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ユーザーがワクワクする仕掛けをデザインするーーヤプリが創業から大切にしていること

こんにちは。株式会社ヤプリで採用担当をしている石村です。

今回の社員インタビューには、共同創業者の1人である黒田に登場してもらいます。ライブドアやヤフーでデザイナーとして働いたのち、同じくヤフー出身の庵原、佐野とヤプリを立ち上げた黒田。

創業前の裏話から、「Yappli」に対するこだわりまでを聞きました!

【プロフィール】黒田 真澄(くろだ・ますみ) 共同創業者 / デザイナー
ライブドア株式会社を経てヤフー株式会社の制作職リーダー。「続・ハイパフォーマンスWEBサイト(出版:オライリ)」にてヤフー社の取り組みを執筆。

【Yappliについて】
「Yappli」は誰でも簡単に高品質なスマホアプリを制作・運営できるプラットフォームです。直近3年間の導入企業数は250社を超え、国内外の名だたるトップブランドの自社アプリを支えています。

このメンバーならきっとワクワクできる

ー まずはヤプリ創業前に黒田さんがどんなことをされていたのか教えてください!

(黒田)ヤプリを創業する前はヤフーのメディア事業部にいて、制作部のリーダーをやっていました。メディア事業部というのはニュースや、スポーツ、ファイナンス、天気といったサービスを担当する部門です。デザイナーが私のチームに所属しており、それぞれが各サービスのデザインを担当していくというスタイルで仕事をしていました。

庵原さん佐野さん(ヤプリ共同創業者の2人)との出会いもその頃ですか?

(黒田)オリンピックの特集サイトの制作を何度か担当していまして、2008年の北京オリンピックの時は庵原がプロデューサー、私が制作部のリーダーとして関わっていたんです。それ以外でもミーティングなどで顔を合わせる機会はありました。

そんな繋がりもあって、Yappliのアイデアを形にする際に彼から「面白いことをやりたいと思っている」という話を聞いたんです。どんなメンバーでやるのか聞いてみると「佐野なんだよね」と。それなら面白いことができるんじゃないかと思ってチームに加わりました。

ー その時はすでに佐野さんとも面識があったんですね。

(黒田)佐野がヤフーへ新卒で入って来た頃から何度か話をしていました。彼は、ヤフーファイナンス時代から尖ったプロダクトをいつも作っていたんですね。たとえば3Dの棒グラフを回転させて、いろいろな軸から株のチャートを見れる機能とか。ヤフーの中でもアプリで言えば、最先端を走っているような印象を持っていました。

やはりデザイナーとしては面白いものを作りたいなと。その点、佐野と一緒ならワクワクするものができるかなというイメージが持てたんです!それに庵原もプロデューサーとして大きな仕事をしていましたから。プロダクトを作ったらちゃんと売ってく必要があるけど、そこは彼がいれば大丈夫だろうと。

ー Yappliというアイデアもそうですが、チームにもより魅力を感じたのでしょうか?

(黒田)それもありますね。もちろんYappliのアイデアも魅力的だと思っていました。もともとiPhoneが登場する前のタイミングで、ヤフーではメディアのiPhone対応プロジェクトに関わっていました。これは文字通り「iPhoneが発売されるまでに、ヤフーのサービスをスマホ対応させよう」というものでして。そんなにたくさんの時間があるわけではないので(笑)、複数のアプリで使えるようなベースとなるものを作ろうということになったんです。

自分が作ったものが、いろいろなサービスにも使われることで「ある種の達成感」というか、社内でも少しは貢献できたかなという思いがありました。Yappliのアイデアも、「アプリを簡単に作れるプラットフォーム」という影響度が大きいものだったので、やってみたいなと思ったんです。

スマホサイトと同じものを作っても面白くない

ー そんな背景があってヤプリの創業メンバーが集まったんですね!創業までの2年は会社勤めをしながら、Yappliを開発していたんですよね。

(黒田)そうそう、毎週六本木ヒルズにある打ち合わせスペースに集まって。打ち合わせをして、次の週までに各自がアウトプットを出してくるという(笑)もちろんヤフーでの業務も責任を持ってやっていたので、なかなかストイックな感じで2年間粛々とやっていました。

ー 以前庵原さんが話していたのですが、入稿画面や各アプリのベースとなる画面をデザインしてコーディングするというのを黒田さん1人で何百ページもやっていたとか...。

(黒田)庵原が仕様書やワイヤーフレームを書いてきて、それを私が次の週にデザインに落とし込むという作業を1年くらいやっていたのかな。トータルだと200枚とか300枚とかそのくらい。

その時期はまだ起業をすごく意識していたわけではなくて、「とにかく面白いものができればいいな」というのと、「折角やり始めたから形にしたい」という気持ちが強かったです。メンバーも良かったし、自分がやってきたことも活かせればと。やはり自分たちが作ったサービスを通じていろんな人がアプリを作れるようになるというのは、嬉しいですから。

ー 実際にクライアントにYappliの話をするフェーズになってくると、そのアプリのディレクションやデザインも黒田さんが担当されていたんですか?

(黒田)当初は3人しかいなかったので、必然的にそうなりますよね...(笑)当時やっていたのは、分厚い資料を持っていってあれこれ説明するというのではなくて、事前にYappliで簡単なアプリを作り、持って行っちゃうんです。だから私としては、庵原がお客様のところへ訪問する前にアプリを作っておかないといけないんですね。それこそ「明日行くから」と言われたら、それに合わせて作る。やっぱりスタートアップはスピードが大事ですから。何百種類ものアプリをひたすら作っていました。

そんな中で常に考えていたのは、スマホサイトと同じようなものを作っても面白くないので、何かしら違う仕掛けを入れようということ。SNSとかYoutubeとか、他にもお客様が普段やっていることや、ユーザーの目に留まるようなものを切り出して、アプリにしたら面白いし楽しんでもらえるんじゃないかなと。デザイナーとしてはそれが役割だとも思っているので。

ー 黒田さんはもともとダンスをやられていたり、エンターテイナーというイメージがあります!昔から「人を楽しませたい」という思いが根源にあるんですか?

(黒田)どうなんだろう。でもダンスもゼロから自分たちで振りを考えて、磨いて披露していくという点ではデザインと近いかもしれないですね。ヤフーには約10年いたのですが、その前はもともとライブドアにいて。ライブドアを退職するくらいまではダンスもかなり熱を入れてやっていました。

実は、デザインを始めたのは大学を卒業してからで、「ドレッドでできる仕事は何だろう」といろいろ考えて。ダンスの活動をする際にフライヤーを作ったりもしていたので、やってみたら意外と向いていたという感じです(笑)教員免許も取っていたりして、ちなみに教育実習にはアフロでいきましたから...(笑)

ーアフロですか!それは初耳でした!(笑)


ユーザーに使い続けてもらえるアプリを創る

先ほどは個人でデザインしていた時の考え方を聞きましたが、現在チームとして大事にしている考え方はいかがでしょう?

(黒田)やっぱりそこは軸として変わらなくて、「スマホサイトをそのままアプリ化してもダメだよね」ということは常にメンバーに伝えています。

たとえば自分がそのアプリを触って、一週間後にもう一回開きたいと思うアプリを作れているのか。アプリの中にそう思えるような面白い仕掛けがあるのか、毎週見たくなるようなコンテンツがあるのか、という視点でいつも見ています。ヤプリのデザイナーは綺麗にデザインするスキルがあるので、企画面もさらに磨いていけるといいよね、という話はよくしますね。

その考え方を大切にしている理由や背景が気になります...!

(黒田)アプリはウェブサイトと違って、ダウンロードしてもらう必要があります。ダウンロードする人はブランドなり製品なりのファンで、その人たちに毎週起動し続けてもらえるようなアプリを作っていくことが重要なんです。

その”一歩目”がデザインだと思うんですよ。いかにユーザーが使い続けたいと思う仕掛けを取り入れ、デザインできるのか。それができれば、後はどうやってダウンロードしてもらうかを考えるだけです。たとえば店舗があるのなら、レジの近くに販促物を置いてアプリを知ってもらうきっかけを作るとかですね。

そういうことをしっかりと設計できていると、お客様も「こんなに考えて作ってきてくれたんだ」と喜んでくれたりする。特に初期の頃なんかは私自身もお客様の所へ行くことが多くて、「こんなに簡単に作れるんですね!」とかびっくりされて...。それがすごく嬉しいんでよね。

そのお話にも繋がってくるかもしれませんが、今はカスタマーサクセスにも力を入れているそうですね。

(黒田)私が見ているチームには、カスタマーサクセスのメンバーもいまして。やはりYappliを通じてクライアントのゴールを達成してもらうことができれば、サービスをずっと使い続けてもらえることにもなるので。そこをしっかりとフォローすることは、会社のビジネスにとっても大切です。

ただそれに限らず、担当者だけではなくて、カスタマーサクセスを全社ごととして考えるべきなんですよね。営業であればお客様にとって本当に価値のあるアプリを提案するべきだし、エンジニアやデザイナーはユーザーが本当に満足する機能やデザインを形にしていくべきじゃないですか。その積み重ねがお客さんの成功に繋がり、結果的に私たちの成功にも繋がります。

その一環として、社員の発案なのですが、全社員を集めてカスタマーサクセスについて考える機会(カスタマーサクセスDAY)を設けたんです。結局は「お客様にしっかりと向き合いましょう」ということなんですけど、カスタマーサクセスをやっていると自然とサービスもユーザー目線になり、使い続けてもらえるアプリも増えていくはずだと。

Yappliも創業時に比べてかなりできることが増え、導入いただく企業も広がってきました。だからこそ、大切にしている考え方はぶらさずに、おもしろいアプリを作ってお客様に貢献していきたいと思っています。

ー ありがとうございました!創業時のお話や黒田さんのマル秘エピソード、大切にしている考え方など密に伺えてよかったです!

ヤプリの制作部で一緒に働きませんか?

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