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1日は改善案件のみに集中、ヤプリ開発チームで実施した「Yappdate day」で捗った話

こんにちは。株式会社ヤプリで採用担当をしている石村です。

今回は7月からヤプリのプロダクト開発本部で始まった「Yappdate day(ヤップデートデイ)」という新しい取り組みについて紹介したいと思います。Yappdate dayとは、「改善する日」のこと。その日は改善案件のみ実施し、プロダクト開発本部メンバーが1日がかりでプロダクトや業務に関する改善に取り組みます。

実はこの取り組み、プロダクト開発本部のメンバーである増渕を主体として7月から開始したばかり。そこでなぜそのような取り組みを始めたのか、具体的にはどのようなことをやっているのか、さらに実際にやってみてどんな効果があったのかを聞いてみました。

プロフィール】増渕 亜美(ますぶち・あみ) プロダクト開発本部 開発企画グループ/リーダー・開発推進
大学卒業前からタブレットをはじめとしたモバイル端末の導入コンサルに携わり、その後BtoB向けにアプリケーションの受託開発を行うベンチャー企業でセールス・ディレクターの経験を積む。2017年にヤプリに入社後、プロダクト開発本部の新チーム立ち上げにも携わる。

【Yappliについて】
「Yappli」は誰でも簡単に高品質なスマホアプリを制作・運営できるプラットフォームです。直近3年間の導入企業数は250社を超え、国内外の名だたるトップブランドの自社アプリを支えています。

“改善”案件に、集中して取り組める環境を

まずはYappdate dayを始めたきっかけを教えてください

(増渕)「改善案件をもっと上手く進められる仕組みを作りたい」というのがきっかけですね。普段の開発は大きく「機能開発」「不具合対応」「改善」の3つの軸で進めているんですけど、改善はどうしても優先度が落ちてしまいがちだったんです。

やっぱり機能開発をメインで進めるべきですし、不具合は発生したらすぐに対応する必要があるので、結果として改善になかなか着手できないという状況があって。それならまとめて集中的に着手できる日を作ったらいいのでは、と話し合って始めました。

実施する前はどのような状況だったのでしょうか?

(増渕)以前からヤプリでは改善案件も含めて開発したいものの情報をJiraでチケット化して管理していまして。「こういうことをやって欲しい」と気になった点があれば、社内の誰でも自由にチケットをあげられる仕組みになっているんです。

たとえば改善関連だと「(スタンプ機能で)スタンプを押した際のレスポンスの速度を上げたい」、「プッシュ通知を送る時に表示されるアラートをお客様に親切な文言に変えたい」、などジャンルや粒度を問わずいろいろなものがリストアップされています。

ただ、どうしても改善案件のチケットが徐々に溜まってきてしまうということもあり、整理を始めたんです。

Yappdate dayの話もその頃からすでに出ていたんですか?

(増渕)具体的に内容を検討し始めたのは今年5月頃ですが、年明けくらいから話は出ていました。当時は「業務時間の20%を改善の時間に当てよう」といった取り組みをやってみたりもしたのですが、不具合の対応が発生したり、メインの機能開発プロジェクトとの兼ね合いもあって、なかなか思い通りには進まなかったんです。

改善案は、普段クライアントのアプリ作りをサポートしているディレクターやデザイナーが中心に提案してくれていたのですが、提案しても一向に着手されないと「いつやってもらえるのだろうか」と切ない気持ちにもなります。

私自身は双方の窓口になる役割なので、提案する側がちゃんとした理由があって提案しているのもわかっている一方で、エンジニアが他の業務で忙しいことも知っていたので。「どうやったらみんなが気持ち良く仕事ができるのか」と考えた結果、行き着いたのがYappdate dayでした。

それで5月頃に具体的な話が始まって、7月に実施に至ったわけですね

(増渕)それこそ具体的な話が出始めた頃には、やってほしいことリストが70件くらいリストアップされていたので...。これはまとめて取り組める日を作った方が良いとCTOの佐野と話して、経営会議の議題にもあげてもらったところ「いいじゃん、いいじゃん」と。

CEOの庵原からは「せっかくならお祭りごとみたいにしよう」と言ってもらったので、社内の1番大きいスクリーンに“Yappdate day 開催中” とばーんと写して楽しくやっています!

その日1日を改善に捧げるYappdate day

Yappdate day の1日の流れを教えてください

(増渕)朝10時にみんなで集まって、今どんな改善案件がリストアップされていてどれが優先度が高いかを一通り説明した後、各メンバーから実際にどの案件に取り組むかを宣言してもらうのがスタートです。その後は適宜休憩を挟みながら思い思いにひたすら改善してもらって。

最後に締め会という形で、その日やったことを報告してもらう流れです。これを今のところ、隔週木曜日に実施することにしています。

実はルールはほとんどなくて(笑)。朝と夕方にみんなで話をすることと、何かしら改善に関わることをやってもらうということぐらいですね。当日に舞い込んでくる他部署からプロダクト開発本部への話は、一旦私が窓口になって全部受けるようにしていて。なるべくエンジニアが改善だけに集中できるようにと意識しています。

ー 「改善に関わること」だと、だいぶ自由度が高そうですね。取り組む案件は各自が選べるんですか?

(増渕)私から依頼する場合もあるんですけど、基本的にはリストにあるものを一通り説明する中で、メンバーがやりたいものに手を挙げて、担当してもらう形です。逆にエンジニアが「今日はこれをやります」と自分からチケットを書くケースもあります。

あまり強制しても良くないですし、そもそも私が各業務のスペシャリストというわけではないので。今改善した方がいいことは、各チームのメンバーに考えてもらった方が絶対良いものができると思うんですよね。

実際プロダクトの改善だけでなく「業務の改善」に取り組むチームもあるんです。例えば、サポートチームがサポート体制をさらに充実させることを目的に、業務フローの改善に取り組んだり。テクニカルディレクターが、各自の持つ案件の状況が他者からわかりやすいように情報共有の仕組みを整備したり。「改善」に関わればOKという形にしています。

なるほど。ちなみに1日でどのくらいのプロジェクトに着手されているんでしょう?

(増渕)日にもよるんですけど、初回だと15件実装まで終わっていて、それ以外も含めるとだいたい20件弱のプロジェクトに着手しました。集中的に取り組むことで、以前であれば3ヶ月で対応していた件数が1日で消化できた、みたいな話もあって今のところ上手く進んでいるのかなと。

以下はプロジェクトの一例です。

  • 出し分け機能の条件に端末のOS(iOS/Android)を追加する改善
  • アプリの問い合わせフォームに画像を添付できるよう改善
  • 管理画面のアプリ登録で、AppStoreの仕様変更で文字数・画像登録数が増えたので対応したい!
  • AppleSearchAdsのトラッキングができるように設定してほしい
  • 「その他」のタブバーアイコンに通知バッチをつける仕様に変更できるか調査・UI検討
  • プッシュ通知配信予約時に再構築時間を表示する改善
  • プッシュ配信時のDB負荷対策    など

Yappdate dayをきっかけに“再構築”の文化が定着

実際にやってみて、周囲の反応や手応えはいかがですか?

(増渕)エンジニアからは良かった点として「普段できない細かい改善・改修ができるようになって良かった」「他の案件を気にせず集中できるのが良い」などの意見をもらいました。あとはプロダクト開発本部がだいたい30人程いるので、普段はなかなか部署全体で何かに取り組むこともなく、「一体感を持って何かにチャレンジできるのが良かった」という話も出ましたね。

実施後に「今日はこれだけチケットをやったよ」「こういう改善が1日でできました」と社内に報告したところ、部署以外のメンバーもすごく喜んでくれて。その姿を見たエンジニアが2回目以降さらにやる気になってくれたような(笑)、良いサイクルができました。

クライアントからも「不具合ではないから、あまり優先度高くはないと思っていた部分が予想以上にサッと改善されて嬉しかった」という旨のリアクションをいただいたりなど、思っていた以上にいろいろな面で効果があり、やって良かったなと思っています。

2回目以降で社内の雰囲気なども変わってきましたか?

(増渕)改善したいポイントなどが出てきた際に、「じゃあ、次のYappdate dayで実施してみようか」という会話がプロダクト開発本部の中でちらほら聞こえるようになりました。他にも、これまであまりチケットを書いていなかったエンジニアが自発的に書いてくれるようになったり、Yappdate dayに積極的に関わるようになってくれたり。回を重ねるごとに、スムーズに回るようになってきました。

6月に発表されたバリューの中には「再構築し続ける」という言葉が入っていますけど、まさにそれを体現するような取り組みになってきていますね

(増渕)再構築の話に絡めると、プロダクトの改善だけでなく業務の改善なども含めて全て再構築だと思っていますし、初回から「Yappdate day = 再構築の日」という話もプロダクト開発本部で出ていたので。部内でその考え方がもっと定着していくと良いなと思っています。

そういう意味では、今後もっと楽しくなるようなコンテンツを増やしていきたいですし、個人的にはプロダクト開発本部だけでなく全社展開してみたいとも考えているんです。特に業務改善などは、他の部署とも連携することで、もっと上手くやれる部分があるはずですし。

せっかく上手く回り始めているので、改善・再構築の意識が社内全体にもっと広がっていくような取り組みにしていきたいです。このようなチームに興味を持った方、新機能の開発はもちろん一緒に再構築してYappliをさらにパワーアップさせていっていただける方、お気軽に話を聞きに来てください!


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