こんにちは。採用担当の行徳です。
ミクシィグループでは、メディア「ミクシル」を運営しています。
『ミクシィグループの魅力がまるわかりできるメディア』というコンセプトで運営されています。
記事コンテンツは、ミクシィグループの「会社のコト」、「働くヒト」を中心とした記事です。
明日2018年12月6日、「自己破壊経営 ミクシィはこうして進化する」が発売されます。
これは代表木村の自身のキャリア、会社の事業戦略・組織戦略、モンスターストライク(以下モンスト)が生まれた背景、ヒットの理由などをまとめて凝縮した一冊です。
木村に書籍執筆の背景や、メッセージとして何を伝えたいのかインタビューを急遽実施。その全容をご覧ください。
━━━━書籍執筆お疲れ様でした。まず、なぜ執筆しようかと思ったのか教えてください。
目立つためです(笑)。というのも、私は、ミクシィグループの代表として4代目になり、プレゼンスをあげにくいんじゃないかと思っていまして。だからこそ、これからビジネスを拡大していく上で名刺代わりになれば良いかな、という気持ちですね。
━━━━事業展開を知ってほしいという点では。
もちろんあります。特にミクシィ=ゲーム会社という誤った認識をもたれているケースも一部あるのが現状です。コミュニケーションを主軸に、新しいサービスを生んでいくことをきちんと説明したいという想いもありました。
━━━━それが、スポーツやウェルネスであっても。
そうですね。コミュニケーションサービスが軸の会社ですから、新しい挑戦としてスポーツやウェルネスの領域においての事業を展開するのも他ならない、必然だということです。その点をしっかりお伝えしたいと思っています。
━━━━本のタイトル「自己破壊経営 ミクシィはこうして進化する」ですがどういった経緯で決まったのでしょうか。
これまでの事業展開における過去の勝ちパターンを否定して、新たな領域にチャレンジしたからこそ、非連続的な成長を実現できたと思っています。例えば「私たちはSNSの会社だよね」と思考停止をしてしまうと、モンストのようにみんなで遊ぶようなゲームは生まれなかったと思います。
━━━━確かに。
あるタイミングで私たちのユーザーが誰であって、その人たちにどのような価値提供を続けていけば、社会が良くなるのか、おもしろくなるのかに立ち返ってみました。コミュニケーションの観点から検討してみると、ユーザーはSNSだけを望んでいるのではなく、みんなでワイワイできるゲームも望んでいるんじゃないのかって。
ユーザーのインサイトを深掘りして、サービスジャンルだけにこだわらず、過去の成功体験に寄りかかっていく自分たちの姿勢を否定し破壊していくことが、勝ってきたパターンなんじゃないかということを込めて「自己破壊経営」にしました。
━━━━そのような意図があったのですね。
もう一つは、「失敗してもくよくよすんなよ」という意味も込めています。
━━━━というのは。
失敗は、仮説が正しくなかったという証明でもありますよね。体験した失敗を糧に同じような過ちをせずに、改善して新しいことをやっていくことも重要。失敗は壊しやすいですしね。
━━━━なるほど。ここから少しだけ本の内容に触れたいと思います。書籍では、ご自身の大きな失敗談や会社の赤字の話にも触れていますが、こちらはどのような意図があるのでしょうか。
そうですね…。個人的にドラマチックな方が読みやすいのではと考えたからです。というのも、緊張と緩和があったほうが面白いじゃないですか。例えるならゲームではなかなか倒せないボスがいて、やっとの思いでクリアできたときの爽快感に近しいものがあるかと。書籍では、赤字転落からV字回復をした経緯や、大失敗したプロジェクトからモンストを生んだスト―リーを盛り込んでいます。
まあ、それだけが理由ではありませんが、ミクシィグループの歴史や、私の失敗も正直にお伝えしたほうが伝わりやすいのではないかと思ったからです。
━━━━書籍では、木村さん個人について、事業戦略、組織戦略、思考ノウハウの考え方など様々なコンテンツがあります。どう感じてほしいなどはありますか。
社内メンバーには、自分たちの戦略や組織、サービスの強みを理解して、周りとの業務における共通言語としてもらいたいですね。ミクシィグループは私の会社ではなく、働く従業員の会社です。だからこそ、その手助けになれればいいかなと思います。
社外の方が手に取っていただけるようでしたら、ミクシィがどのように戦略を考え実行しているのかを正しくお伝えできればと考えています。
━━━━書籍に「事業アイディアコミュニケーションノート」「ブレーンステアリング」「ストーリー戦略」などのワードが登場しますが、フレームワークや思考法など(仕事をする上で、とかビジネスマンにとってとか)ヒントになりそうです。
これらはモンストが生まれるタネや成長戦略に実際に使用して結果がでたツールやフレームワークです。決してオリジナルで考えたものなんかではなく、これまで私が読んできた書籍をヒントにしているものです。
例えば、「事業アイディアコミュニケーションシート」は、働くメンバーに事業を伝え相互理解するツールです。というのも会社は少なくとも何かしらの叶えたいコトやモノを実現するための集合体だと思います。それでも細かいところでメンバー各々が共有・理解できているかは難しいケースもあります。そのような場合、誰に向けたサービスか、どのようなメリットを提供するものなのかなどを、説明する側も説明される側も理解していけるツールです。
「ブレーンステアリング」は乗り越えなければならない課題を、多くの人からアイデアを募って進めていくツールですね。
━━━━これからの仕事において役立てたいと思います。最後の質問です。書籍とは少し趣向が異なる質問ですが、木村弘毅としてこれから成し遂げたいテーマや目標はありますか。
本のあとがきでも書きましたが、「コミュニケーション」というテーマは、命をかけてでもやっていきたいですね。
━━━━それはなぜ。
人間というのは、コミュニケーションを最低限でもあり最高の欲求としているのではないかと思っています。下手をすると食事よりも。というのも、コミュニケーションの強さって、双方向のネットワークであるインターネットをここまで拡大させているわけじゃないですか。驚異的な勢いで瞬く間に産業構造を変えていくパワーを持っている。そこには、コミュニケーションに対する欲求が源泉にあるのではないかと思っています。それを受けながら私たちは仕事をしているわけでもありますから、もっともっと会社を通してコミュニケーションを追求していきたいと考えています。
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