【説明できる?】PM/PMO/開発リーダーの違い
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株式会社クリエイティブテックスタジオがお届けする、【マネジメント虎の巻】シリーズ!
弊社はシステム開発領域のPMを生み出す会社として日本一といっても過言ではないほどのノウハウを持つ、プロジェクトマネジメントのプロフェッショナル集団です。
門外不出・社外秘のマネジメント方法論ですが、その一部をご紹介していきます!
今回のテーマは、『意外と知らないPM・PMO・開発リーダーの違い』。
「PM/PMO/開発リーダーの違いって何?」と聞かれたら、なんとなく分かっているけどサッと答えられないという方も多いのではないでしょうか。それぞれのポジションの違いを詳しく解説します。
PMを目指す方、システム開発のプロジェクトに携わる皆さん必見です。ぜひ最後までご覧ください。
◆本コンテンツのゴール
PM・PMO・開発リーダーの違いについてしっかりと理解する
◆こんな方にオススメ
・PM・PMO・開発リーダーの違いがよく分かっていない方
・将来的にPMを目指したい方
・エンジニアとしてのこれからのキャリアに悩まれている方
◆「意外と知らないPM・PMO・開発リーダーの違い」
システム開発の全貌
普段PMについて話をしていると意外とよく出会うのが、“開発リーダー”や“PMO”と『PM』の仕事を混同している方々です。
それぞれの役割の違いを理解するために、まずはシステム開発プロジェクトの全体像を共有しましょう。
▼システム開発の全体像
この図は弊社の代表人見が作り上げたPM育成プログラム【PM BOOT CAMP】にて実際に使用している資料からの引用です。
まず、システム開発は、要件定義・設計・開発・テスト・移行/リリースなど、いくつかの工程に分かれています。この各工程を進めていくのがシステム開発プロジェクトの流れですね。
さらに、先週取り上げたプロジェクトマネジメントに必要な9つの要素、上図左部のスコープ~調達。システム開発の各工程においては、この9つの要素の観点からマネジメントが必要とされます。
※9つの要素のうち、一番重要なものはなんでしょう?答えはこちらの記事に…!
- システム開発工程の全フロー(要件定義〜移行/リリース)
- プロジェクトマネジメントの構成要素(スコープ〜調達)
この2つからなるシステム開発の全貌を理解した上で、ここからはPM・PMO・開発リーダーの担当領域の違いについてお話ししていきます。
PMの担当領域
まずは、PMの担当領域から。PMの担当領域は下図の色がついた部分です。
つまり、全部。
PMの担当範囲はプロジェクト全体です。
すべてのシステム開発工程を意識し、それぞれの工程がうまく回っているかどうかをプロジェクトマネジメントの9つの要素に沿ってしっかりとマネジメントすることがPMの大きな仕事内容です。
そのため、PMの責任範囲も担当する開発プロジェクトの全工程と全プロジェクトマネジメント要素をかけ合わせた全体になります。
PMOの担当領域
次に、PMO。PMOの担当領域は以下の通りです。
PMOは、基本的にはPMから依頼を受け、PMだけでは補いきれない範囲をカバーする役割を担う「PMの補佐」の役割です。
例えば、お客様とのコミュニケーションマネジメント。
MTG毎に議事録を書いてお客様に送付し、確認、合意形成を取る......だとか、チーム内の開発がうまく進んでいるのかどうかをインジケーター(指標)に従ってモニタリングする....だとか、PMの仕事には大小さまざまな業務内容が含まれます。
PMの時間にも限りがあるので、プロジェクトの規模が大きくなればなるほど一人でマネジメントタスクをすべてこなすことが難しくなるケースは多くなります。そういった場合にPMOがアサインされます。
プロジェクト管理にかかる工数はプロジェクトの全体工数の10%程度と言われます。1ヶ月あたり10人以上のメンバーがアサインされている規模のプロジェクトになるとPMOが入るというケースが一般的です。
PM一人がカバーしうるプロジェクト管理工数の超過分を担ってもらうためにPMOというポジションは存在しており、その担当領域はPMが担当する領域の中の一部を切り出したものです。
開発リーダーの担当領域
最後に、開発リーダーの担当領域について。開発リーダーの担当領域は下図の範囲です。
開発リーダーの担当領域はシステム開発工程の一部です。
具体的には、コーディング規約やCI/CDなどチーム全体で開発をどうやってうまく回していくか、開発工程だけでなく要件定義・テスト工程における技術的な課題など、技術的な専門分野に関しては、開発リーダーがPMから権限移譲されて業務を担当するケースが多くあります。
まとめ
改めてPM・PMO・開発リーダーの違いをまとめます。
・PMはプロジェクト全体の工程に責任を持ち、各工程を各要素に従ってマネジメントする役割
・PMOはPMのリソース不足などの際に補佐として入り、PM業務の一部を割り当てられる形でサポートする役割
・開発リーダーは技術的に専門性の高い分野の最高意思決定をPMから権限委譲されて実施する役割
と区別することができます。
基本的にプロジェクトはプロジェクトマネージャーが管理することが大前提で、
PMO・開発リーダー共に、PMの業務範囲の一部をそれぞれの役職が特化した分野で担うという仕組みでプロジェクトを支えているのです。
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