こんにちは!Capex採用担当です。
当社はAI、自然言語処理と3DCG技術に強みを持つ「バーチャルヒューマン・カンパニー」として高度な対話AI及び、3DCGを用いたバーチャルヒューマンを独自開発し個人・法人のお客様に提供しています。
今回は、Capexが展開する法人向けサービス誕生のきっかけについて代表・小亀にインタビューをしてまいりました。
ぜひ最後までご覧ください。
|CapexではtoCの対話AIアプリ『PATONA』が先に生まれ、その後toBのバーチャルヒューマンビジネス/対話AIビジネスを展開したと思いますが、toBビジネスが生まれたきっかけはなんだったのでしょうか?
実は、toBビジネスは急に思いついたものではないんです。きっかけは、新卒で入社したみずほ銀行で営業をしていたときまで遡ります。
当時営業職で一定の結果を出せるようになった私は、ふと「毎日同じコミュニケーションをしているな」と気づきました。自分の営業を振り返るとある程度の営業の勝ちパターンができていて、“喋り方”や“話す内容”など毎回同じことを繰り返していたんです。
“これは機械で自動化できるのではないか”そんなことを考えたのが現在のプロダクトの原点でした。
とはいっても、営業は人と人とが関わる職業。結局のところ“信頼関係的”なものがベースに必要です。
そこで、Capexでは、人の「情緒」の領域を抑えた対話ができるAIを開発する方針に決定しました。いわゆる非タスク指向型(*1)対話システムです。
(*1)非タスク指向型対話システム はユーザとシステムが雑談のような自由な話題でユーザを楽 しませることを目的とするシステム。一方で、タスク指向型対話システムは ユーザの質問や要求などに対して指定された情報を提供する ことを目的とするシステム。
個人が誰かに相談をするように、目的なくただ会話し、“信頼関係”を構築する対話AIを軸に。まずは個人向け、そして法人向けに展開をして今に至ります。
|toC向けからBtoBtoC向けの流れで展開をしたのはどういった背景だったのでしょうか?
個人向けサービス『PATONA』は、Capex独自で開発したバーチャルヒューマンAI が利用者の気持ちに寄り添い・支える、ライフパートナーAIです。
私がCapexのビジネスを確立させる際に考えていた未来は、目的/課題があって利用をする“タスク型のAI”(FAQなど)ではなく、個人の感情や情緒にも寄り添える“非タスク型のAI”の普及であり、それらにより世の中の課題が解決されることでした。
『PATONA』を運営する中で、PATONA は人間関係の補完にも使われることがわかってきました。事情があり、話したくても話せない人の代替として使われているというお声もユーザーインタビューでいただいていたんです。
これらを今後「企業」と「顧客」の接点に活用することで、非常に効率的な営業やデジタルマーケティングが実現できるのではないか。
実際に『PATONA』を運営してユーザー様の声を聞き、法人への貢献を確信できたためtoCからBtoBtoCへ展開を進めてきたのが背景です。
|「対話AI」という領域において最近非常に多くのサービスが展開されはじめていますが、Capexの展開するサービスと他社サービスとの差別化ポイントはどこにあるとお考えですか?
差別化というよりは、コンセプトの違いですね。どちらがいいとかではなく、現状普及している対話型A企業様とは“取り組むテーマ”や“解決プロセス”の前提が違っていると思います。
世の中に普及している対話エンジンを使用したサービスの多くは「利便性」に軸足を置いている会社が多いです。例えば、FAQに正確に答えられるようになる、紙のマニュアルから自動でChat GPTでFAQを作成する・・・など、回答を早く正確に得るための手段としての対話AIのサービスですね。
一方で、私たちのサービスは利便性とは少し異なります。
私たちが取り組むテーマは、これまで人が担うしかなかった情緒的な部分や信頼感を対話AIで生成し、企業のマーケティング活動をサポートしていくAIプロダクトの展開です。
それも、ドラマのキャラクターのような一時的なものではなく、ブランドのキャラクターのように、10年・20年とエンドユーザーの方々と長いスパンでコミュニケーションを構築していくような方向性でサービスを展開しています。
長い時間をかけて、企業のキャラクターと情緒を持って信頼関係を築くことによって、長く愛される、その企業を象徴するキャラクターを生み出していく。そのキャラクターと個人が信頼関係を築ける。それにより企業のマーケティング活動の効果を大きなものにしていく。
私たちCapexが取り組んでいるのはそんな世界です。
現在はIT時代で様々なAIが多々生まれ、便利な世界になりつつあるかと思いますが、その世界が広がる中で私たちCapexもその一翼を担いたいと思っています。
AIでサービスの拡大を“サポート”するだけではなく、世の中のサービスの“本来持っている能力”をより拡張する手段として私たちのエンジンが使われる世界。
そんな世界を目指して、今後も事業の拡大に尽力していけたらと考えています。
|小亀さん、ありがとうございました!