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エンジニアの方々には、日々の業務に追われ、なかなか自身のキャリアを考えられていない方も多いのではないでしょうか。カオナビでは、それぞれの志向にあったキャリア構築を支援しています。
では具体的にどのような制度やサポートがあるのか。今回は、エンジニアの開発環境やキャリアパスを取り上げます。話をきくのは、CTO松下さん、アプリケーションのフロントエンド開発を担うkaizen2グループ テックリードの種田さんです。
CTO
松下 雅和
SIer2社を経て、サイバーエージェント社に入社。その後、海外向けアプリゲームのスタートアップにてCTOとして従事し、累計数千万ダウンロードにもなるゲームの基盤を支える。2020年2月にカオナビへ入社し、様々なプロジェクトの開発を支援。同年9月にCTOに就任。
プロダクト本部 サービス開発部kaizen2グループ フロントエンドエンジニア/テックリード
種田 光晴
2006年にNEC社に新卒入社し、エンジニアとしての経験を積んだ後、リクルートテクノロジーズ社に転職。エンジニア・テックリードとしてサービス継続改善や大規模PJにおけるアーキテクト業務に従事。2021年にカオナビへ入社し、現在UIリニューアル案件を中心にエンジニアとしてサービス改善に従事。趣味は個人でのアプリ開発とMCU作品鑑賞。
現場とマネジメント、それぞれの立場で活躍できる自由なキャリアパスがある
──まずは、現在の業務について教えてください。
種田:
フロントエンドエンジニアとして、「カオナビ」のUIリニューアル案件を中心に担当しています。また、所属するグループのテックリードとして、他メンバーの設計/実装のサポートや、案件のプロジェクト管理、プロダクト全体の技術的な改善等にも関わっています。
松下:
2020年9月にCTOに就任し、技術的負債の解消やエンジニア向けの採用広報活動、組織課題の解決、エンジニアのキャリアパスの整備など、中長期的な施策を行っています。2022年4月には、これらの取り組みを円滑に行うべくCTO室を立ち上げました。
──お二人のキャリアとカオナビに入社したきっかけを教えてください。
種田:
新卒でNEC社に入社し、エンジニアとして経験を積んだ後、前職のリクルートテクノロジーズ社に入社し、カスタマー向けサイトのテックリードや大規模プロジェクトでのアーキテクトなどを経験しました。
色々と経験をして成長できた一方で、次第に全体を幅広く見るロールになり、自ら手を動かす機会が減ってきていたことから、よりエンジニアとして手を動かすことができて、自身の経験を事業の成長にダイレクトに活かせる環境に身を置きたいと思い、カオナビに入社しました。
また、子どもがまだ小さいこともあり、よりワークライフバランスを意識してメリハリよく仕事ができる環境である点も入社の決め手でした。
松下:
私は、SIer2社で受託開発やSESとして様々な開発案件を経験したのち、サイバーエージェント社に転職し、ゲームやコミュニティサービスの開発・運用に携わりました。その後、海外向けゲームアプリのスタートアップのトランスリミット社にCTOとして参画し、6年ほど在籍したあとカオナビに転職しました。
種田さんと同じく、入社の決め手は、自分のキャリア志向に合っていることと、ワークライフバランスが整っている環境であるということです。前職では創業期ということで、技術的なチャレンジや組織の成長から多くのことを学べましたが、さらなるステップアップとして、ある程度の規模の会社で組織的な取り組みや経営課題を考えることにチャレンジしたいと思ったんです。
──お二人とも、ご自身のキャリアとワークライフバランスを考えた上で、カオナビを選ばれたわけですね。キャリア部分では、種田さんは現場で、松下さんは経営層と近い距離で、それぞれ志向が違います。
松下:
カオナビでは、社員のキャリアに沿って配置や育成を行う人事制度があるだけでなく、一定のグレードに達するとマネジメントかスペシャリストを選択できるんです。だからこそ、様々なキャリア志向に対応できるのではないでしょうか。
種田:
エンジニアとしてのロールに関しても、本人の意向を尊重してもらえる風土があります。
例えば本人の意向によっては、ずっと現場のエンジニアとして技術を磨くキャリアを選択することも可能ですし、エンジニアとしては、このようなキャリアパスが整備されていることは大変ありがたいなと思います。
顧客からの声をしっかりと受け止め、改善をモチベーションアップにつなげる
──チームで開発をするうえで、大切にしていることがあれば教えてください。
種田:
エンジニアや開発者といった職種の名前の枠にとらわれずに、「プロダクトを生み出す人である」という意識と、ユーザー視点を個人的には大切にしています。各職種の専門性や観点を活かしながらも、ユーザー視点でお互いに良い意見を出し合えるチームが良いなと思っています。
実際に今のチームでは、PO、デザイナー、QC、エンジニアの全員が活発に議論できており、とても良いチームだなと感じています。
──そういう様々な意見を出し合える会議体などがあるのでしょうか。
種田:
毎日、チームメンバー全員が参加する朝会をやっていて、状況の相互共有やフォローだけでなく、仕様やデザインの相談等があれば随時活発に意見交換をしています。
また、顧客対応をおこなっている他部署も含む全従業員が参加可能な「全社スプリントレビュー」が毎週開催されています。リリース前の段階から、ビジネスサイドのメンバーの意見をプロダクトに反映できるので、有意義な場になっています。
──日々、お客様と接しているメンバーの意見も貴重ですよね。他にもユーザーのフィードバックを受ける機会がありますか。
松下:
社内でも「カオナビ」を利用しているので、バックオフィスや人事からの意見を聞くこともあります。あとは直接、お客様とのヒアリングの場を設けることもありますよ。
種田:
他には、Slackで「#fun_thanks」「#fun_すきログ」というチャンネルがあり、顧客対応の部署から顧客のポジティブな反応を共有してもらっています。こうやって、実際の声をもらうと「次も頑張ろう」とモチベーションにもつながりますし、よりお客様を想像しながら仕事ができますよね。
種田:もちろん要望も多くいただきます。同様にSlackで「#fun_まだログ」というチャンネルがあり、もっとここを改善したら良くなるという意見も随時共有してもらっています。こういう意見があるから、どんどん改善していかなければと奮起するきっかけにもなります。これらの意見も踏まえながら、PdM/POが顧客対応の部署と密に連携し、優先順位に沿ってお客様のご意見を適宜機能に反映させていっています。
松下:
こういう意見をもらうなかで、自分たちの気づきも多いですよね。
種田:
そうですね。以前、UIリニューアルのデザイン検討時に、編集可能な箇所が青色になる機能が本当に必要かどうかの議論があったのですが、ちょうどそのタイミングで、ユーザーの方から「編集可能な箇所(青色)が分かりやすいので、一般ユーザーがマニュアル要らずで簡単に操作できた」と意見をいただきました。一見不要そうに見える機能でも、ユーザーにとっては必要だった、という気づきを得られた体験でしたね。
業務時間に自己鍛錬!学びを制度でサポートする
──カオナビで働く上でのやりがいや魅力を教えてください。
種田:
チームで一体となって開発に集中できる環境があることですね。単に決められた要件を開発するのではなく、チーム全員で議論を重ねながら、ときに自分のアイデアがプロダクトに反映されるのは、とても楽しくやりがいも大きいですね。
あとは転職でのきっかけでもあったワークライフバランスが整っていることは、とても魅力的ですね。しっかりとプライベートな時間を確保できるようになったことで、家族と過ごす時間だけでなく、自分の学ぶ時間も以前より取れるようになりました。
カオナビ入社後に、JSTQBやJCSQEといった資格の取得を通じて、改めて品質やテストに関する体系的な知識の棚卸しをすることもできました。このおかげで、開発の中でもより品質を意識した設計や進め方ができるようになりましたし、QCの方ともより円滑にコミュニケーションができるようになった気がします。
インプットしたことを、現場で試せる環境があるので、学習に対するモチベーションを高く維持できていると思います。
カオナビでは、ワークライフバランスが整っている分、生産性高く成果を出すことが求められますが、それが自分にとっては大変良い刺激となって、メリハリのある働き方ができていると感じています。
松下:
学習を促進したり、学びを実践しやすい環境も整えています。週2時間まで自己研鑽に使える「スナバ」という制度は、自己学習以外にも、読書会や特定技術に特化した勉強会など様々な形で活用されていますし、自由に利用できるAWS環境も提供しています。
──こういった学びや開発体制のなかで、開発時に成果につながったエピソードはありますか。
種田:
直近ですと、ユーザー管理画面のUIリニューアルという大きめの案件を、リリース後の不具合がほぼ無くなく完遂できたことですね。
PO、デザイナー、QC、エンジニアで密に連携しながら、リリース前にチームで品質を磨き込むことができた成果だと思っています。特に、スコープの大きいUIリニューアル案件では、仕様や挙動を抜けもれなく正確に把握することが品質担保のために重要になるのですが、POの方が仕様の明文化を徹底されていたおかげで、チーム内で共通認識を持つことができたのも大きかったです。
現在進めているスマートレビュー(評価ワークフロー)のUIリニューアル案件でも、この経験を踏まえて、より効率的に品質を高められるように工夫しながら進めています。
活躍のカギは、「巻き込み力」と「飛び込む力」
──今後の展望について教えてください。
種田:
現場で自ら手を動かしながら開発全体をリードする今の動き方が、自分の志向にも合っていますし、最も自分が貢献できる部分だと考えているので、チャンスがある限りは、引き続きこの形でプロダクトの成長に貢献したいですね。
松下:
もっとエンジニアが成長し続けられる環境作りを進めていきたいです。エンジニアのキャリアプランや意向に沿う形で、得意領域を広げたり深堀りしたり、あるいはEMやテックリードを目指すメンバーが増えれば、カオナビをより強い開発組織にできると期待しています。
あとは、システム課題の改善も引き続き進めていきたいですね。システムをモジュール分割する「モジュラー化」を、CTO室のBERTチーム主体で進めてもらっています。現在の「カオナビ」は大きなモノリシックなシステムになっていて、他機能への影響も考慮しながら開発する必要があり、リリースまで時間がかかっています。モジュラー化が進めば、機能単位での開発が可能となって、生産性が高まるでしょう。
──最後に、お二人が考える一緒に働きたい人とはどんな人ですか。
松下:
主体的にコミュニケーションをとって周りを巻き込み、ときには自ら飛び込んでいける方が良いですね。「ワークライフバランスが整っている」という話をしましたが、MY WORKSTYLE制度により柔軟な働き方ができる一方で、限られた時間で確実な成果を出さなければならないシビアな環境とも言えます。効率的に動くことを常に意識し、自身やチームのパフォーマンスを最大限に発揮しながら働ける方とご一緒したいです。
種田:
松下さんが話したように、コミュニケーションや議論できる人だと嬉しいですね。プロダクト志向で、ただ言われたものを開発するのではなく、ユーザーの立場で思考・議論できる方が社内でも多く活躍されていると思います。
技術志向で、技術に尖ったエンジニアの方もぜひ一緒に働きたいです。カオナビでは、これからもどんどん技術的な改善をしていきたいと考えているので、そういった場面でご活躍いただける場面がたくさんあると思います。
ぜひお待ちしています。