【今日から始める】残念なPMから優秀PMに最短で成長する方法
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株式会社クリエイティブテックスタジオがお届けする、【マネジメント虎の巻】シリーズ!
弊社はシステム開発領域のPMを生み出す会社として日本一といっても過言ではないほどのノウハウを持つ、プロジェクトマネジメントのプロフェッショナル集団です。
門外不出・社外秘のマネジメント方法論ですが、その一部をご紹介していきます!
今回のテーマは、『残念なPMから優秀PMに最短で成長する方法』。
PMのポジションにはついたものの、なかなか成果を出すことができない......というお悩みを持つ方に向けて、優秀なPMになる極意をお伝えできればと思います。
マネジメントに携わっている方、これから目指す方、(残念PMに困っている方も!) ぜひ最後までご覧ください。
◆本コンテンツのゴール
残念なPMと優秀なPMの違いを知り、優秀なPMになるための具体的な行動を起こせるようになる
◆こんな方にオススメ
・PMのポジションにはついたものの、思うような成果が出ていない方
・将来優秀なPMになるために今のうちからノウハウを知っておきたい方
◆「残念なPMから優秀PMに最短で成長する方法」
残念なPMの特徴5選
特徴①:マネジメントに関する書籍を3冊以上読んだことがない
世の中のプロジェクトマネージャーによくありがちなミスとして、「体系化された知識を書籍などから得ることなく、自分の経験から得たノウハウだけを独自論として積み上げて仕事をしてしまう」ことがあります。
プログラミングや語学などは勉強しないと完全に手も足も出ないものである一方で、マネジメントは、人に指示を出したり、発生した問題をうまく解消したり、人間の日常生活の延長線上にあるような業務内容に感じられます。これが我流で通用している気になる、勉強の必要性を認識できない大きな理由です。
ただ実際には、マネジメントは非常に難易度の高いタスクです。勉強したことがない人ほどなんとなくできている気になっていることが多く、しっかりと勉強している人こそその重要性を理解しています。マネジメントは勉強せずに完遂できるようなタスクでは決してありません。
PMBOKやアジャイル開発に関する本など、世の中にはマネジメントに関する書籍がさまざま出版されています。プロジェクトマネージャーの役職についているのであれば、初心者のPMでも最低3冊程度は読んでいる必要があると思います。
特徴②:要件定義フェーズと設計フェーズの区分けが定義できてない
実際のシステム開発進行の中から例を挙げると、要件定義フェーズと設計フェーズの区分けが自分の中で明確に定義できてないのは残念なPMの特徴です。
要件定義と設計は、「お客様の要求事項を明確にし、その要求を明文化していく」という共通点があり、やるべきことが似ているフェーズです。それ故にどこまでが要件定義でどこからが設計なのかを改めて聞かれた時に答えられる人は意外と少ないのです。
この2つのフェーズを混同してしまうと後続の開発やテストフェーズまで、すべての工程の定義が曖昧になるという問題が発生します。
本来、要件定義は、事前に立てた見積もりの振れ幅が±10%程度に収束するくらいの粒度で行わなければいけないものだと弊社では考えますが、そのためには明確なゴールの設定が必要になります。
つまり、フェーズの区分けをしっかり自分の中で定義できていないと、要件定義を担当するメンバーに「要件定義とは何をどこまでやることで完了とするのか」というゴールを伝えることができず、苦労してすべての要件定義が終わった(と思った)後にどんどん粗や抜け漏れが出てくるという事態が頻発します。
これは言うまでもなく後続工程やスケジュール、メンバーへの負荷、お客様との信頼関係、すべてにクリティカルな影響を及ぼします。
そのため、PMの基礎中の基礎として、「工程定義を明確にしておく」というのは非常に重要です。
基準を設けた理由まで明確に持って工程定義をおこない、それらをプロジェクトメンバーにドキュメント化して周知することはPMの必須タスクと言えます。
特徴③:PMBOKに定義されているプロジェクトマネジメントの要素9つを暗唱できない
3点目は、PMBOKで定義されている「プロジェクトマネジメントに関する要素9つ」を暗唱できないことです。
特徴①でも取り上げた通り、プロジェクトマネジメントは体系化された知識を身につけておかないと完遂できないような難易度の高いタスクです。したがって、PMBOKに書かれているプロジェクトマネジメント要素9つは最低でも押さえておいてほしいものです。
※プロジェクトマネジメント要素9つのうち一番重要なものは?気になる方はこちら
特徴④:アジャイル開発について知らない
開発のフレームワークに何を用いるか、この選択はプロジェクトの状況に応じて決定されるべきですが、最近システム開発の現場ではアジャイル開発が盛んになっています。
アジャイル開発の考え方は従来の大規模SIの現場などでも非常に有効であり、開発のリスクを下げるために有用です。
考え方やツールなどさまざま盛衰が激しい業界であるとは思いますが、現在広く利用されていてお客様から要望される可能性も高いデリバリーのフレームワークを知らないPMは勉強不足であると言わざるを得ません。
特徴⑤:プロジェクトが炎上したときに自分がプレイヤーとして入れば、何とか鎮火できてしまう
プロジェクトが炎上した際に、自分がプレイヤーとして入ることで何とか鎮火できてしまうというマネージャーは、一概には言えませんが残念なPMに当たる可能性もあります。
そもそも、体系化された知識を身につけた上でしっかりとマネジメントができる人物であれば、マネージャーとしての業務に加えメンバーとして更に仕事を負うという方法をとることなく、炎上状態から脱することが可能であるはずです。
また、プロジェクトの炎上を解決するために上記のような方法を取ることが良い場合も考えられますが、マネジメントスキルが無いPMであってもいちメンバーとして優れたスキルを持っていれば同様の方法で解決できてしまうため、この方法を取るPMが全員マネージャーとして優秀であるとは断言できないのです。
毎回PM自身がプレイングマネージャーとして作業も行うことでプロジェクトを進行させているのであれば、そのPMはメンバーとして優秀であり、マネージャーとしてのスキルは低い可能性があるでしょう。
まとめ:優秀なPMになるためには?
ここまで残念なPMの特徴を5つご紹介しました。いずれも共通しているのは
- 体系的な知識の習得ができていない
- プロジェクトに関する知識の整理ができていない
という点です。
プロジェクト規模が小さいうちは自分のプレイヤー力だけでなんとか進めていけるケースも多いですが、規模が大きくなるにつれ、マネジメントスキルは絶対に必要になります。
もちろん自身の経験からノウハウを蓄積していくことも非常に重要ではありますが、汎用的な体系化された知識を身につけておくことでさまざまなケースに難なく対応できるようになります。今回ご紹介した内容に少しでも心当たりのある方はぜひマネジメントに関する勉強に取りかかってみてくださいね。
◆採用情報
最後までご覧いただきありがとうございました。
クリエイティブテックスタジオでは日本最高峰のシステム開発におけるPMを輩出する場を目指し現在メンバーを募集しています。
今回何度も挙げられた『マネジメントの体系化された知識』や現役PMたちの生きた知見が弊社にはあります。『PMになるための勉強ができる環境』『優秀なPMによるOJT』など、気になる言葉があればぜひ一度カジュアルにお話させていただければと思います。お気軽にご応募ください!
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