地域と移住希望者をつなげる架け橋に
今回は、現在田村市地域おこし協力隊として【移住定住コーディネーター】を担当する、熊谷優希さんにインタビューし、田村市地域おこし協力隊についてお話を伺いました。
◎熊谷優希さん(田村市地域おこし協力隊 2年目)
福島県須賀川市出身。営業やコンサルタントとして東京で働いていたが、もっと直接的に地元のために働きたいと思いUターンを決意。田村市の移住定住促進のためのイベントやツアーの企画・運営に携わっている。
──1日のスケジュールについて教えてください。
事務所では、メールやタスク確認、企画書やイベント告知文・バナーの作成、イベント用資料作成などを同時進行します。外に行く日は、イベント開催場所の確認やゲストとの調整、チラシ配布、アテンドなども行います。
──田村市地域おこし協力隊になってみた感想は?
田村市は地域の人も含めてみんな親切で優しく、交流が癒しになっています。親身になって話を聞いてくれるため、安心して移住できました。それと、移住してから規則正しく生活できるようになり、健康になりました。
──この業務に向いている人とは?
コミュニケーションがきちんととれる人です。地域の人とは直接対面して交流することで信頼感が得られます。文章や資料を作ることが多いので、事務処理能力もあるといいですね。それと、やってみたいことを組み合わせて前向きに提案していく能力も必要です。
──この事業の面白さについて教えてください。
イベント参加者に楽しんでもらえることが嬉しいです。現地体験などで初めて福島を訪れる方などもいて、田村市だけでなく福島県全体の魅力も知ってもらえます。
──この業務に携わることで得られるものはありますか?
地域や人との繋がりができることです。地域に人を増やすことで新たなビジネスやサービスが生まれれば、復興支援にもつながります。自分でビジネスを始める時にもこの人脈は活かせるのではないでしょうか。
──いま感じている課題はなんですか?
移住に必要な『仕事』と『家』という要素をもっと整えていきたいです。空き家があってもリフォームが必要だったり家賃が高かったりという問題があります。移住後の仕事の収支バランスなどを考え、相談者からの声をきちんと行政に伝えて解決できたらと思います。
『視点を変えて新しい地域の魅力を発見しよう!』
将来的には、もっと地域にフォーカスを当てた「地元密着型ツアー」を開催して田村市の魅力を知ってもらいたいと語る熊谷さん。そのために旅行業務取扱管理者の資格まで取得したパワフルな彼女に、応募者へのメッセージをいただきました。
「この仕事は一つ一つの業務のウェイトが大きく、やることもたくさんあります。やりたいことよりも委託事業をこなす方が多い場合もあります。しかしメンバーはみんな親身になってくれますし、問題はみんなで考えて向き合いますので、諦めない心さえあれば大丈夫です!課題解決に向け、やることが多く忙しい職場ですが、メンバー同士フォローし合いながら一歩ずつ進んでいます。前向きに取り組む姿勢さえあれば、やりがいや成長を感じられる環境です。」