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資本主義も心の豊かさも、僕たちは諦めなくていい

株式会社CRAZY(以下、CRAZY)では、「人々が愛し合うための機会と勇気を提供し、パートナーシップの分断を解消する」をパーパスに掲げ、運営しています。

そのパーパスを叶える手段のひとつが、IWAI OMOTESANDO(以下、IWAI)。結婚式をはじめとする、さまざまなお祝いの機会を提供する場です。

今回スポットを当てるのは、そんなIWAIでブランドプレゼンターチームのマネージャーを務める本間峻さん。

現在、平日は山梨、週末は東京で二拠点生活をしている本間さん。仕事では責任ある立場を、そしてプライベートは好きな土地での生活を堪能しています。

「仕事とプライベートを切り分けないことで、物理的にも精神的にも豊かでいられる。それはお金では得られない心の豊かさと、お金があることで生まれる豊かさの両立につながる。CRAZYを通じて、そんな豊かさを社会に広めていきたい」そう話す彼に、CRAZYに入社した経緯や、入社後の変化を伺いました。

お金がなくても豊かになれる。でも、豊かさの選択肢を広げるにはお金も必要

―まずは、現在の仕事内容を教えてください。

本間:IWAIでブランドプレゼンターチームのマネージャーとして、マネジメントや営業に関する仕組みづくりを行っています。

チームメンバーとの写真

―本間さんは、新卒でCRAZYに入社したと聞いています。

本間:はい。CRAZYなら、資本主義と心の豊かさが両立できるんじゃないかと思ったんです。

―資本主義と心の豊かさ?

本間:学生時代、資本主義の考え方に馴染めなかったんですよ。将来は自給自足して生きていけないか考えていて、その答えを見つけるために大学生の頃はバックパッカーをしていました。

あるときフィリピンに行ったのですが、そこでは1日100円以下で生活している方がたくさんいて。日本でその金額だと、苦しい生活を想像するかもしれません。でも、人と人とのつながりがすごく豊かで、幸せそうに見えました。その一方で、お金がないからこその問題も見えてしまって。

フィリピンでの1枚

―問題とは、どのようなことでしょう?

本間:僕が世界にいろんな価値観があることを知れるのは、いろんな場所を旅しているから。これは、お金がないとできないことです。

お金がなくても、自給自足に近い生活なら生きていけます。でも、その生活で視野や選択肢を広げるのは難しい。本を読むのも、映画を見るのも、旅行も、お金がないとできません。

お金じゃない豊かさもあるけど、お金があるから叶えられる豊かさもある。どっちかに偏るのではなくて、どちらも大切にできないかと思うようになって。それを実現するには、普通のことをしていちゃいけない。クレイジーな挑戦をしなきゃいけない。そう考えて、就職活動をしました。

―その中で出会ったのがCRAZYだった、と。

本間:はい。会社名もそうですが(笑)、企業理念や中で働く人たちにすごく共感したんです。仕事とプライベートを切り分けていないというか。社員インタビューを読んでも、仕事の話だけじゃなく、社員一人ひとりが何が好きでどんな価値観を持っているのかを発信していて。そこがすごく「人間らしいな」と思えました。ここなら、資本主義と心の豊かさの両立に挑戦できるんじゃないかなって。

入社前インターンの様子

自分の人生の舵を自分で握る人たちが集まる場所

―入社後の話も聞かせてください。理想に近い会社に新卒で入社して、かなり充実していたのでは?

本間:それが……実は入社してから1年程経った頃、一度退職を申し出ているんです。

―退職を検討していた!?それはなぜですか?

本間:人間らしく生きたい、つまり自分らしく生きたいと思ってCRAZYに入社したのに、それが実現できていなかったから。今振り返ると、当時の僕は他人任せだったんですよね。住んでいる場所や働く環境を変えれば、何かが変わるんじゃないかと期待して退職を申し出たんです。

―でも、結果的に退職をしなかったから現在もCRAZYにいるんですよね。会社に退職の意思を伝えたとき、何があったのでしょうか。

本間:「田舎暮らしをしてみたいから、退職を考えている」と当時の上司に伝えたんですよ。そしたら、「もしそれが理由なら、CRAZYで働きながらでも叶えられるんじゃない?」と言われて、東京と地方の二拠点生活を提案してくれたんです。

0か100かでしか考えていなかった僕には、その発想は目からウロコでした。そして、「自分の人生を自分でつくっていくって、こういうことなんだな」とハッとしたんです。あらためて、CRAZYには自分の人生の舵を自分で握っている人たちが集まっていることに気づきました。やっぱりクレイジーなことに挑戦するならここだな、と。

全社員合宿での集合写真

―退職せず、CRAZYで挑戦を続けることにしたのですね。

本間:はい。退職の相談をしてから、2ヶ月後には山梨と東京の二拠点生活をスタートさせましたね(笑)。

―すごいスピード感!ただ、やってみたかったことが叶えられたとはいえ、慣れない二拠点生活は大変だったのではないですか?

本間:仕事上はあまり問題なかったですね。CRAZYがもともとリモートワーク可能だったこと、また、ちょうど新型コロナウイルス感染症が流行していた影響で、全社的にリモート勤務メインだったので。

ただ、長距離移動に慣れるのには時間がかかりました。平日は山梨、土日は東京に滞在していることが多いのですが、移動時間は片道2時間以上かかります。はじめは、その慣れない生活にどんどんストレスが溜まっていきました。

―どうやって乗り越えたのでしょう?

本間:この移動時間がネガティブになるかポジティブになるかは、僕の捉え方次第だと気づいたんです。たしかに2時間の通勤時間は長いけど、特急電車だからゆったり座れる。この時間を仕事はもちろん、読書や振り返りの時間にあてることだってできます。少し視点を変えるだけで、有意義な時間になるんですよ。

あとは、どんなに疲れていても、山梨に帰るとホッとするんです。今だと、鈴虫の声で秋の始まりが感じられる。コンクリートじゃなくて、大地を踏みしめている実感がある。僕が田舎の出身だからか、自然に触れることで自分らしさを取り戻せるような、そんな心地よさがあるんです。

自然豊かな環境で暮らす、山梨での生活


相反する二面性があるのが、人間らしい

―二拠点生活を始めて、プライベートがどんどん充実していったのですね。では、仕事はどうですか?

本間:プライベートが充実していると、エネルギーがどんどんチャージされていくんです。それが仕事でもすごく活きていて!一緒に働く仲間や、IWAIに訪れてくれた方々にもエネルギーを届けたい。そう思えるようになりました。

―プライベートが充実した結果仕事も充実し、現在はマネージャーとして活躍されています。プライベートとキャリアのバランスに悩む人も多い中、なぜ本間さんはうまく循環できていると思いますか。

本間:CRAZYにそもそもある、「プライベート」と「仕事」の切り分けをしないという考え方が大きく影響しているかもしれません。目標はあくまで目標であって、“目的”ではない。僕たちは“目的”を最重要に握っているんです。その目的は、プライベートにおいても、仕事においても変わりません。

全社会議の様子

―目標は目的ではない?

本間:「人生を豊かにしたい」と思っている僕たちは、営業という仕事においても「おふたりの人生を豊かにすること」を目的にしています。「その契約は、目の前のおふたりの人生を豊かにするものかどうか」を何よりも問い続けます。契約を取ることよりも、そのほうが明らかに大事なんです。だからお話しを伺った結果、IWAIでの結婚式をおすすめしないこともあります。向き合ったうえで出した答えなら、たとえ契約につながらなくてもその人を責める人は、CRAZYの社内にはいません。それはつまり、仕事をすればするほど、「人生を豊かにする在り方」を突き詰めていくことでもあるんですよね。

そんな風土があるから、プライベートが充実すればするほど、仕事も充実するのかもしれないですね。

―なるほど。ただ、目の前のふたりに向き合うのが理想的だと思いつつ、そればかりするとなかなか契約に結びつかないのでは……。それこそ、心は豊かになるけれど、お金がなくて選択肢が狭まる状態にはならないのでしょうか。

本間:約4年間営業をしてきましたが、とことん向き合ったほうが結果につながることが多かったですね。向き合った結果、結婚式を挙げないことを選択したり、別の会場で契約されたりした方もいらっしゃいます。でも、徹底的に向き合うからこそ、その場限りの関係じゃなくなるんです。別の用途でIWAIをご利用いただいたり、友人にIWAIを紹介してくださったり。「営業とお客さま」というよりも、「人と人」としてつながっていくんです。

お客さまとの1枚

―向き合うからこそ、選択肢が増えていくのですね。また、それを後押しする環境がCRAZYにはあると。

本間:そうですね。それに気づけたのは、二拠点生活を始めて仕事とプライベートを切り分けなくなったから。一般的には切り分けた方が良いとされていますよね。でも、プライベートが充実していると仕事もやる気が出て、選択肢が増えていくんです。それを身をもって実感しています。

また、「やりたいことができていない」状況って、エネルギーを溜め込んでいる状態だと思うんですよ。二拠点生活を始めるまでの僕は、やりたいことはあるのに「そんなの普通に働いていたら無理だ」と思い込んで、エネルギーを温存し続けていました。でも、「やりたいことはやっていいんだ」「自分で決めていいんだ」と分かってからは、思う存分エネルギーを使えるように。ずっと温存していたエネルギーを発揮するわけですから、そりゃあ仕事での成果もあがりますよね(笑)。


―やりたいことを1つに絞って何かを諦めるのではなく、すべて叶えることに挑戦するからこそ、各方面でエネルギーを発揮できると。資本主義と心の豊かさの両立のお話しにもつながりそうですね。

本間:はい。資本主義と心の豊かさは、相反することと捉えている人は多いかもしれません。でも、そもそも相反する二面性を持っているのが“人間らしい”と思うんですよね。

少し話はそれますが、二拠点生活を始めてから「大きい自分と小さい自分」がいることに気づいたんです。家族や友人、CRAZYの仲間たちからたくさんの愛をもらったから、今の僕がいる。いろんなことにチャレンジして、成長して、より広く多くの人に愛を還元していきたい。それが、“大きな自分”。

一方で、山梨で自然に囲まれながら家族と暮らしていると、「もう充分幸せじゃん」「これ以上がんばらなくてもいいんじゃない」と思う、“小さな自分”もいる。この二面性が、すごく人間っぽいなって。

そんな人間らしさを否定せず、受け入れる。簡単なことではないけれど、その先にあの日フィリピンで抱いたモヤモヤの答えがあるんじゃないか。そう思っています。

執筆:仲奈々
企画・編集:池田瑞姫
撮影(一部):kuppography
デザイン:岩田優里


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