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エンタメ会社が市場価値を考える③

 こんにちは!TORIHADA新米インターン生の市来です。


 TORIHADA社員へのインタビューによって、市場価値という言葉を考えるこのシリーズ。


 最終回である今回は、直販チームのマネージャーを務める岡部大輝さんに尋ねます。
 これまで、市場価値という言葉の意味や向き合い方について考えましたが、今回はその上げ方、心構えについて岡部さんから厳しくも確かな熱の宿ったメッセージをいただくことができました。


岡部大輝(Hiroki Okabe)
2022年9月にTORIHADAにジョイン。企業への販売を直接促進する直販チームのマネージャーを務める。



Q.市場価値とはなんだと思いますか?

 客観的に期待される総合力だと思います。
 市場価値のある人材って、例えば、ゲームキャラクターで言うと”SSR”(キャラクターのレアリティが1番高い状態)みたいなことかなと思うんです。レアリティが低いキャラだと、どれだけ時間をかけて育成してもレベルの伸びしろに限界があると判断されます。”SSR”のキャラの方が、例え現状で業界経験レベルが低くても、手早く強くなる可能性が高い。少し冷酷にも思えますが、レアリティの低いキャラクターにどれだけ努力しましたと言われても、”SSR”をパーティに入れますよね。現実はかなりこの感覚に近いと思っています。


Q.市場価値が高い人になるには何が必要ですか?

 新社会人からよーいドンで各業界の経験値が蓄積され、一定期間続けていればおのずと市場価値=「この年齢ならこの程度は普通にできるよね」という評価をみんなが手に入れられると思いますが、重要なのはそのスピードであり、より早く市場価値をあげられる仕事に自ら掴みかかっていくことだと思います。
ひとつの会社や業務でのレベルを上げれた実感があっても、それはあくまでその領域での経験値であって、市場価値として”SSR”になるには狭いステージの枠に囚われない視点での成長が必要だと思います。



Q.岡部さん自身が市場価値をあげられたと感じるときはどんなときですか?

 誰が見ても客観的に評価できる数字や実績がはっきり出たときです。例えば1番最初に入った会社で営業のトップを取ったときや、次に入った広告代理店で競合が2社入っていたクライアントの予算をすべて自社へ一本化したとき、長く目標未達成だったTORIHADAの直販チームが、僕がマネージャーになってから久しぶりに目標を達成したときなどです。プロセスも重要ですが、市場価値はより「客観性」が必要です。


Q.市場価値をあげようと意識していたことはありますか?

 新卒入社時から意識しています。僕は40~50代になったら会社員をやめて好きなことをしたいと思っています。その理想には、他の人と横一列の成長スピードでは到達できない。常に、自分がどの立ち位置にいるかを意識していないといけないんです。



Q.市場価値をあげることが、岡部さんにとって理想達成の手段ということですね。

 はい。その方が、素早くお金にも余裕ができ、将来選択できることの幅が広がるんです。他人よりも意識的に分厚い経験を前倒して積むことで、若いうちに圧倒的な市場価値を手に入れ、社内でも業界でも貴重な存在として様々な仕事にひっぱりだこな状態がまさに”SSR”で、まさに周りから課金されていくんだと思います。



大切なことは成長スピード


Q. 市場価値をあげるため、どのようなことを意識していますか?

 何よりもまずは、自分自身の成長スピードが鈍化していないか、常に把握することです。その上で、社内や市場の動きを常に注視しています。ひとつの会社に居続けることで市場価値が高まるのならそうするし、そうでないならすぐに行動したいと思っています。なぜなら会社に仕事をさせてもらっているのではなく、僕は僕の仕事をするために会社に行っているんです。



Q.会社という組織にこだわらない岡部さんが、TORIHADAを選んだのはなぜですか?

 大きな理由があります。
 TORIHADAはまだまだ小さい会社ですよね。それなのに、今勢いのある業界で、普段は大手広告代理店としかやりとりしないようなトップクラスのマーケターに、TikTok領域に特化していることを武器に営業をかけることができる。その現場では、大手企業や有名サービスのように「これはTORIHADAのサービスです」とだけ言って商品が売れることはまずありません。難易度が非常に高いからこそ、ここで身につく経験はかなり分厚く特別なものであると考えています。
 個人の裁量の大きさを感じながら、ハイレベルな営業スキルや自分自身の成長の幅が広がる、そんなところに魅力を感じながらTORIHADAで働いています。

Q.就活などで市場価値という言葉に直面している方々に、メッセージをお願いします。

 市場価値というものは、働いていれば意識しなくてもある程度ついてきます。しかし、市場価値を評価される局面では、冷酷にも価値を上げてきたスピードでレア度に明確な違いがでます。海外なんてより顕著です。ただ、決して甘くないことが前提ですが、誰でもきっとSSRになれますし、学歴や性格は人それぞれでよくて、自分がどう仕事と向き合うかが全てと僕は考えています。
 若いうちから違和感を放っておくのではなく、すぐに行動することを心がけるとトップスピードに乗せることができると思います。
 そして最後に、自分のキャリア設計に道標がないうちはとにかく「他人よりも早く」の精神でよくて、ただその中で早く沢山の経験をすることで、返って市場価値なんかよりも自分にとって大切なことに気づくタイミングも早く訪れると思いますので、それからは自分だけの価値を生み出すことに目を向けられるようになるといいと思います。


終わりに


 このシリーズは、「市場価値は呪いの言葉なのだろうか?」という素朴な問いから始まりました。インタビューを終えて感じることは、市場価値は個人の能力の足らなさを断罪するための恐ろしい言葉ではなく、よりよい人生や仕事の目標となるポジティブな言葉だとも捉えられる、ということです。

 また、この企画を通して3人のTORIHADA社員の口から共通して出た言葉は、「とにかく行動すること」でした。恐怖に支配され足をとめるより、勇気を持って行動を重ねた先で掴む経験がなによりも大切だということを感じます。

 ひとつの言葉を取り上げても、様々な見方を持つ社員がいるTORIHADA。個性あふれる価値観を持つ人間が、互いに尊重しあいながら日々働いていることがこのシリーズを通して少しでも伝われば幸いです。


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