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「できない子」ではなく「やりたい子」|クローバーキッズが大事にする療育的視点

クローバーキッズは、小学生〜高校生までの発達障害を持ったお子様を支援する"放課後等デイサービス”です。「楽しいは自信になる」をコンセプトに、学習、運動、コミュニケーションまで幅広く、総合サポート型の支援を行っています。

クローバーキッズ:https://clover-kids.jp/

「他の放課後等デイサービスと比較した時の特長は?」

と、ご質問を受けることも多いので、色々と書いていきたいなと思っています!今回はクローバーキッズが大事にしている"療育的視点"についてまとめてみました!

「できるようになること」にとらわれると「できないこと」を見てしまう

クローバーキッズが目指している子どもたちのゴールは、「自尊感情を養い、将来、自立した大人になること」です。そのために、大きく2つの視点が必要だと考えています。

(1)できることを増やす

グレーゾーンや、普通級に通っている子どもたちも、クローバーキッズを利用してくれています。「目に見えない特性」なので、苦手なことをその子のやる気の問題にされてしまい、自尊感情がますます低くなっているケースが数多くあります。

普通の子に合わせた課題設定だと失敗を繰り返してしまう子も、その子の特性や得意に合わせたスモールステップを踏むことで、着実にできることが増えていきますクローバーキッズでは、その成功体験の積み重ねによって、子どもの目が輝いてくることも多くみられています。

できることを増やし、自信を身につけ、また新しいことややりたいことに挑戦していける支援が一つ目の大事な視点です。

(2)できないことを助けてもらうスキルを身につける

発達障害の子どもたちが大人になっていく上で、「自分の特性を周囲に理解してもらい、助けてもらう力」を身につけていくことも大切です。これは(1)の視点に比べ、見落とされがちな視点です。

「できるようになる」ことにとらわれすぎると、「今、できていないこと」や「苦手なこと」に目がいってしまいます。ご両親ですら、それを正そうとするあまりに、子どもの自尊感情を逆に下げてしまう声かけを行っていることが多くあります。


"ダメ出し"では支援にならない

「できないこと」を見てしまうというのは、どういうことか?例えば、「遊びの順番を守れなくて、友だちと仲良くできない子」がいたとします。

「できないこと」に目を向けたときに出てくる声かけで考えられるのは・・・


「友だちの気持ちを考えなさい」

「順番を守らないとダメでしょ?」

「何度言ったら分かるの?」


発達障害の子でなくても、”ダメ出し”は指導方法としてあまり効果的ではありません。子どもたちは、「なにがダメなのか?」「なぜダメなのか?」ということを理解できていないことがあります。そこに追い討ちをかけるように、ダメなこと・できていないことを指摘してばかりでは、ただ失敗経験を積み重ねていくことになってしまいます。


友だちと仲良く「できない子」ではなく、友だちと仲良く「やりたい子」

そこで「できないこと」ではなく、その子が「やりたいこと」に目を向けます。そうすると、次のようなアプローチが見えてきます。

STEP1:まずは「やりたい」という子どもの気持ちを受け止める


自分の気持ちを伝えられる子には、問いかける

「何がしたいの?」

「何か困ってることがあれば、先生に言ってみて」


なかなか自分の気持ちを言葉にできない子には、代わりに言語化する

「みんなと一緒に遊びたいんだね」


STEP2:具体的な「行動」を教えてあげる

「困ったときは『友だちと仲良くするにはどうしたらいい?』って先生に聞いてね」


「友だちと一緒に遊ぶには『順番』というものがあるんだよ。『順番』になったら先生が肩をぽんって叩くから、それがやっていいよという合図だよ」


「やりたいこと」の視点に立つと、「どうしたらやれるようになるか」というアプローチになるので、具体的に何をやったらいいのかを支援する声かけになることが分かります。

「助ける→スモールステップ→できるようになる」が大事

発達障害の子は、「できない子」に見えていても、特性上のできない理由があります。いきなり定型発達の子どもたちの当たり前でやらせて失敗を繰り返してしまったら、さらに挑戦できない子になってしまいます。


  • 苦手なことは助ける(何で困っているのか聞く、気持ちを受け止める)

  ↓

  • スモールステップ(その子ができることややり方で、少しずつやらせてみる)

  ↓

  • できるようになる(成功体験が積まれる)


このステップを踏ませてあげることで、その子が今後大人になっていく過程で困った時に、周囲に「どうしたいのか/何で困っているのか」を伝えることができ、助けを求められるようになります。できることが増えて自信をつけていくことはもちろん大事ですが、「できないことがあっても、自分には価値がある」と思えることは、特性を持った子には特に大切な考え方です。


「苦手なことは助ける、得意なことは伸ばす」


これが、最初にお伝えしたいクローバーキッズの療育的視点です。そのために行なっている具体的なプログラムについても、次回、またお伝えしていけたらと思います!

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