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【代表インタビュー/前編】「もうこれで最後や!」スマレジは“背水の陣”で生まれていた?倒産の危機から、会社が上場するまで

2005年の設立から今年で19期目を迎えるスマレジ。

タブレット型レジ「スマレジ」を中心とした店舗向けソリューションの展開を通じて、プロダクトも組織も、安定的に成長を続けています。

今回は、そんな当社の山本代表にインタビュー!前編では、山本代表がエンジニア人生を歩むことになった意外なきっかけから、スマレジ創業後、数多くの困難を乗り越えながら2019年に会社が上場するまでを追います。

波乱万丈なストーリーに驚くこと間違いなし?!ぜひお楽しみください(^^)

音楽に没頭した元DJ、偶然の出会いからITの道へ

ー山本さんのご経歴を詳しく教えてください!

実は、3歳上の姉の影響で中学時代にクラブミュージックが好きになり、高校生になるとクラブDJを始めていました。音楽ビジネスで大成功を収めてやろうと、卒業後もレコード店や音楽スタジオでアルバイトをしながらDJ活動を続けていたのですが、残念ながら全く売れず、25歳でIT企業に就職してプログラマーになりました。ここからがエンジニア人生の始まりですね。

会社員時代は提案営業やITコンサルなども自由に任せてもらっていたので、プログラミングに留まらず、幅広い経験を積むことができました。最も大きな実績としてドラッグストア向けのPOSシステムを開発したことが、後にスマレジの開発に繋がっていきます。

ー想像以上にパンチのあるご経歴でした(笑)。DJ活動を辞めてからも音楽系のお仕事の選択もできたと思うのですが、なぜエンジニアに転向されたのでしょうか?

レコーディングスタジオの運営をしていたことがあって、たまたま地元の先輩に「ホームページ制作をしている知り合いがいるから、一回話を聞いてみないか?」と誘われたことがあったんです。その時に業者として来てくれたのが、後のスマレジの創業者となる徳田さん(現顧問)と、望月さん(現社内監査役)です。

ーそうだったんですね!

当時二人はまだ法人化もしていなくて、個人事業としてユニットを組んでホームページ制作をしていました。話を聞く中で、もちろんそれまでホームページを知らなかったわけではなかったけど「そんな業界があるんや、めちゃくちゃおもろいやん!」って(笑)。ぜひ制作を頼もうとなって途中まで進んでいたんですけど、最終的にこっちが費用を全額払えなくて、その時は話が流れてしまったんです。

でも、この件をきっかけに友人として付き合いが続くことになった。当時、二人が「世界にはこんなおもろいWeb系の会社がある」なんてグローバルな話をよくしていたのがすごく印象的でした。インターネットの可能性を肌で感じましたし、何よりすごく面白そうだなと興味を持ちましたね。

ーなるほど。それでITの道に足を踏み入れたということですね。

そうそう。昼間は正社員のプログラマーとして働きながら、定時後や土日を全部使って先ほどの二人から仕事をもらって副業もしてました。今思うと、とにかくプログラミング漬けの日々だったな......。

ーとなると、どこかのタイミングで副業から、正式に入社したということですよね。

うん。そうこうしているうちに、徳田さんから「そろそろ起業(法人化)しようと思うから、一緒にやらへん?」と声をかけてもらって。シンプルに「めっちゃおもろそう」と思ったから、気持ちは決まっていたけど、当時それなりに会社員としても頑張っていて、既に部下も50人くらいいたんですよね。ちゃんと綺麗な形で退職したいなという想いもあって、結局辞めるのには1年くらいかかったかな。だから、私がスマレジにジョインしたのは実は2期目からなんです。立ち上げにギリギリ間に合わなかったという(笑)。

預金20万円の倒産の危機!覚悟を持って挑んだ、最後の開発

ーホームページ制作の事業からどうやってスマレジ誕生につながったのか、気になります。

創業期は4〜5人の体制でホームページ制作や簡単なシステム開発案件を行っていたのですが、入社して3年ほど経った頃にリーマンショックがあり、ホームページ制作の仕事が激減。「会社の預金があと20万円しかない!」という倒産の危機に陥りました。

このまま会社を潰すわけにはいかないと、必死にビジネスモデルの転換を図り、いくつか自社サービスを作ったものの、なかなか上手くはいかず......。正直当時の会社の雰囲気は、最悪の最悪の最悪でしたね(笑)。

そんな中「もうこれで最後や!」と背水の陣で作ったのがスマレジです。これが本当に最後になるので、悔いが残らないようにやり切る覚悟がありました。

ーそんな危機的状況から生まれたプロダクトだったとは・・・!なぜPOSレジだったんでしょうか?

私が会社員時代に携わったことがあったからです。当時POSレジはとても高価で、個人商店などの小さなお店にとっては、なかなか手が届かなかった時代。そこに着目して「どんなお店にも使いやすい、安価で手軽な高機能POSを作ろう」というコンセプトを決めました。最初はPC上で動作するものをイメージしていましたが、偶然心斎橋のApple StoreのレジがiPhoneになっているのを偶然体験し「これや〜〜!!!」と(笑)。それでスマホアプリ+クラウドという構成が決まったんです。

お金がない、人がいない。じゃあ、どうする?

ー創業期のスマレジはどんな雰囲気だったんですか?

とにかく全員が、死に物狂いで必死に駆け抜けてましたね。

振り返ると、本当に話しきれないほど、いろんなことがありました。それまで大阪を拠点に活動していたところから東京に初めて進出した時は、お金が無さすぎて営業担当がたった1人しかいなかったんです。どうしたら1人でも効率よく商談ができるかを考えた結果の苦肉の策が、今も続いているショールーム体制。お客さん先に提案営業に出向くとなると、どうしても移動時間も必要だし、交通費もかかる。それを全部節約できたのは大きなメリットでした。

それに“ショールーム”のネーミングって、何となくお客さんの方から「見に行こうかな」って気持ちになるでしょ?まあ、実際はショールームと言っても、ただのワンルームマンションの1室なんですけどね(笑)。

もちろん、営業だけでなく開発においてもいろいろありました。1〜2名しかいないスマレジエンジニアに夢を託して、私はSES(エンジニア派遣のようなもの)のメンバーとして外で稼いだりもしていたんです。

ー限られたリソースだからこそ、生まれる発想や原動力ってありますよね。

そうですね。スマレジがここまで成長してこれたのは、タイミング良くスマートフォンやクラウドが普及する時代の波に乗れたというのが大きな要因だったと思います。でも、もう少し現実的なところで言うと「お金がなかった」ことがむしろ良かったのかな。お金がないからこそ知恵を絞り出せたし、守るものがないからこそ大胆に行動できたのかもしれないですね。

経営基盤の安定感と、ベンチャーマインドの絶妙なバランス

ーそんな創業期を経て、2019年には上場を果たしたわけですね。

上場するにあたっては、社内の整備をかなり行いましたから、スマレジはきちんとガバナンスの効いたクリーンな会社だと思っています。事業も安定成長を続けているので、社員にとって安心して働ける環境は十分整っているのではないかなと。

ー今後も新たなメンバーが増えていくと思うのですが、山本さんはどんな人と一緒に働きたいですか?

素直で野心のある人ですかね。

先ほどもお話したように、当社は上場企業ならではの安定感を持ちつつも、ベンチャーらしい勢いを忘れていない点が魅力だと思っています。実際に、今もスマレジを立ち上げた頃のチャレンジ精神を持ち続けているメンバーはたくさんいますよ。そんな野心があって、成長意欲がある方とこれからも上を目指していきたいなと思います。

あとは、当社の行動指針「熱意・誠実・社会責任」にもあるように、誠実な人がいいですね。単純に、“誠実”って気持ちいいじゃないですか。一つ一つの仕事に対して誠実に向き合うことが、長く事業を続けられるコツだと思っています。

インタビューは後編に続きます。
後編では、山本代表が描くPOSレジの未来、そして「お店」に対する熱い想いを語っていただきました!ぜひ次回の更新もお楽しみに★

【代表インタビュー/後編】「レジ=精算」の時代はもう終わり。POSレジの未来を語る、スマレジ代表の「お店愛」が強すぎた! | 株式会社スマレジ
本記事は代表インタビューの後編です。前編をお読みでない方は、ぜひこちらからご覧ください!来たるデータ経営時代は、徹底した「お店」目線でーここまで会社の創設期からお話を伺ってきたのですが、今後は会...
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