2023年7月に開催した、全国のMediiメンバーが集結する1泊2日の社内イベント「Medii Boost Camp」。その2日目のアクティビティとして、難病患者さんをゲストにお招きし「Medii’s Kitchen」を行いました。
Medii Boost Camp 1日目の様子はこちら
Mediiの目指す「誰も取り残さない医療を」という世界観と当事者である患者さんへの向き合い方、当日のイベントの雰囲気を”ギュッ”と詰めたので、ぜひご覧ください!
※noteからの転載記事です。(note)
患者さんと一緒に作る、Medii’s Kitchen
Mediiでは、「Patient Voice」という企画を社内で定期開催しています。「Patient Voice」では、難病や希少疾患を抱える患者さんやご家族をゲストにお招きし、診断されるまでの長期間の苦悩や治療での当事者だからこそわかる大変さ、日常生活の困りごとなど、患者さん一人ひとりのナラティブ(物語)をお話いただいています。
Mediiが掲げるミッション「誰も取り残さない医療を」の実現のために、メンバー全員が患者さんに対する理解を深め、メインサービス「E-コンサル」のカスタマーである医師の先にいる患者さんを強くイメージしながら皆で活動していこうという想いで実施している企画です。
そして、今回Medii Boost Campの2日目に「Patient Voice特別編」として、食を通じて患者さんへの理解を深めながら共に楽しむ「Medii’s Kitchen」を行いました。
希少疾患や難病を抱える患者さんにとって「医療」は生活のほんの一部でしかなく、仕事や学校に行き、家事をしたり、食事をしたり、家族や友達と楽しく過ごす時間があります。そんな患者さんと、日常の楽しいひと時を一緒に過ごしたいと考え、マーケティングユニットマネージャーの稗がこの企画を考えました。
希少疾患や難病患者さんの中には、食べるものが制限され、好きな物を食べられない方が多くいます。今回お呼びしたゲストの方は、潰瘍性大腸炎とともに生活をされており、塩分や刺激のあるスパイスを控え、鉄分を多く摂取できるような食事への配慮が必要です。
そのため、おなかに優しく、鉄を摂取しやすいメニューをみんなで考え、創意工夫をしながら参加いただいた患者さんたちと一緒に作りました!
ゲストとしてお呼びした患者さんのご紹介
埼玉の患者会に所属している奥野さんと、そのご友人である伊藤さんをお呼びしました。
こちらを向いているお2人が今回のゲスト、奥野さん(右)と伊藤さん(左)
◆奥野真由さん
1993年、埼玉県生まれ。10歳のときにクローン病を発症し、人生の半分以上を病気とともに生活している。埼玉IBD(患者会)副代表。
◆伊藤尊雄さん
若い頃に潰瘍性大腸炎を発症。今は調理師学校に通いながら患者会などに参加している。
本日のメニュー
各チームごとに患者さんの病態に配慮した料理を作ります。(メインのカレーとパエリアはどちらかを作成。)
- 辛味のあるスパイスを使わない、おなかにやさしいカレー
- 鉄を効率よく摂れるパエリア
- 白菜とブロッコリーのツナサラダ
- レンジで簡単に作れる豆乳プリン
早速調理開始!料理中のメンバーの様子
ここでバリューを発揮したメンバーには、Mediiのバリューである「Team Medii」(「ボールキャッチ」「Talk&Next」)「成果最大化」(「まずはやってみよう」「見える化アジャスト」)「カスタマーハピネス」の評価がされて、シールが貼られます。
右肩にたくさんのバリュー発揮シールが貼られている医師メンバーの中村さん(消化器内科専門医)!!さすがです!!
ちなみに代表の山田は料理が全くできませんが、一生懸命何かを混ぜてます!(笑)
料理が得意なメンバーも、普段料理をせず苦手なメンバーも協力して作っています!どのチームも手分けして頑張ってます!
そして完成ー!!
どのチームも上手に作れて、別のチームとの試食会も含めて最後まで美味しくいただきました。
パエリアの彩が想像以上によく、メンバーのテンションが上がってました!
豆乳プリンは温度管理が難しく課題が残りました。。
調理師学校に通われているゲストの伊藤さん曰く「熱が均等に行き渡らなかったことが理由かもしれないので、湯煎で混ぜながらやるとうまくいくかも?」とのことでした!それを活かして上手く調整できたチームも!
ここでもMediiのバリューの1つ、「Talk&Next」と「見える化アジャスト」が発揮されてました!!
自分たちで作った同じ釜の飯を食べれて、メンバー同士もとても楽しそうでした。
Medii’s Kitchenを終えて
ゲストで来てくださった奥野さんからも以下のお言葉をいただきました。
「企業で体験談を話したり、患者さんと料理教室をしたりすることはあるけど、当事者じゃない人たちが患者さんの食べているものを作るところから体験する、さらにそこに当事者の人も呼んで交流するという企画は初めて。Mediiメンバーの患者さんに対する意識や目線の高さ、想いを感じました。」
希少疾患や難病を抱えている患者さんは、ぱっと見ではわからなくて、他の人と同じように見えます。しかし、実際にお話を伺い、食事や生活に気を使うことが多いことを知りました。ただ、奥野さんも伊藤さんも調理師学校に通うようになったり、自身のことについて外に発信し続けたりされていて、疾患はその人の特徴の1つにすぎないと感じました。料理という共同作業を通じて、一緒に過ごした時間が楽しかったです!!
患者さんの気持ちをどれだけ知ろうと思っても完全に理解することはできませんし、気軽に「わかる」とは言えません。だからこそ「無知の知」を意識して理解しようとし続けることで、医師にとって、さらにその先にいる患者さんにとって、より良いサービスを届けることができると思います。
難病を抱える患者さんを知り、理解を深め、自分たちの取り組みが社会や患者さんにとってどんな意義があるのかを意識しながら、Mediiが掲げるミッション「誰も取り残さない医療を」の実現を目指し、今日も皆で進んでいきます。
次回のMedii Boost Campは11月を予定しています。7月の開催からさらに多くの頼もしい仲間が加わりパワーアップしたMedii。次回はどんなイベントになるのでしょうか!お楽しみに!