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【キャスト×新卒内定者 座談会】長野に「Iターン」して安曇野で実現していきたいこと

先月、CLOVER長野県初出店となる「CLOVER Village 北アルプス安曇野」がOPENしました。1階が高齢者デイサービス、2階が移住促進シェアハウスの複合型施設です。建物の目の前にはCLOVERの畑もあり、デイサービスのゲストやシェアハウスの住人が、農作業を楽しむこともできます。

かねてより、安曇野市への移住希望者に向けたシェアハウスを運営されていた市議会議員の方や、ご縁があった農家さんと協力しながら、「安曇野の暮らしを楽しみながら、さまざまな交流が生まれる地域の拠点をつくろう」と始まったこのプロジェクト。その考えに共感してくださった地域住民の方のご協力も得ながら、こうしてOPENを迎えることができました。

そんな中、来年2023年4月に新卒入社を予定している内定者の一人が、安曇野を訪れてくれました。


彼女の名前は、和田さん。広島県出身で、現在は東京の美術大学で日本画を専攻しています。絵の先生だったお母様の影響で、高校から美術系の学校に通われていたそうですが、学生時代に出会った「障害者の生活介護」のアルバイトをきっかけに、福祉の世界に興味を持ったそうです。CLOVERには、地域限定社員枠でデイサービスクローバー安曇野の介護キャストとして応募をしてくれました。

和田さんは当初から長野県へのIターンを考えており、この地で就職活動を行っていたそうです。

「元々『森』が好きで、これまでも『森』の絵を描いてきました。大学の制作活動で長野の森を訪れ、この地に魅了されました。働きながらこの森を描き続けたいと思い、長野県へのIターンを考え始めたんです」

面接の中でそう話してくださった和田さんとの出会いは、実は採用イベントでも説明会でもなく、移住先を探していたときに2階のシェアハウスに見学に来てくれたことがきっかけでした。まさにご縁です。

その後、新卒入社の選考に参加をして入社を決めてくれた和田さんから、「安曇野の店舗に行って、ぜひキャストと話をしてみたい」とご連絡をいただきました。

安曇野店舗の立ち上げメンバーは二人。千葉県市川市の店舗・デイサービスクローバー本八幡で管理者をしていた塩野谷さんと、新卒一年目で立ち上げメンバーに手を挙げてくれた片岡さんです。二人も元々は関東で暮らしており、この店舗がOPENすることをきっかけに、この地で暮らしを楽しみながら働きたいとやってきてくれました。


※写真撮影のため、マスクを外しています。

和田さんが訪れた日、二人は手書きのウェルカムボードと特製のパンを準備して、彼女を迎えてくれました。

今回はそんな3人と、私、採用担当・大塚の4名でした安曇野でのやりとりをお届けしたいと思います。デイサービスから見える安曇野の景色と、安曇野の水で作った特製赤じそジュースを飲みながら、和田さんの入社後に向けて話は盛り上がりました。



「働きながら制作活動を続けられる環境だと思った。」

(大塚)和田さん、今日は来てくれてありがとうございます。CLOVERとの出会いは、説明会ではなくて、シェアハウスの見学がきっかけでしたよね。最初ここの話を聞いたとき、どんな印象でした?


(和田)シンプルに「すごい」って思いました。「デイサービスで畑ってなに?」って。ちょうど福祉業界でも就職活動をしていたので、縁を感じました。ちょうど新卒採用もやってるよと教えていただきましたが、すごく魅力的な場所で、自分が選考を受けても倍率高くて落ちそうだなって正直思っていました(笑)

でも興味が湧いたので説明会に参加して、「介護だけど、介護じゃない感」をより感じて。最終面接で社長と話したときに、「こんな人たちと一緒に働けたら楽しそうだな」と感じて、受かったらここに入社しようって決めていました。


(大塚)そんな風に言ってもらえて嬉しいです。福祉以外でも就職活動はされていたんですか?


(和田)学んでいることを活かせるかなと思い、デザイン会社も見ていました。でも「バリバリ働く」っていう印象で。私は元々、働きながら制作活動を続けたいという想いもあって、長野に移住したいって考えていました。だから、ちょっと違うなと感じて。CLOVERなら、興味のあった福祉にも関われて、制作活動も続けていける気がしました。


(和田)せっかくなので、先に安曇野で暮らし始めている先輩たちに聞いてみたいことは?


(和田)お二人(塩野谷さん、片岡さん)は安曇野に来てから、何をして過ごされていますか?


(塩野谷)休みの日にはパン屋巡りをしてます。地元のケアマネージャーさんたちがオススメのお店を教えてくれたんですよ。昨日は玉ねぎ祭りに行って、大量の玉ねぎを手に入れてきました(笑)


(大塚)片岡さんは念願だったパン屋になっていますね(笑)


(片岡)まさか入社してパンを作っているなんて思ってもみませんでした(笑)ゲストと一緒に作ったりもしてるんですよ。あまりデイサービスの食事を好まない方も、自分で作ったパンはしっかり食べてくださるんです。


安曇野の制服は入社3ヶ月で片岡さんが考案。「ゲストが安心できる柔らかい雰囲気のデイサービスにしたい」という想いを込めて、片岡さん自身が憧れていた「パン屋」をイメージして作られました。写真は、玉ねぎ祭りの玉ねぎで作った片岡さん手作りパン。


楽しくなかったら意味がない。レクリエーションを考えるヒントは?

(和田)ゲストとのレクリエーションは他にどんなことをされるんですか?自分にできるのかなって、不安な部分がありました。


(塩野谷)レクリエーションって、みんなしんどそうって思うけど、しんどくないよね?


(片岡)そうですね。自分が考えた企画でも、どんなことをしたいか伝えておけば、他の先輩キャストも手伝ってくれますしね。私にとってレクリエーションは、一人でやるものというイメージはないです。


(塩野谷)最初はみんな、不安感が大きいと思う。「いきなり1時間、任されたらどうしよう」って感じるのかもしれない。でも最初は先輩たちがやっていることを見れるし、こんなレクリエーションやってごらんってアドバイスもする。大きなレクをやる必要もなくて、15分くらいの小さなものを組み合わせて1時間やってもいいんだよ。美大に行っていて絵が得意なら、「絵しりとり(※1)」とかはいいかもしれない。

※1:絵しりとり|ホワイトボードを使って、絵で繋いでいくしりとり


(片岡)絵しりとり楽しいですよ、大好きです。


(和田)それはやってみたいです。


(塩野谷)最初は難しく考えすぎず、自分の得意なことやればいいしね。自分ならエレクトーンが弾けるし、片岡さんならギターを弾くし。


(和田)すごい、演奏会みたいですね。


(塩野谷)デイサービスにプラスなイメージがあればそれは良いことだし、マイナスなイメージがあるならそうじゃない場所を作っていけば良いと思うんだよね。

デイサービスって「利用者に童謡を歌わせて、折り紙やらせてる」みたいなイメージがある。でも80歳の男性に、「お雛様の折り紙を折りましょう」ってやらせて、そこに必ずしも楽しみはあるのか?って思ってしまう。「指先の巧緻性を維持するためです」とか偉そうなことはいくらでも言えるんだけど、でもそれって楽しくなかったら何も意味がないと思うんだよね。和田さんもせっかく美大に行って色々学んでいるなら、それを介護と組み合わせて楽しめる場所を作ったらいいんじゃないかな。


(和田)畑で育てた野菜を収穫して、皆さんでスケッチとかやってみたいです。なんだかすごく楽しみになってきました。


(塩野谷・片岡)よかった〜

地域に溶け込み、外から人が集まってくる場所に

(大塚)改めて内定者としてここに来てみて、イメージは変わりましたか?


(和田)はい、すごく。長野県の福祉施設の説明会にも参加してきましたが、「良い機材が揃ってます」という介護っぽい話をするところが多くて、自分にはこの業界が合わないのかもしれないって感じていた部分もあったんです。デイサービスのレクリエーションも、自分が「介護っぽさ」に合わせなくてはいけないんだろうなって思ってました。でも今日お話を聞いていて、自分軸でやりたいことができるなって感じています。


(大塚)長野に移住して、やりたいなって思っていることはあるんですか?


(和田)民話をモチーフにして絵本を作りたいなって思ってます。せっかくなのでここを利用する高齢者の方に、安曇野の民謡についてお話を聞いて、それを元にオリジナルのストーリーを作れないかなって考えてます。


(塩野谷)それはできそうだね。せっかくの地域密着型デイサービス(※2)だから、この地に溶け込むデイサービスでありたいよね。ちなみに自分は陶芸でお皿を作りたいなって思ってるんだけど、和田さんはどう?(笑)

※2:地域密着型デイサービス|安曇野市の方限定で利用していただける小規模デイサービス


(和田)私、大学で陶芸サークルに入っています!


(塩野谷)それはちょうどいいね!せっかくなら、陶芸サークルの人たちも呼んで、ここで一緒にやるのはどうかな?ゲストも興味のある人には陶芸に参加してもらってもいいなと思っていて。あの薪ストーブで焼けたりしないかな?


(和田)いいんですか?友達も呼んで来たいです。


(塩野谷)ここはクローバーの人だけで成り立っているんじゃなくて、自分の身の回りの人がクローバーの中に入ってくるような、そんな場所にしていけたらなって思ってます。入社前でもいつでも連絡ください。


(和田)はい、今日はありがとうございました!

CLOVERの考え方の一つに、「自分が楽しめるかどうか」があります。

ゲストに提供するサービスの一つ一つが、自分だったら楽しめるのか?

この場所にいることで、自分だったら楽しめるのか?

安曇野のこの地で暮らしを楽しみたいと感じて集まったキャストたちが、この地でどんな場所を作って行ってくれるのか、とても楽しみになる時間でした。

3名とも、素敵な時間をありがとうございました!

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