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Contents
- 「色眼鏡で見ることはない」、その言葉に希望を抱き入社を決意
- 殻を破り“最適”を模索し続ける、実は奥深い縁の下の力持ち
- 前職と今。同じ1年でも、カオナビの方が圧倒的に成長できた
- “僕だからこそ”、を活かせるチャレンジをしていきたい
誰もが社会で活躍できる未来へ──。一人ひとりの個性や想いを尊重し合うカオナビには、性別や学歴、肩書にとらわれず、「個」の特性やスキルを活かして活躍できるカルチャーがあります。そしてそれは何も、健常者だけでなく、障がいを持った方々も含まれます。
カオナビにおける障がい者採用第一号となった菅原さんも、同社のカルチャーを体現する一人。学生時代からハンディキャップを抱え、社会のなかで生きづらさを感じていたという菅原さん。そんな彼がカオナビと出会い、どのように自身のキャリアを広げていったのでしょうか。今回は、自分らしく働くことの魅力について語っていただきました。
Interviewee
コーポレート本部
総務労務グループ
菅原 幸太
派遣会社で契約管理などの一般事務、ゼネコンで経理などを経て2021年10月にカオナビに入社。総務担当として、オフィス内での周辺管理や施設管理、入退社関連業務などに従事。
「色眼鏡で見ることはない」、その言葉に希望を抱き入社を決意
──菅原さんは、2021年10月にカオナビに入社されています。応募に至るまでの経緯を教えていただけますか。
菅原:
大学生の頃から「自分は周りと違うな…」という違和感を覚えるようになり、病院で診察を受けたところ、医師から不安障害だと診断されたんです。
それは過度な不安や恐怖心から、心身にさまざまな症状が現れる病気です。それでも就職には影響ないだろうと考え、一般雇用枠で就職しました。ところが、どの仕事も長続きせず転職をくり返す結果となりまして。
「このまま一般雇用で働くのは厳しいかもしれない…」と思い、障害者手帳を取得したんです。そこからは障がい者雇用で、一般事務や経理などを経験してきました。
しかし、障害者手帳を取得し、雇用も一般枠ではなくなったとはいえ、前職までは周囲との人間関係に悩み、生きづらさを感じていました。そうした苦しい毎日を過ごすなかで、これまではずっと不安障害だと思っていたのですが、「もしかしたら先天性の特性が原因なのではないか」という疑念が湧き起こり、もう一度検査を受けてみたんです。
その結果、発達障害のなかでもコミュニケーションに困難が生じやすい、自閉スペクトラム症(以下、ASD)であることが発覚しました。そしてその二次的な影響の一つとして、不安や恐怖心などを覚えやすいという特性があるんだとわかり、感じていた“もやもや”の正体が少しクリアになりました。
元々、どこか自分の中で症状を認めきれずにいましたが、真っ向から事実を突きつけられ、途端にどうして良いか分からなくなったんです。当然、今後のキャリアについても。
そこで、すがる想いで障がい者雇用の転職エージェントに相談し、カオナビを紹介されたというのが今に至る経緯です。
──前職で生きづらさを感じていたとのことですが、具体的にどういった状況だったのでしょうか。
菅原:
前職では、「特別な配慮を受けることは甘えだ」「周りと同じことができないのは努力が足りないからだ」といった雰囲気があり、障がいに対して理解してもらうことは困難な環境でした。
そのため、社内にも関わらず周りとのコミュニケーションがうまくとれませんでした。「どうして僕は皆と同じようにできないんだろう…」と自信を失くし、どんどん自分の殻に閉じこもるようになっていったんです。
また、「必要最低限のことさえできればいいから、成長する必要なんてない」といった雰囲気もあり、「障がい者だからというレッテルをはられて仕事を任せてもらえず、成長の機会がないのでは…」という不安もありました。さらにコロナ禍で在宅勤務となり、自分について考える時間が増えていくと、「この先、社会人としてちゃんと自立して生きていけるだろうか」という不安な気持ちが大きく膨らんでいったんです。
──カオナビを初めて知ったとき、どのような気持ちでしたか。
菅原:
“タレントマネジメント”という言葉を知って、「こんな業界があるんだ」と驚いたことを覚えています。面接前にカオナビについて調べるなかで『vivivi』のインタビュー記事を読んだんです。するとそこには、適材適所で活躍しているカオナビの面々の姿がありました。記事を通して皆が輝いているように見えて、「ここだったら自分も障がいを気にせず成長できそうだ…!」と思えたんですよね。
選考の過程では、カオナビで働く色々な人と話す時間を設けてもらいました。そこで改めて「みなさん生き生きとしてるな」と感じたことを覚えています。また、僕がハンディキャップを抱えていることに対して皆さん気を遣いすぎることもなく、「もし菅原さんがカオナビにジョインしてくれたら、こんな仕事を任せたい」とフラットに会話してくれたことが好印象でした。そのおかげか、まだ内定が出ていないタイミングにも関わらず、既に自分がカオナビで働いているビジョンがイメージできたんです(笑)。
──最終的にカオナビを選んだ決め手は何でしたか。
菅原:
カオナビ側から、「たとえ障がいを持っていても、うちは色眼鏡で見ることはないですよ」と言ってもらえたことが大きなきっかけだったと思います。障がいがあっても、一般雇用の社員たちと分け隔てなく働き、共に成長できる。そんなカオナビの環境に魅力を感じました。
殻を破り“最適”を模索し続ける、実は奥深い縁の下の力持ち
──現在はどんな仕事をしているのでしょうか。
菅原:
入社当初から総務を担当しています。具体的にはオフィス内の施設管理や備品管理、入退社手続きなどです。総務の仕事は初めてですが、最近では社員の皆さんからいただく「菅原さん、◯◯ってどうしたら良いんですか?」といったオフィス周りの質問に対してすぐにレスポンスができるようになってきました。
また、そういったルーティンワークの他にも、例えば設備で不具合が生じたらすぐにビル管理会社に連絡をして修理を依頼したり、社内のゴミ箱に「生ごみを捨てないで」と印字したテプラを貼って衛生環境に気を配ったりといったことも実施しています。言わば縁の下の力持ちといった立ち位置ですね。
表立って周りから感謝される仕事ではありませんが、「皆の役に立ちたい」と思いながら仕事ができており、自分の性に合っていると感じますね。その甲斐あって、最近では防火防災管理者やオフィス移転に関わる現オフィス退去後の原状回復など、任されることが徐々に増えていきました。
──それは素敵ですね。逆に、仕事をするうえで大変なことはありますか。
菅原:
総務の仕事は、答えのない業務が多いです。なので、社員の人たちが気持ちよく働けるためには、どんなオフィス環境が最適なんだろうと、常に模索している状態です。
仕事をするうえで分からないことがあれば、過去の経験則を軸に考え、先輩の皆さんからアドバイスをもらいながら乗り越えています。この仕事は想像していたよりも遥かに奥が深く、簡単ではありませんが、やりがいのある仕事だと感じています。今はとにかくインプットに力を入れている段階ですね。
──働き方において、カオナビに入社する前に抱いていたイメージとギャップはありませんでしたか。
菅原:
そこまで大きなギャップはありません。入社前からイメージしていた通り、障がいがあっても分け隔てなくチャレンジできる環境なので、「こういうことをやってみたい」と上司に伝えて頭ごなしに「ダメです」と言われることはありません。もちろん時と場合によるので100%何でも意見が通るというわけではないのですが、しっかりと人の意見を聞いてくれるカルチャーがあるので、安心して自分の意見を伝えることができています。
むしろ良い意味で、「障がいがあるから…」と気を遣われることがないんです。なので僕にとってカオナビは、自分に障がいがあることを特別に意識せず、目の前の仕事に心から向き合える環境だと思っています。前職と違って今は、周囲に対して心を閉ざしたり、自分の殻に閉じこもったりすることなく前向きに仕事ができていますね。
あと、これは良い制度だなと感じたものを挙げるとするならば「スイッチワーク」ですね。体調が芳しくない時や、他にも仕事と通院の両立が必要な時などには、1日のなかで勤務時間と休憩時間を柔軟に切り替えることができるんです。こうした制度があることも、働くうえでとても心強い支えとなりますよね。
前職と今。同じ1年でも、カオナビの方が圧倒的に成長できた
──入社して1年が経ちましたが、現在どのような心境の変化を感じていますか。
菅原:
カオナビの環境は、自分にピッタリ合っているなと感じています。主治医から、「菅原さんの障がい特性は、周りの環境によってその出方の良し悪しが変わる」と言われているのですが、確かに前職の環境とは相性が良くはありませんでした。一方で、カオナビに来てからは前職の時に出ていたネガティブな症状はなく、良い作用が出ているんだろうなと感じます。
特にASDはその特性上、対人コミュニケーションが苦手なんです。前職では周りが忙しくなると「話しかけてくるな」というオーラを出しているのではないかと勝手に感じてしまい、ホウレンソウができず業務に支障をきたしていました。
なるべく周りの邪魔にならないようにタイミングを見計らってコミュニケーションを取ろうとしても、「今話しかけて大丈夫かな…」「拒否されたらどうしよう…」と、ネガティブな思考で頭がいっぱいになり、かえって身動きが取れず、自分を責めてばかりいたのです。
一方、カオナビでは「一人ひとりの個性を大切にする」というカルチャーが社内で根付いており、それを実感して働けているメンバーが多いと思います。そのため、僕の障がいも‟いち個性”として皆さんに自然に受け入れられており、他のメンバーと何ら変わらない扱いで接してくれます。だからこそ、今では自分に自信が持てるようになってきました。
それまでは不安ばかりだった仕事中のコミュニケーションも自ら進んで取れるようになりましたし、なにより「先々はこんな仕事をしてみたい」と目標も明確に持てるようになったんです。カオナビのおかげで、この1年で大きく成長できたと実感しています。
“僕だからこそ”、を活かせるチャレンジをしていきたい
──今後、菅原さんご自身はどういったことにチャレンジしていきたいとお考えでしょうか。
菅原:
カオナビの障がい者雇用第一号として、いずれは僕自身が障がい者雇用に携われたらと考えています。
社会には、障がいを持ちながらも自身のスキルを活かして事業に貢献し、キャリアを築いていきたいと考える人たちが大勢います。そういった方たちに分け隔てなくチャレンジできる環境をつくること、また誰もが働きやすい環境をつくることこそが、企業としてあるべき姿だと僕は思っています。
事実、国が定める障害者雇用率制度*1というものがありますが、2021年には2.2%から2.3%へと引き上げられています。この数値は今後も増えていくと思いますので、この点で当事者でもある僕が、カオナビにとっても求職者にとっても頼れる存在となるべく、知識を身につけていきたいと思っています。
*1:国や地方公共団体や民間企業など、すべての事業者に対して「一定の数の障害のある人を雇用する」義務を数値化したもの
──今、まさにハンディキャップを抱えながらキャリアについて考えている方に向けて、メッセージをお願いします。
菅原:
僕は、カオナビに入社してからようやく「本当の意味で社会人の仲間入りができたな」と実感することができました。
なぜなら、自分が輝ける、生き生きと働ける環境を見つけることができたからです。自分にとってスキル・メンタル共に良い作用が出る環境を選ぶことは、健常者・障がい者を問わず重要だと感じています。
そのなかで、ここカオナビであれば、少なくとも周りから色眼鏡で見られることはなく、誰しもがフラットに働ける環境が整っています。もし、前職までの僕と同じように周囲との人間関係に悩んでいたり、障がいを持ちながらキャリアアップの悩みを抱えたりしている人がいたら、ぜひカオナビにチャレンジしてほしいと思います。
「一人ひとりの“個”を尊重する」、そんな素敵なカルチャーがこのカオナビにはあると、僕が保証します。