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渋谷ではたらく社員のリアル ~Voices of AD.AGENCY~
先進国では次々とインターネット広告費がテレビ広告費を上回り、日本でもインターネットがテレビに次ぐ第二の広告媒体になってきました。
当社インターネット広告事業の売上高は2,000億円※1を超え、国内トップシェアとなっており、市場を上回る勢いで増収、シェア拡大を続けています。
インターネット広告事業本部は、全社売上の約半分を占める広告事業を牽引する組織ですが、所属する社員数は全体の2割程度の約1,000名という生産性の高い組織であります。
渋谷ではたらく社員のリアル ~Voices of AD.AGENCY~連載第4回目となる今回は、当社インターネット広告事業本部のユニークな人事制度『逆指名メンター制度』を利用しての感想を中途入社者にインタビューしました。
-中島さんは、最近入社したばかりですが、前職は何をされていたんですか?
中島:僕が入社したのは2017年1月で、1年になります。前職は、サービス系のベンチャー企業で法人営業と新卒採用の採用責任者をやっていました。
-今はどんな業務を担当していますか?
中島:インターネット広告事業本部で営業担当として、様々な業種の大手クライアント様を担当させていただいております。
-逆指名メンター制度のことは、入ってからすぐに知りましたか?
中島:入社して半年ぐらいのときに知りました。『YMCAあした会議』※で決議されて導入されたと聞いています。
社内のチャットツールで「『逆指名メンター制度』ができたので、対象者の方はこのリストの中から指名してください」と人事から連絡を受けました。
※YMCAあした会議とは?
サイバーエージェント社内で開かれる新規事業案や施策案のコンテストであるあした会議の若手版。選抜された20代の若手社員が何チームかに分かれてアイディアを出す。そこで良い案が出た場合はその場で決議となり、実現に向けた体制が組まれる。
-指名するメンターはどのように選びましたか?メンターである神戸さんのことは元々知っていましたか?
中島:はい、知っていました。僕の所属している次世代ブランド戦略室は、過去に神戸さんの局にいたメンバーが多く在籍しています。僕の直属の上長や、よく一緒に仕事をしている先輩ももともとは神戸さんの局にいたので、よくお話は伺っていました。
僕の上長に、「働く上で『誰と働くか』がすごく大事。自分は神戸さんが自分の上司だったお陰で、信頼関係を築くことができた。君とも同じように信頼関係を築きたい。」と言ってもらえました。そのお話を受けて、神戸さんという人の存在は気になっていました。
-神戸さんは、どのような形で「逆指名メンター制度」について知りましたか?
神戸:人事からアナウンスがありました。何でも気軽に相談できる「斜め上の先輩」的な存在を作ることが目的だと聞いています。
-指名があった場合、理由は知らされますか?指名されると嬉しいものでしょうか?
神戸:理由までは知らされないようになっています。指名されるともちろん嬉しいです。
僕が中途で入社した頃は、そのような制度はありませんでしたが、同じ部署やチームではなく何の利害もない「斜め上の先輩」が僕のことをよく気にかけてくれました。
お世話になった先輩がいっぱいいて、サイバーエージェントのそのような文化に助けられた経験があるので、「今度は僕が返す側になりたい」と思っていました。
-神戸さんと中島さんの「逆指名メンター制度」はどのようにスタートしましたか?
神戸:最初はまず食事に行くというコンセプトだったので、指名があった3人と一緒に飲みに行きました。特に話す内容について決まりごとがある訳ではないいので、気軽に相談できる仲になる上で、仕事の話はしないと最初に決めていきました。真面目な仕事の話をしたら、上司と変わらなくなってしまうと思ったので。
ただ、3人の中に悩んでいる人がいたので、その社員については仕事への向き合い方やキャリアの話を結構しましたね。
-2回目以降は仕事の話がメインになったのでしょうか?
神戸:2回目のときは、前回悩んでいた社員が晴れ晴れとした顔をしていたので、今の仕事の大切さや、もっと良くするにはこうしたら良いなど、終始ポジティブなアドバイスをしました。
また、1回目の食事会の後に、中島くんが担当している案件の相談に来てくれました。「今担当している案件で施策に手づまり感があるので、ナレッジはありませんか?」と。そこで僕がしたアドバイスを実際に実行して、広告効果が上がったそうです。
中島:僕が任せて頂いているクライアントの業界に神戸さんが詳しいということは知っていたので、お話を聞いてみたいと思っていました。
食事会の場では仕事の話はあまりしませんが、業務中に情報が聞きやすくなるというメリットがあると思います。こういった場でのつながりがない中で、入社して1年も経たない社員が、1度も話したことがない局長クラスの方のところに行って「この業界のことを教えてください」と頼むのはなかなかハードルが高いかなと思うので、とてもありがたかったです。
特に僕が今いる局は他の局とは別のフロアにあるので、そもそもほかの局の方とお会いすること自体が少ないです。そういった中で、神戸さんには自分の上司とはまた違った視点・視野でお話いただけるので、とても勉強になります。
-メンターの神戸さんからみて、中島さんはどんな方ですか?
神戸:これは、中途採用で入社してくる社員にある程度共通している部分でもあるのですが、ビジョナリーなところがいいところだと思います。
サイバーエージェントは良くも悪くも文化が強い会社で、「素直でいいヤツ」が多いです。ですが、僕は他の業界を経てきた社員には、前職で得たスキルや価値観は「捨てずにしまっておいた方がよい」というアドバイスをしています。
「前の会社ではこうしていたのに」みたいな形で、凝り固まってしまうと何もできなくなりますが、一方で完全に捨てるのはもったいなくて、絶対にどこかで活きてきます。
そして、特に中島くんの場合はそのしまってある部分がすごくビジョナリーです。「将来こうありたい」とか「これに携わっていたい」という想いがすごく強くて、明確な夢を持っている人だなという印象を持っています。サイバーエージェントを良くしたいというだけでなく、個人としてこういうキャリアを積んでいきたいという点が明確です。そこが、まっすぐな仕事ぶりにも表れていると思います。
中島:僕の父がコンサル会社で勤務していたので、その影響を受けています。広告業界のデジタル領域が今後どんどん広がっていけば、今の広告業界の主要な会社がマッキンゼーのような経営コンサルティング企業とぶつかってくる時代が2020年以降に来るはずです。
そしてその領域で戦っていくのであれば、デジタル広告から入った方が良いと思いました。
コンサルのバックボーンは父からの話でなんとなく掴みやすい環境にあります。僕は現在デジタル広告の知識はありませんが、その領域の知識をつけていった方がBtoBのシェアでは勝てるのではないかと考えました。神戸さんには、そういう人材になりたいというお話をさせて頂きました。
最後に、サイバーエージェント広告部門への中途入社を考えている方にアドバイスを頂けますか?
神戸:明確に言えることとしては、成長産業を選んだ方が良いということです。僕は前職がアパレル業界の専門商社でした。国内アパレル市場はECチャネルは成長しているものの、小売市場全体としては、バブル期以降緩やかに縮小し、停滞傾向にあります。
専門商社も広告代理店も「間に入って付加価値業務で飯を食う」という点は一緒ですが、成長産業に身を置いているか否かで、チャレンジができる幅、大きさが全然違います。停滞している業界では、どんなに優秀な人でもリスクを非常に考えながらチャレンジしなければいけません。ですが、成長産業だと大きな失敗をしてしまったとしても、すぐに取り返せるチャンスがゴロゴロ転がっています。裁量権も当然大きくなりますし、新しいことの発言権を若手でも持たせてもらえます。
その前提で、サイバーエージェントはチャレンジしないことが「悪」な業界であり会社です。リスクやチャレンジがあるから楽しいと思える人が向いていると思います。
中島:神戸さんのおっしゃるとおり、僕も転職前にいた業界の市場が停滞していたので、全く同じことを感じています。成長産業に行きたいとは考えていましたが、自分が思っていた以上の環境を与えて頂けて、この半年だけでも相当チャンスをもらっています。
日本を代表するようなお客さまを担当させて頂き、自分の責任・意思決定に任せて頂いています。
意思決定ができる回数が多いことが、自己成長につながることだと思いますし、自分の想像以上にその機会がある会社だと感じています。
今回は、中途入社社員2名のインタビューを通して、「逆指名メンター制度」をご紹介させて頂きました。
引き続きVoices of AD.AGENCYでは、サイバーエージェントインターネット広告事業本部の様々な社員の経験や思いを公開していきます。
次回もご期待ください!
※1 2016年10月から2017年9月までの売上高合計