【経営陣インタビュー】悔しさから生まれた「変えたい」という思い——副社長・永江が語るエーピーコミュニケーションズの軌跡とビジョン
こんにちは、エーピーコミュニケーションズ採用担当の首藤です。当社経営陣の『採用にかける想い』をみなさんに届けるインタビューの第2回目となる今回は、副社長の永江さんにお話を伺いました。
我々採用チームの管掌もされている永江さん。人を大事にしている社風の源泉は「悔しい」という想いからだったというお話や、直近の当社の成長・今後のビジョン、そして「こんな人と働きたい!」というメッセージをいただきました!
永江 耕治(ナガエ コウジ)取締役副社長
Webエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、2002年にエーピーコミュニケーションズに入社。SIベンダーでプリセールスから設計・構築までを行うプロジェクトにエンジニアとして参画しながらマネジメントも兼務。その後、人事部門に異動。業務と並行して、MBA(2012年卒。中央大学大学院/人的資源管理専攻)を取得。2016年にITインフラ部門へ戻り、部下250名を抱える事業部責任者を務める。2018年に取締役副社長に就任。
悔しさから生まれた「変えたい」という想い
——戦略人事本部の管掌もされている永江さん。エーピーコミュニケーションズは人事制度や人に対する取り組みにかなり力を入れていると思いますが、その取り組みに対する思いの源泉をお聞かせください。
自己紹介的な話になりますが、入社当時は現場でお客様先に常駐するいちエンジニアとしてスタートしました。その2年後にマネージャー、1年後に部長を拝命しました。今とは違い規模が小さかったため、早い段階で責任あるポジションを任せていただきましたが、一方で悔しい思いもたくさんしました。
今でこそプライム案件も多数お任せいただき、Qiitaの「エンジニア白書2023」で「働いてみたいと思っている企業」や、OpenWorkの社員口コミ評価で「上位1%未満企業」にランクインするなど、業界内で高い評価をいただくようになりました。しかし、当時は残念ながら知名度も低く、魅力が伝わりにくい会社だったと言わざるを得ませんでした。コーポレートサイトはカッコ悪い、受託案件がなく全てお客様先に常駐、技術に尖った社員もいない…。
社外のみならず社内の人間から見ても自社に対して劣等感を抱くことが多く、この悔しさから生まれた「変えたい」という思いが源泉かもしれません。
何かを変えるためには、責任を持つポジションに就き、影響力を強くしないとできることが限られてしまいます。そのため、重い責任を進んで引き受けてきました。人事担当の執行役員をしていたときは、会社の良いところを社外の人に知ってもらうために「メディアから取材される」を一つの目標として活動しました。結果的にWebメディアから取材いただいたり、ホワイト企業アワードなどで表彰されるといった成果に繋がりました。社外での評価が、逆輸入のように社内にも波及し、認められるきっかけになりました。
良くするにはどうすればいいのか試行錯誤し、形にするまでやり続ける、差別化をする、というところにこだわっていましたね。
「尖った強み」を活かす評価制度への転換
——悔しさからの思いがあったんですね。2020年に行った評価制度リニューアルについても教えてください。
当社では、個々人が持つ「尖った強み」を最大限に活かすことで、組織としても高いパフォーマンスを発揮できると考えています。評価基準は、各等級に求められる行動を明文化しており、7つの評価ポイント(技術力・成果・ニーズ把握力・問題解決力・コミュニケーション力・事業貢献力・情熱)で構成されています。評価制度リニューアルでは、この要素の平均値ではなく最も高い項目で評価を行う仕組みとしました。突き抜けた個性=尖った強みを持った人間が集まり各自の強みを活かし、かつそれぞれが連携することでチーム全体の能力が向上すると考えているからです。これは、他社にはない、とても珍しい評価制度だと感じています。
2019年から始まった6カ年の中期経営計画の目標の一つである『2024年までに平均年収を30%アップする』に向けた取り組みとして、人事評価制度(等級改定申請)も、年1回だった昇給機会を年4回に変えました。こういった取り組みにより、現状では「昇給が難しい環境」という状況ではなくなっていますね。実際に、2019年から2024年で会社の平均年収を124%まで向上させることができました。
「〇〇といえばエーピーコミュニケーションズ」と言われる存在へ
——2024年は6カ年の中期経営計画の着地年ですが、この6年間で目指してきたことについて教えて下さい。
エーピーコミュニケーションズは、これまでは「誰もが知る会社」ではありませんでした。しかし、この6年間で積み上げてきた努力により、いくつかの分野で大きな強みを持つ会社へと成長しています。
その代表的な例として挙げられるのが、「ITインフラ自動化」の分野です。特に、Ansibleを活用した取り組みは業界内でも高く評価されています。この分野は難易度が高く、簡単に成果を出せるものではありませんが、エーピーコミュニケーションズはもともとネットワークを基盤に成長してきた会社であり、その知見を活かして他社にはない強みを発揮しています。自動化というニッチなマーケットではあるものの、その中では「エーピーコミュニケーションズが強い」と言えるような状況になってきたと思います。
また、Microsoft Azure関連の取り組みでも、エーピーコミュニケーションズの存在がかなり認識されるようになっています。このように「〇〇といえばエーピーコミュニケーションズ」と当社を想起していただけるようなサービスが、一つ、二つ、三つと事業として生まれてきているという点が大きく変わった点だと感じています。
一方で課題も存在します。ニッチな分野での強みは確立できつつありますが、それらはまだ企業全体の売上や利益を支える主力事業には至っていません。パブリッククラウドやネットワークSIなどが未だにボリュームゾーンであり、構造的には少し変化しているものの、ビジネスモデルの大きな変革にまでは至っていません。2024年の売上は前年比120%以上と大きく伸びましたが、一方で、利益率にはまだ向上の余地があります。会社として持続可能な成長を目指すためには、さらに改善を進めていく必要があります。
それでも、この6年間で社員が挑戦を続けてきた結果、会社は確実に進化してきました。2018年に売上100億円を目標に掲げて以降、そのゴールに向かって努力を続けています。みんなが一丸となって挑戦を続けてきた結果が、現在のエーピーコミュニケーションズを作り上げています。
大手SIerを追うのではなく、異彩を放つ「唯一無二の存在」へ
——2025年以降、2030年に向けたビジョンについて教えて下さい。
2030年のビジョン実現に向けたコンセプトに「異彩を放て」を掲げています。これには強い意図・意味があります。
例えば、先ほど売上が成長した話をしましたが、大手SIerの規模は何倍も違います。単純に売上規模で勝とうとするのは難しいです。持続的な成長を続けることは非常に重要で、それはやるべきだと思いますが、大手SIerの模倣では、劣化版のような中途半端な存在になってしまう危険性があります。たとえ上場している同業の企業であったとしても、平均年収が低く、成長が停滞している会社もあります。私たちが目指すのはそうした姿ではなく、社員が所属していることを誇りに思える会社です。それは自己満足ではなく、お客様に大きな価値を届けることを常に考える姿勢にあります。
そのために奇抜なことをする必要はありませんが、ニッチな分野でトップを目指すだけでなく、その範囲を広げることで、他にはないユニークな存在になることを目標としています。それは必ずしも技術の先端的なことをするだけではなく、明確な他にはない強みを持ち続けることが、成長を続けるうえでとても重要な要素になると思います。
——最後に「こんな人にぜひ入社してほしい」というメッセージをお願いします!
エーピーコミュニケーションズは、エンジニアを大切にしている会社です。しかし、それは単に居心地の良い環境を提供することを意味するわけではありません。ぬるま湯のような環境を求めるのではなく、常に自分をアップデートし、新しい知識や技術を学び続ける姿勢を持つ人と一緒に働きたいと思っています。
また、好きな技術だけを追い求めるのではなく、「お客様や事業に対して明確な貢献意識を持つこと」も重要です。お客様の課題を解決することで、エーピーコミュニケーションズの存在意義はさらに高まります。そのために、常に学び続け、挑戦を恐れない人材を求めています。
私たちは、社員一人ひとりが自分の力を最大限に発揮できる環境を作りたいと考えています。社員が成長し、誇りを持てる会社にすることが私たちの使命です。そして、その成長こそが会社全体の力となり、ひいてはお客様への価値提供につながると信じています。
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以上、副社長・永江のインタビューでした!
インタビューを通じて、永江さんの「悔しさ」から生まれた強い想いが、エーピーコミュニケーションズの成長と人事制度改革に繋がっていることを改めて実感しました。変革を恐れず挑戦し続ける姿勢こそが、今のエーピーコミュニケーションズを形作っているのだと感じます。
永江さんの言葉を通して、当社の考え方や未来へのビジョンが少しでも皆さんに伝わっていたら嬉しいです。
社長の内田、副社長の永江に続き、残り2本の記事も近日中に公開予定となります。こちらも合わせて是非ご覧ください!
本記事が、エーピーコミュニケーションズに興味を持っていただくきっかけになれば幸いです。未来の仲間として、あなたとお会いできる日を楽しみにしています!
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