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“どっちつかず”なキャリアを強みに。30代最後の年に挑んだ、転職活動で考えたこと【シニアエンジニアの働き方#5】

スマレジ開発本部CTO室のUです。シニアエンジニアの働き方#5を担当させていただきます。

私は、30代後半も後半、40手前で転職を決意し、2022年2月に福岡での開発メンバー第1号としてスマレジに入社しました。それから1年半ほど経ちましたので、当時を振り返っての体験とスマレジの特徴をお話できればと思います。

〜まずは簡単に自己紹介〜

  • エンジニア歴:14年
    • 新卒では営業として入社し、その後Webエンジニアに転身。前職では開発組織の部長を務めていました。
  • スマレジ入社:2022年2月
    • 入社後、福岡オフィスの開発組織に立ち上げに取り組み、現在はスマレジ連携アプリの開発をメインに担当しています。

▽Uさんの転職活動についてはこちらでもご紹介しています!

【社員インタビュー】「ここでずっと勝負するのかな」40歳目前で遭遇したキャリアの岐路。エンジニア組織のトップから、スマレジに入社した理由とは?<CTO室 Uさん> | 社員インタビュー
昨年2021年9月にオープンしたばかりのスマレジ福岡天神ショールーム。開設当初は営業メンバーのみが駐在する拠点でしたが、今年2月に待望のエンジニアメンバーが入社し、晴れて開発拠点が立ち上がりまし...
https://www.wantedly.com/companies/smaregi/post_articles/407722

専門性を追求することが、最適解とは限らない

スマレジ入社前は、営業系の会社にて自社運営のWebメディアや社内・営業効率化のためのシステムを自社開発していました。

最初はいち開発者として携わっていましたが、少しずつ見る範囲が大きくなっていき、最終的には部長職としてエンジニア組織を管轄・運営する立場となり、チームビルディングや採用活動、人事評価やそれにまつわる制度の考案などをしていました。

特に前職では人間関係も良好で、様々なチャレンジもしているところではあったので、概ね満足はしていたのですが、転職しようかなと考え始めたのは、次のようなきっかけでした。

①「マネジメント or 技術」の2択では自分の強みを活かしきれないのでは?と思ったこと

マネジメントの立場の優先順位としてコード書くところからどんどん離れていった結果、現場の解像度が下がり技術的に疎くなっていく一方で、マネージャーの世界ではそれはそれで優秀な方もいて、どちらかのみに特化するのが自分の特徴や性格としては合っていない、活かせないなと感じていました。

ある程度規模の大きなプロダクトの開発に携わってみたいと思ったこと

自社開発はしていてもPMFしているプロダクトに関わったような成功体験を自分で持っていなかったため、ある程度受け入れられているプロダクトがどのような組織文化や開発体制で生まれていっているのかを知りたい・自ら体験したいと思ったことの2点がありました。

これらを踏まえ「手を動かしつつもチームビルディングやマネジメントに関われるところ」かつ「全国展開している自社開発SaaS企業」を中心に企業探しを行っていました。

もちろん私生活では絶賛子育て中ですので、転職によって生活が大きく変わらないことは大前提です。引っ越しを伴わず福岡に住み続けられること、転職前も行っていた在宅勤務ができること、こどものイベントに対応できることも重視していました。

Will×Canで掴んだ、キャリアの“目玉”

先述の通り、スマレジであればプレイングマネージャー的な立ち位置と、全国展開SaaS自社開発という軸がしっかり満たせる体制だと思ったからですが、それに加え、特に魅力的だったのが「福岡開発拠点の立ち上げ」でした。

プレイヤー、マネージャーと経験して、その次に経験するものとして、分かりやすいキャリアアップの目玉・目標になると思ったことや、既に受け入れられているプロダクトの運用ノウハウを体験しながら、初回ローンチのような新規体験ができるという点が魅力でした。

もちろん、この年代の転職となるので自分のWillばかりでなく、即戦力として自分の経験でどう貢献していけるかというCanの部分が、選んでいただける企業にとって非常に大事だと思っていましたので、スキルセットがマッチしている点や、組織立ち上げに今までチーム作りに携わってきた経験を活かせる部分も重視しました。

▽Will×Canの考え方については、こちらの対談でもご紹介しています!

「転職すれば市場価値が高まる」は幻想。シニアエンジニアと【市場価値】について考えてみた。 | 社員インタビュー
「市場価値の高い人材になりたい!」昨今転職が盛んになる中で「市場価値」が強調される場面も多く、自身の市場価値について考えたり、時には「自分はこのままで大丈夫かな?」と不安を感じたことはありません...
https://www.wantedly.com/companies/smaregi/post_articles/508186

エンジニアは生涯現役。根強い開発チーム主導の風土

まずは、開発人員にはマネージャー専任がおらず、ほぼ全員が全員手を動かしコードを触っていることが、いい意味でびっくりしました。各チームにはリーダーがいて全体の取りまとめや他部署との連携など行いますが、一方でコードレビューや実装も行うなど、どちらも興味や経験がある方はその志向を活かせると思います。ある年齢や経験年数になったら絶対マネージャーということもないので、年齢に関わらずコードを触っていたいという人には嬉しい環境だと思います。

他には、開発チーム主導でいつ何を作るかを決めていくことも特徴です。業務形態として営業やCSなど他部署からを通して、お客様のご意見ご要望を把握することも多いですし、それらの優先度やいつまでに用意していたら営業上スムーズかなどの判断軸はありますが、いつまでに何を提供するかの最終的な判断は開発チームが主導して決めていきます。誰かから仕様と期日を言われたから作るだとか、上流・下流工程で区別されどちらかのみやるのではなく、ユーザーの困りごとを解決するために関係各所・チーム全体で価値を提供し続けることができています。

働き方の面で特に助かっているのは、時差出勤と中抜けです。早めに出勤し退勤を早めにしたり、休憩時間を任意に取ったり、途中から在宅または出社に切り替えたりが可能です。特に子育て中の世代の方は、こどもの送り迎えや、学校が長期休暇の時、病気や早退時などに臨機応変に対応でき、非常に助かっています。

自由の裏には、責任もある

スマレジは全体として開発主導の文化があり、開発チームの裁量・自由度は高いと思います。もちろんそれは、そこで働く人間が、世の中・お客様のお役に立つプロダクトを提供し続けるために、自分たちで考え行動する責任があることの裏返しだと思っています。

個人的にもまだまだ学ぶことはたくさんありますので、もっとプロダクト開発が上手くなれるように、今後も研鑽を重ねていきたいと思います。

本記事が皆様のキャリア形成や転職活動の一助になれば幸いです。

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