程の多少の前後があったため、先に受験する人たちを後続のメンバーが応援したり、既に受験(合格)を終えたメンバーは試験に関するアドバイスやサポートをするなど、同期で支え合って試験に臨みました。
しかし、全員が一度で合格できたわけではありませんでした。
不合格が判明した時は、本当に悔しく、自信を失いかけました。
復習をしてすぐにでも再受験に臨みたいところでしたが、AWS認定資格試験のルールとして、不合格の場合は『不合格から2週間が経過しないと再受験の申込ができない』という決まりがあります。
既に合格をしている同期を見て『果たして自分は本当に合格できるのだろうか』と不安と焦りで心が折れそうになり、プレッシャーを感じる日々でした。しかし、同期や先輩方のサポートのおかげで2回目の受験に挑むことができ、無事に合格することができました!
そして最終的には研修期間内に全員が合格できました!
SAAに合格した時は、これまでの努力や苦しい日々が報われて本当に嬉しく、とても安堵しました!
新卒研修の第1関門であるSAA合格は、単なる認定資格の合格にとどまらず、自分達の成長を感じられたり、これからクラウドエンジニアとしてやっていく上での自信に繋がりました。
SAAはIT未経験者にとって難しい資格だと感じましたが、同期同士で支えあったり、先輩方に助けてもらったりと多くの支えのおかげで合格できたと思っています。
いよいよ手を動かします。
③アドバンスドハンズオンに取組む約2週間
これまでは書籍や動画教材を用いての座学がメインでしたが、アドバンスドハンズオンでは、SAAで習得した知識をもとに実践力を高めるためのプログラムです。
アドバンスドハンズオンの課題は、昨年AQアカデミアの一環で作成されたコンテンツをブラッシュアップし、より実践的な課題として24年度から新卒研修に追加された研修項目です。課題では、AWSリソースを構築するための要件が記載されており、それらを満たすようにサーバやデータベースなどのアーキテクチャの構築を行いました。
このプログラムの重要なポイントは、要件に基づいて自分でAWSサービスを選定し、最適な構成を考えることです。この研修で難しかった点は、適切にAWSサービスを選定し組み合わせながら課題の構成を構築していくことでした。
基礎的な知識はこれまでの研修を通して習得していましたが、実際に細かく設定をしたことがないAWSサービスやリソースが多くありました。そのため、具体的な設定手順を調べたり、構築に利用するAWSサービスのベストプラクティスについて調査しながら課題を進めました。
課題は10問あり、後半の課題に進むほど難易度が高くなっていく内容でした。新卒メンバーによって進捗に差が出てきたり、アドバンスドハンズオンの研修期間内にすべての課題を解けないメンバーが出たりもしました。AWSの知識に加えてより深い技術の知識や理解が求められる課題ばかりでした。
このように、学習を通じて得た知識をアウトプットすることで、今まで身に付けてきた知識が明確な形になっていき、頭の中にあった知識とAWS上にあるリソースが結びついていくことを実感できました。
今回はここまでです!
後半は前半の学びの集大成である仮想プロジェクト研修の様子をお届けします。
先輩方をお客様に見立てた仮想プロジェクトで、一つのシステムを作り上げ、成果発表会を行います。
近日公開!!