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はじめに
このブログは クラウドワークスコーポレートDiv.のアドベントカレンダー のブログです!5日目は人事グループで労務を担当しております、居村がお送りいたします。私は2015年にクラウドワークスにジョインいたしました。前職は地元神戸で公務員(その前はアイドル)をしており、事業会社での人事経験はゼロでした。
そんな私がどのようにスピード感のあるITベンチャー企業で制度を構築した…いや、できたのかを恐縮ながらお話しさせていただければと思います。
新人事制度「ハタカク!」とは
「ハタカク!」とはクラウドワークスのビジョン「働き方革命」を略した言葉で、クラウドワークスの新しい人事制度として2016年7月にリリースいたしました。内容はリモートワーク、フレックスタイム制度の開始に加えて、副業の自由化という3つの新しい制度がパッケージ化されています。
ハタカク!のご紹介⇒外部リンク(http://mag.smarthr.jp/2016/10/crowdworks_hatakaku/)
人事グループ内でミーティングを行い、コンテンツを決め、ToDoを洗い出したところ、リリースまでにやらなければならないことがたくさんありました。
■コンセプトとネーミング
まずとりかかったことは制度のコンセプトおよびネーミングでした。この制度は福利厚生の為ではなく、会社全体が同じ目的を持ち同じ方向に向かっていないと意味がありません。そのためにもコンセプトやネーミングは大切だと考え、弊社デザイン部門のコピーライターに背景やこの制度にかける思いを伝え、いくつか候補を作ってもらい、社長を含めてミーティングを行い、「ハタカク!」という名前と、下記のコンセプトが決定しました。
社員の個の力を、活性化するクラウドワークスの社員の、個の力を活性化するために。
多様な働き方、生き方ができる労働環境を、提供していく。
これはクラウドワークスのビジョン「働き方革命」の体現であり、
この取り組みから得られた知見を事業にも還元していく。
■セキュリティー
リモートワークを導入するうえで、企業にとってセキュリティーはとても重要なことです。クラウドワークスではCIO(最高情報責任者)とのミーティングを重ね、HDDやSSDを暗号化(PCが盗難にあった場合でもデータを抽出できないようにする)し、ウィルス対策ソフト(ESET Endpoint Protection Advanced)と資産管理ツール(ISM CloudOne)を全端末に導入することによって、例えウィルスに感染しそうになったとしてもそれを防ぎ、PCが紛失、盗難にあった場合でも遠隔でPC内のデータを削除することができるようにしました。また、可能な限りデータをローカルにはダウンロードしないことを全社で徹底し、リモートワークを行う上でのルールとしてWi-Fi利用の際には暗号化されたネットワークを利用することとし、全社員の個人のスマホやタブレットのリモートワイプ機能(携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末を遠隔地から操作し、端末に保存されているデータを削除する機能およびサービス)も有効に設定することにより紛失・盗難によるリスクを低減しております。
■ルール
制度を作っていくうえで、きちんと運用をするためのルールは必要です。
ハタカク!では人事グループ内で基本的なルールを決めて、実際に運用するときに問題が生じないように、「週何回までリモートワークを許可するのか」(弊社では現在最大週3日まで)、「就業場所はどこまで許可するのか」という事や、細かい話で言うと「交通費はどのように支給するべきか」などといった事に対して1つ1つ何度も議論を重ねました。そして法務担当にも協力してもらい、NDA(秘密保持契約)をリモートワークに対応したものに更新しました。更にハタカク!社員向け説明会にて、「情報漏洩が生じたときの脅威」の説明をし、社員1人1人の情報に対する意識向上を図りました。
■ロゴ
制度を浸透させ、愛情を持ってもらうためにはロゴが不可欠だと個人的には思っております。
ロゴには企業の戦略や想いが込められており、ロゴ1つで企業や商品のイメージ、それだけではなく売り上げにもインパクトを与えます。そのくらいロゴは重要です。制度にも同じことが言えると考えており、ハタカク!ではこちらのロゴを弊社デザイン部門のデザイナーに作ってもらいました。
いくつかのロゴの案を出してもらったのですが、満場一致でこちらのロゴが採用されました。そして更にこちらのロゴにはこのような想いが込められています。
このメッセージを見たときに、私が今やろうとしているプロジェクトのあるべき姿を再確認したとともに、ワクワクする気持ちを抑えることができませんでした。それくらいロゴにはパワーがあります。
■デンタツ!
クラウドワークスでは「伝える」という事をとても大切にしており、また、「成果=結果+伝達」(社内では「デンタツ」という言葉を使っています)という事も強く意識しております。そこから、ハタカク!を社内外に発信して新しい働き方への取り組みをデンタツするために、広報チームと連携。プレスリリースを出し、それと同時に自社コンテンツ「colorful works」を開設し、ハタカク!の取り組みをはじめ、自社で開催しているイベントや社員の登壇レポートなどを掲載しております。
■居村は何をしたのか
このようにして、いろんな人に力を貸してもらいながらハタカク!を無事にリリースすることができたのですが、いったい私は何をしたのか・・・!!!そうです、ほとんど何もしていないのです(笑)
ただ唯一私が率先してしたことはこのプロジェクトにかける想いを、そしてその先に待つビジョンをメンバー1人1人に伝えただけです。プロジェクトに関わってくれたメンバーが共感し、共通のビジョンに向かってくれた結果、1つの制度ができました。
このようにして生まれた新人事制度ハタカク!私たちの挑戦はまだまだ始まったばかりです。今後新しい制度をハタカク!に追加し、社員が、もしくはクラウドワークスの働き方をご覧になった方が、自分自身の働き方の多様性を感じ、そしてその働き方にワクワクしていただけるものになっていければと思います。
いかがでしたでしょうか・・・。
制度設計に携わっている方に、なにか少しでもの参考になれば嬉しいです。
クラウドワークスコーポレートDiv.のアドベントカレンダー引き続きお楽しみに!!!
メリークリスマス。
【リンク】
リモートワークしても“生産性は落ちない”。新人事制度「ハタカク!」で分かったこと。
https://www.wantedly.com/companies/crowdworks2/post_articles/37990