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五島リトリート ray サービスチーフ 片野朝美が語るチームワーク「どんなことも、全員で成し遂げる」

前編のストーリー「五島リトリート ray サービスチーフ 片野朝美が語る「人とホテルの繋がり」」では、主に温故知新に入社をされるまでの道のりや経験、そしてその中で培ってきた「人」を軸にする考え方についてお話をしました。後編では、そんな「人」がどのように祈りの島と呼ばれるこの五島の地で、ここにしかないホテル運営を可能にしているのかについて、お伝えしていきます。

“お客様第一”を叶えるためのチームワークを築く秘訣とは

どんな時も、どんな事に対しても、全員が『私たちは』という精神で仕事に向き合っています。

例えば誰かがミスをしてしまった時、“その人のミス”ではなく“全員のミス”と捉えて反省や今後への改善を行います。反対に誰かが何か良い事をした時、お客様からお褒めの言葉をいただいたり、結果を残した時にも、“全員で成し遂げた事”と考えます。

良いことも悪いこともその結果が生まれるには必ず理由があり、そこに至るまでには決して一人ではなく、日々の業務の中で皆が何かをしてきたからこその結果という考えのもと、「私は」や「一人の」ではなく、「私たちは」「全員の」という精神が行き渡っているからこそ、五島リトリートを運営するにあたって要ともなるチームワークを築いていけるんだと思っています。

他には無い『ありがとう』の魅力

1人のお客様と接する機会も多い温故知新の働き方だからこそ、自分たちがその日にした事や接客の1つ1つが全て、お客様の満足度や今後また訪れてもらえるかどうかにも繋がっていきます。更には、この五島列島ならではの天候によるイレギュラー(飛行機の欠航に伴う宿泊キャンセルや延泊、予定していたアクティビティの変更など)も多々ありますし、その都度、多少無理難題な事でも出来るだけ対応出来るよう、個々でもチームでも可能な限り考えてお客様へとあらゆる提案をします。

だからこそ、私たちがお客様から受け取る『ありがとう』は必ず“達成感”が伴うものなんです。その達成感こそがやり甲斐やモチベーションにも繋がっているので、何度も伝えられても感謝の言葉には毎回異なる魅力があって、その魅力が色褪せることはありません。

それもまた、自分のした提案をお客様にダイレクトに伝えることが出来る、マニュアル主義ではない温故知新のやり方だからこそ得られるものなのだと思います。

挑戦重視、宿も人も成長し続ける場所

勤務年数などに関わらず、自分の意見が通りやすく、また反映や採用される事も多いのが温故知新の強みであり、他のホテルとの違いでもあると感じています。

五島では、その強みを活かすために「挑戦をすること」に重きを置き、まずはそれに対する責任云々よりも、“やってみる”“任せてみる”という部分を全員で大切にしています。

その中で、片野さん自身が意識していることは何かありますか?

例えば業務においてのチェックが必要な場面でも、普段通り自分が見るのではなく、敢えてその業務を習得して慣れてきたばかりの方に、チェックを“任せてみる”ということを意識して取り入れています。誰かに教えたりすることで、自分が分かっていること、分かっていないこと、あるいは抜けている部分を明確にすることが出来ますし、チェックした方自身の反復と理解の深まり、また成長にも繋がるんですよね。

そうしていくことで、その方の「自信」にも繋げられますし、私が休みを取った時でも……(笑)どんな立場の人が休みの日でも変わりなく運営出来る、そんなチームを作るためにも、まずは個々の成長と、その基盤となる自信を育んでいくことが大切だと考えています。

温故知新に合う人材とは

「自発性」のある人です。意見を言いやすい、そしてその意見が採用されやすいという環境が整っている温故知新だからこそ、可能性も広がっています。その中で自分の意見を自ら言える人や、前のめりに自分の“やりたい”を大切に出来る方が、向いているのではないかと思います。

ライター所感

今後のキャリアについても伺ったところ、まだ明確に定まってはいないという傍らで、言葉の端々からは“新しい事にトライしたい!”という強い気持ちが伝わってきた。

2022年に開業した「五島リトリート ray by 温故知新」のコンセプトは、「祈りの島 光の宿」
今年で2年目となるホテル運営の日々の中では、やはり大自然に囲まれた環境下ならではのイレギュラーもあれば、息を呑むような一瞬の絶景を目の当たりにすることもある。

訪れる人たちはもちろんのこと、働く人たちにとってもまだまだ見たことの無い“光”があるはずだ。そういった意味でも、1日1日が新しい光を見つけ、その光を磨いて届けるための「挑戦」の連続と言っても過言ではない。

今回インタビューを通して何度も出てきたその言葉は、地域のショーケースとして、あるいは旅の目的地として温故知新が掲げるフィロソフィーをもとに、唯一無二の「特別感」を放ち続けるためになくてはならないものなのだろう。

また、そこに働く人たち個々の、そしてチームの挑戦が常にあるからこそ、宿も人も挑戦する事を止めず、訪れる人々にも新たな発見…すなわち“光”を与えてくれるのだろうと、改めて感じさせられた。

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