「家づくり」に例えてITインフラエンジニアの仕事を紹介するシリーズ、今回は2回目です。
1.ユーザーの要望をヒアリングし、提案する
2.要望に沿って設計する<今回>
3.設計書通りにITインフラをつくる
4.ユーザーが快適に使い続けられるよう見守る
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2.要望に沿って設計する
前回の「1.ユーザーの要望をヒアリングし、提案する」では、建築家のようにお客様の要望をヒアリングし色々な提案をして、仕様(どんなものを作るのか)を決める工程が「要件定義」、というお話をしました。
お客様と話し合い、最終的に作る家/ITインフラの仕様が決まったら、次のフェーズでは「設計」をしていきます。
設計は「どうやって作るのか」を明確にする工程です。
家づくりであれば、お客様と決めた仕様を実現するために、壁はどのくらいの厚さが必要か、材質は何か、どこに水道を引くのか、コンセントの位置はどこにするのか……ということを1つ1つ決め、それらを設計図・施工図などの資料にまとめていきます。
大工さんが実際に家を作り始めるときに、「これ、どうすればいいんだろう?」と迷うようなことが無いよう設計し、資料を作らなければなりません。
ITインフラも同じように、お客様が必要としているITインフラをつくるためには、どの技術を使うのか、どの機器を使うのか、それぞれの機器にどういった設定をするのか……ということを決め、設計書・手順書・構成図などの資料にまとめていきます。
今まで使ったことがない機器を導入したり、使ったことがない機能を使うこともあるので、その場合はやりたいことがきちんと実現できるのかを検証する場合もあります。
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家もITインフラも、お客様の数だけ仕様があります。
ITの世界は技術の進歩が著しいため、新しい技術や機器がどんどん出てくるため、新旧様々な技術や機器を駆使してBestな設計をするには、日々の勉強や経験の蓄積が欠かせません。
APCでは社内大学「APアカデミー」で「インフラシステム設計・構築ワークショップ・設計編」という講座を用意しています。仮想の案件をベースに設計フェーズの業務を、座学とワークショップ形式を交えて学習し、経験を補うことができます。
第一線で活躍する先輩エンジニアが講師を務めるため、実際の業務で培ったノウハウなどが織り込まれた実践的なカリキュラムになっています。
次回はITインフラエンジニアの仕事3「設計書通りにITインフラをつくる」です。
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