TVCMでも話題の「WINTICKET」はサイバーエージェントの子会社である株式会社WinTicketが提供する、競輪・オートレースなど公営競技のインターネット投票サービスです。先日の2022年1Q決算発表にもあった通り、2022年10-12月の取扱高は前年比2.8倍の528億円と急成長しています。
サービスの急成長に伴い、WinTicketでは特にサーバーサイドエンジニアの採用を強化しています。サーバーサイドチームのsuzujunとshinbaに、開発体制や公営競技に対しての思い、今後の展望を聞きました。
suzujun
約4年間業務委託として開発に携わった後、2018年1月中途入社。
shinba
2019年4月新卒入社。
決済だけでなく送金機能の実装にも携われる
ーーーまず、サーバーサイドチームの体制について教えてください。WinTicket全体では約40名の組織だそうですね。
suzujun:サーバーサイドチームは現状5名です。私とshinbaは2019年のWinTicket設立初期から在籍しており、2022年4月に予定されている、連携先のシステム刷新に合わせた大型新機能の開発に注力しているところです。現在は機能実装を終え、まさに最終検証を実施している最中です。
それ以外の細かなタスクとしてはキャンペーンにかかる改修がメインですが、スケジュールに柔軟に対応するため、敢えて主担当を置かずにその都度担当の割り振りを行うようにしています。
ーーーどんな点が働きやすい、開発しやすいチームだと感じていますか?
suzujun:開発する機能の大小に関わらず、トップダウン制ではなく “いちオーナー” としてどう実現するべきか、職種に関係なく共に考え提案していけるところです。一人一人の裁量が大きい分、設計から実装、リリースまで責任を持って施策を進めていくことには緊張感が伴いますが、ユーザーに届けられたときの達成感は大きいですね。
shinba:技術的な話はもちろん、仕様やデザインについても疑問に思えば気軽に質問できる雰囲気なのはありがたいです。議論しやすい環境なので、納得感を持った上で日々開発できると思います。
ーーー競合サービスと比較して、「WINTICKET」の強みはどこにあると思いますか?
suzujun:シンプルで見やすいUIは強みの一つです。競輪に関連する情報は細かい数字で初心者ユーザーにはなかなか難しいと思いますが、それらをいかに分かりやすく表現できるか意識しています。でもただ情報を削ぎ落とすだけでは、あらゆる情報を検証したい上級ユーザーにとって納得のいかないUIになってしまうので、良い落とし所を見つけることが重要です。
もうひとつは、「WINTICKET」が独自に集計した出走データ「EXデータ」です。2020年10月リリース以来、ユーザーの展開予想の精度をさらに上げるための情報として注目されています。競合サービスでは提供していない、オリジナルデータです。
shinba:多彩な決済手段やポイント連携が強みだと思います。リリース当初はそれほど多くありませんでしたが、2022年1月現在、銀行からの入金だけでなくPayPayやLINE Payなどのスマホ決済手段にも対応し、TポイントやPontaポイントを同時に貯めて使えるようにもなりました。決済周りはサーバーサイドエンジニアの責任も大きいので、やりがいがある開発の一つだと思います。公営競技を扱うため、決済だけでなく送金機能の実装にも携われるのは「WINTICKET」の特長かもしれません。
バックエンドとしては今、非常に面白い局面
ーーーお二人はもともと公営競技に強い関心があったのでしょうか?
suzujun:ギャンブル依存症の身内がいた影響で、実はポジティブな印象を持っていませんでした(笑)でもそのような思いを持っていたからこそ、「WINTICKET」がどんなサービスに成長すれば私のような層も利用してくれるのか、考えるきっかけになっています。そういう意味では、ある意味自分自身に対する挑戦でもあるし、これを解決できれば市場規模をさらに大きくできるチャンスだと考えています。
※注:「WINTICKET」では公営競技を適度にお楽しみいただくための取り組みを行っています。
「ギャンブル等依存症問題啓発週間における取組みについて」
「車券の購入にのめり込む不安のある方へ」
shinba:私自身は公営競技に興味を持っていたというよりは、技術的な挑戦をしている立ち上げフェーズの開発チームに携わりたかったので、入社後配属希望を出しました。
ーーー「WINTICKET」の今後の展望について教えてください。
suzujun:バックエンドの観点でいうと、SREやマルチリージョン化について取り組みたいです。また、先ほどもお話したように、公営競技に対してポジティブな印象を持っていない方々にとっても抵抗感や違和感なく使えるようなサービスにできればと思います。
shinba:映像配信周りについてもサーバーチームで担当している部分があるので、今後さらに改善を進めていきたいです。例えば配信遅延の改善やリアルタイムの映像解析は、技術的にも特に面白い領域だと思います。
ーーー最後に、どんなエンジニアが「WINTICKET」に向いていると思いますか?
suzujun:「WINTICKET」はリリースから約3年で飛躍的な成長を遂げました。今後も更なる事業規模拡大を目指しているので、バックエンドとしては今、非常に面白い局面だと思っています。
「0→1」の開発の楽しさももちろんありますが、既存サービスの安定稼働を維持しつつもサービスを成長させることにモチベーションを持てる方や、サービス運営を通して運用改善や機能構築経験を積みたい方には有意義な環境です。KubernetesやEnvoy、マイクロサービス、gRPC、クリーンアーキテクチャといった新しい技術分野を学びたい方にも向いていると思います。新しい技術やトレンドを常に追い続け、自分自身で深堀りしていく姿勢が重要ではないでしょうか。
shinba:新しい技術やまだチームに導入されていない仕組みなどを積極的にキャッチアップし、議論したい方にとっては楽しめる開発環境だと思います。また、サーバーサイドエンジニアでも改善したり追加すべき機能を提案すれば受け入れられるチームなので、自分の担当領域だけでなくサービス全体に興味を持てる方にぜひ来ていただければ嬉しいです。
「WINTICKET」ではサーバーサイドエンジニアを募集しています。