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過去を紡ぎ、未来を創る。未来への新たな挑戦。

夏川戸 大智(Natsukawado Daichi)

Community Coordinator / 海士町team
1991年12月8日生まれ。青森県八戸市出身。防衛大学校を卒業後、インターネットベンチャー企業に入社。法人向けのクラウド型業務管理システムの企画営業に従事。その後、2017年7月にFoundingBaseに入社、大分県豊後高田市での観光事業立ち上げなどを経て、現在は新潟県三条市で事業づくりに携わる。
2022年4月より、島根県海士町に着任し新規事業開発に従事。

■幼少期〜学生時代に築かれた、仕事観

〜 人のためになるコトがしたい!! 〜

幼少期の将来の夢は、消防士になることでした。理由は単純で、人を助けるために火の中に入っていくという映像がとても印象に残っていたからです。自分の命を危険に晒してまでも”人のため”に仕事をしている人を尊敬するとともに、憧れを抱いていました。

結果として、幼少期に受けた”人のため”という姿勢は、小中高と年齢を重ねる中でも、僕の根底にいつもあったと思っています。

例えば、野球部で毎日ハードな練習を繰り返している日々でも、「自分のための限界はあるが、仲間のためなら限界は無い」という言葉を座右の銘にして何とかやり抜く事ができました。

人のために、仲間のために。

当時の想いは、今の自分にとっても揺らぐことの無い信念になっていますね。

■”仲間×未来”という想いを強固にした、大学時代

〜「紡ぐ」ということ(硫黄島にて)〜

高校を卒業後、僕は2011年に防衛大学校に入学します。

決して恵まれた家庭ではなかったこともあり、高校卒業時に就職も考えましたが、大学には進学してほしいという親の強い希望もあり、学費がかからない防衛大学校への進学を決めたのです。

防衛大学校での生活は、ここでは語りきれないので、詳しくは「あおざくら 防衛大学校物語」という漫画を見て欲しいです(笑)

近年はニュースにもなったり色んな問題提起がされていますが、個人的にはとても刺激的な4年間でした。厳しい訓練を乗り越えてきた仲間との絆や使命遂行に対する姿勢、組織の団結力は、今でも自分の中で大切な財産になっています。

中でも印象に残っているのは、3年時の研修で行った硫黄島です。

もちろん訓練の一環なのですが、予定表を見る限り日々の訓練と比較すると「楽勝!」と思える内容でした。そういう意味では、気持ち的には修学旅行に近かったですね(笑)

いざ硫黄島での研修が始まってみると、鍛えられたのは身体ではなく「心」でした。

軍事中の遺品や、隊員やその家族・友人の方々が書かれた手紙を目にし、何とも表現しがたい強烈な印象を受けました。

戦時中の隊員たちは、自分たちが死ぬことはわかっているんです。そんな状況下でも、残される家族や友人のこと、日本の未来のことばかりが書かれていました。

「今の自分たちは、彼らのように後世を考え、想いを紡いでいけてるのだろうか?もっと良い世の中を創るために命を燃やすべきなのではないか?」と強く思いました。

※防衛大学校時代の想い出の一枚(本人:写真右)

■想いを形にする、FoundingBaseとの出会い

〜 原点回帰の、どうありたいのか? 〜

僕は、卒業と同時に民間に出ることを決意しました。

理由は、現代の自衛隊の主な役割は「守ること」が主だからです。もちろん、守ることにも大きな意義があるのは理解しています。ただ、僕は「未来を創ること」に時間を投資したかった。とはいえ、その実現方法も実現する力も新卒の僕にはありません。防衛大学校なのでインターンも当然ながらできませんでした。

結果として、渋谷にあるITベンチャーに入社を決めました。とりあえずガムシャラに働こう、できることを増やそう、という想い一心でしたね。2年経つと結果も出てきて、良くも悪くも仕事やその組織にも慣れ始めてきます。

「俺は何がしたいのか、どう生きていきたいのか。」

慣れ親しんだ、安心感のある環境にいたからこそ、この問いについて真剣に思考しなくなっていたように思います。

そんな葛藤を抱えていたときに、FoundingBaseに出会いました。

知人から、人事の福井(現 Manager 兼 Learning Experience Designer)を紹介してもらったんです。対話を重ね、CEOの佐々木とも飲みに行くことになりました。

佐々木と福井に問われ続けたのは、まさに「どう生きていきたいのか?どうありたいのか?」という点。

ちなみに、当時の僕の答えは「死に場所を求めています!」だったと思います(笑)

そして、会食中にFoundingBaseへの入社を熱望している自分がいました。大きな志のもと、日本の未来を創ろうとする仲間と共に働きたい。そして何より、「過去を紡ぎ、未来を創る」とうい点において、地方は大きな魅力と可能性がある、と感じたからです。”想い”と”コト”が重なった瞬間でした。

その後、無事に内定をいただき、大分県豊後高田市で新規プロジェクトの立ち上げに携わることになりました。

■豊後高田市への着任からこれまで

〜 理想と現実の狭間で 〜

FoundingBaseへ入社し、僕は意気揚々と豊後高田に向かいました。

そんな僕を待ち受けていたのは、「なにしにきたんや?」「どうせすぐ帰るんやろ?」という手荒い歓迎でした(笑)

快く歓迎されるだろうと勝手に思っていたので、いきなり出鼻を挫かれた感じでしたね。でも、よくよく考えると、都会からきた25歳の若者に何ができるんだと。地元のことを何も知らない、まだ何もしていない若者が来たってそりゃそうなるなと(笑)

知らないならば、知れば良い!という事で、まずは徹底的に役所や地元住民の方々と話す機会を創ることに時間を使いました。朝方まで飲んでたこともよくありましたが、豊後高田市を知る、自分を知ってもらう、良い機会だったと思います。その時にできたつながりは、今でも大いに助けてもらっていますね。

並行して進めていたのが、FoundingBaseとしての最初のミッションであるビーチ事業の立ち上げです。

<長崎鼻ビーチリゾート>

長崎鼻ビーチリゾート
2021.12.05 【12月の新サービス&キャンペーンのお知らせ】 いつも長崎鼻ビーチリゾートをご利用いただきありがとうございます。2021年もあと1ヶ月で終わりですね。2021年は皆様にとって素敵な1年になりましたでしょうか? 今年も多...... 2021.11.01 スタッフが検証!『冬でもキャンピングトレーラーは快適なのか?』      いつも長崎鼻ビーチリゾートをご利用いただき誠にありがとうございます。秋冬シーズンが到来し、プライベート感のあるご滞在が味わえる時期になりました。 さて、当施設の
https://nagasakibana-beach.com/

今ではトレーラーハウスやテントサイトといった宿泊施設ができたり、BBQ場もあったり、SUPなどのActivityもできたり、来期からはテントサウナを始めたりとサービスを拡充し、市外・県外からも多くの方々が来場していただける施設になってきました。ただし、赴任当初は施設も特に無く、ビーチコンセプトももちろん無い。何も無い状態でしたね。

そこで、まずはビーチコンセプトと事業計画を佐々木(CEO)とともにつくり、関係各所に提案し、というのを繰り返しつつ、”今すぐできること”としてビーチの清掃からはじめました。

このビーチを拠点にして豊後高田市の交流人口・関係人口が増える、人が集まれば色んなイベントも企画できる、その頃にはFoundingBaseメンバーも増えて拠点経営だな。立ち上げ期は毎日愚直に目の前のことに取り組みながらも、未来へのワクワクや妄想はとまらなかったですね(笑)

※立ち上げ期は、やれることは何でもやりました!笑

結果、当然ながら紆余曲折ありましたが、今では拠点メンバーも5名に増え、ビーチリゾート以外の事業立ち上げも本格的にスタートします!事業承継に困っている方々も多いので、温泉旅館の買収など複数の手段を考えているところですね。

■伝えたいこと

〜 一歩踏み出していく勇気 〜

新しいことをするには勇気が必要です。

これからも、過去(歴史)を理解し、想いを汲み取った上で、新しい未来を創っていきたい。それが地方のためでもあり、地方のためになる、と信じています。とはいえ、何事も”100%の賛成”なんてあり得ません。何かをやろうとすると、何かを変えようとすると、一時的に不利益を被る人も出てくると思います。

これは、会社であれ、地方であれ、同じですよね。そんな中でも、地方のあるべき姿を実現するには、恐れずに前に進んで行くこと以外の道は無いと思っています。

観光分野では、ビーチを中心とし町全体を観光施設として楽しめる取り組みの実現を目指し、ビーチにおいてはキャンプ場ランキング(なっぷ社)で大分1位、九州沖縄2位、という結果が出始めています。

教育分野では、小中高と公営塾を巻き込み、町の中で起業家精神を育むような公教育の実現を目指し、高校生の中に変化が起こり始めています。

農業分野では、地元農業の自立支援を名目に、支援制度の策定や販路拡大、新たな価値を創出する加工品づくり、など多岐に渡る取り組みを行っています。

豊後高田市で色んな挑戦機会を創り、仲間にも恵まれて色々とやってきました。僕らの姿勢を見ていただいて、取り組み自体に反対していた人も、気づけば支援者として協力いただける機会も多くなり、同志と呼べる方々も非常に多いです。

この状況をつくれたのは、FoundingBaseにもの凄くスキルの高い、知性の高い人間が集まってるからでも、僕のスキルが高いからでもありません。

勇気を持って一歩を踏み出した。踏み出した一歩の歩みを止めなかった。ここに尽きると思っています。

■創りたい、直近の未来

〜 地域の未来を創る = 想い × 勇気 × 信頼 〜

今後は、地域にチャレンジしに行くが憧れになったり、当たり前になる、という状態を創りたいですね。やっぱり首都圏の人が地方に移住となると、”職”に対する不安はあると思うんです。もしくは、「キャリアを捨てるのか...」みたいな。

実際は全然そんなことはなくて、事業機会も多く存在します。FoundingBaseをもっともっと成長させて、ゆくゆくは「町づくり・地方ビジネス=FoundingBase」みたいになりたいですね。

何度でも言いますが、地方にはチャレンジできる余白は大いにあります。

地域の未来を創る=想い×勇気×信頼の掛け算だと感じています。

脈々とつながっている想いを受け継ぎ紡ぎながら、勇気をもって新しいコトにチャレンジする。愚直に取り組むことで、信頼を得る。

まさに、私たちのVALUE(行動指針)の一つである、「平凡を非凡に務める」ですね。

その先に、色んな選択肢があり、「自由」が拡がります!

僕らと一緒に旗をたて、周囲を巻き込みながら、希望を形にしていきましょう!

このストーリーが気になったら、遊びに来てみませんか?
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