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「Reproは僕にとって精神と時の部屋」元大手新聞社員がマネージャーになるまで

大手新聞社のエリートコースを捨て、ベンチャー企業に転職した伊藤直樹。彼が転職したのは、世界59カ国、5000以上(2018年5月現在)のアプリの成長を支援するRepro株式会社でした。修行ともいえるような厳しい試練を乗り越え、チームのマネージャーになった今、思うこととはーー伊藤が語ります。

何気ない問合せから始まったReproとの出会い


   ▲大手新聞社に勤めていた頃の伊藤(写真中央で両手を広げているのが伊藤)

僕は中学生の頃から新聞記者に憧れ、大学もジャーナリズムが学べそうな学部に入りました。

しかし、大学3年生の頃にIT企業でインターンをするようになってから、興味がジャーナリズムそのものではなくなったんです。メディアが多様化する時代の中で、紙媒体だけでなく新聞業界をITの力で盛り上げていきたいと思うようになり、大学卒業後は大手新聞社に入社し、デジタル部門で働いていました。

入社後はニュースサイトのディレクターをやっているかたわらでアプリも担当。「アプリを改善できる何かいいツールはないかな」と思っていた時に「B Dash Camp」のピッチコンテストでReproが優勝したというニュースが飛び込んできました。

話題になっているツールだし、一度話を聞いてみようと軽い気持ちで問い合わせをしました。営業にきたCEO平田祐介インタビュー記事)のギラついた感じとその時の打ち合わせは今でも覚えています(笑)

ツールの説明もそこそこに、「伊藤さんはこのアプリの課題は何だと思っていて、その課題に対してどういうアクションを取ってんの?」って聞いてくるんですよ。こちらが言葉に詰まると「俺は~が課題だと思っていて、~すべきだと思う」とすごく的確な意見を言ってくれて、担当している自分よりも新聞業界やアプリのことを真剣に考えてるんだなということに感銘を受けました。

話が盛りに盛り上がって、結局、その後上司も交えて平田と飲みに行くことに。そこで平田がおもむろに私の上司にむかって、「今回うちのツールが御社のアプリに導入されるかどうかは別として、御社に何かしら貢献をしたいと思っています。人の成長がなければ御社の成長もない。というわけで、この甘っちょろい若僧を弊社で引き取って鍛えます!」と言い出しました。

当時の僕は新聞が好きで、新聞業界を盛り立てたいという気持ちに偽りはありませんでした。

しかし、同世代ですでに活躍している人もいるという焦りやデジタルの最先端で働いてみたいという思いがあり、スピード感があって、個人に与えられる裁量がより大きい会社を求めていたんです。

こういった経緯もあって、平田から「どうする?」と言われた時には心が決まっていました。最後はロジックじゃなくて、迷ったらワクワクする方に飛び込んだ方が良いという自分の信条に従いました。

「レベルの高い環境に“いる”だけでは強くなれない」と気づいた入社1年目


   ▲入社1年目の頃。日々説教されながらもポジティブに働いていた

Reproには5人目のビジネスサイド、当時はエンジニアサイドも含め中途のプロフェッショナルしかいなかった中で初めての第二新卒枠として入社しました。

その後半年間は、毎日、クビになるかもしれないというプレッシャーと戦う日々を送っていました。部署の立ち上げや人材の採用など、ありとあらゆる業務をやっていましたが、ひとりだけプロではない自分のダメな仕事ぶりについて平田とCSO越後陽介に説教される毎日。

平田と越後には毎日ボコボコにやられていたんですが、それでも「つらい、やめたい」というよりは「見返してやる」という気持ちでいつもいました。また、彼らの厳しい言葉の裏には愛があり、自分への期待が込められていたんですよね。当時は気づけなかった部分も多くて「今に見てろよコノヤロー」としか思っていなかったけど(笑)

とはいえ、どんなに寝る間を惜しんで仕事をしていても成果は出ず、認められない。

そんな状態のまま入社から3カ月ほど経ったある日、越後に呼び出されました。

ーー君は業務を単なる「作業者」としてこなしているだけで、勢いのあるベンチャーで忙しく働いているという事実に満足してしまっている。それではいつまでたっても平田や僕の期待に応えることはできない。

入社前からずっとReproはドラゴンボールに出てくる「精神と時の部屋」だと思って働いていたんですが、その指摘を受ける前の自分はとんだ勘違いをしていたのだということを思い知りました。

「精神と時の部屋」は空気が地上の4分の1ぐらい薄くて重力が地球の10倍という、ものすごく過酷な環境です。作中では短期間でパワーアップできる修行に最適な場としてたびたび出てくるんですが、よく考えたら悟空も悟飯もそういう過酷な環境でめちゃくちゃ修行してるから強くなってるわけで……。

過酷な環境にただ“いる”だけではつらいだけで強くはなれないんですよね、当たり前ですけど。

力をつけるためにはただレベルの高い環境にいるだけでなく、その中で主体的に動かなければいけないことに気づかされました。

その出来事があってからは、任された仕事をやるだけではなく、イベントを自ら企画・開催したり、自分で足りないと思うことを勉強したりして、少しずつできることを増やしていきました。入社丸1年経ったあたりから周りからも評価してもらえるようになりましたね。

自分のため→会社のためにシフトした2年目


  ▲2年目は、チームのマネージャーとして奮闘。仕事へのマインドが大きく変わった1年となった

入社して1年半が経ち、マーケティングチームのメンバーが増えてきた2017年秋のタイミングで正式にチームのマネージャーとなりました。しかしながら、マネージャーという肩書はありつつも自分の中ではまだまだプレイヤーとして成長したいという気持ちがあり、マネジメントに時間を割くことに気が進まない状態でした。

そんな時に平田と腹を割って話す機会がありました。

ーーこのままではおまえは上にはいけない。これからは、チームとして自分がいなくても回る体制をいかにつくるか、自分の成長は二の次にして他の人のために何ができるかをまず考えなければだめだ。会社としてやるべきことをちゃんとやっていれば、結果として自分の成長はついてくる。

当時の自分はマネージャーでありながら現場の仕事はほとんどこなし、業務をたくさん抱えていて、人を育てていくという意識はあまりできていませんでした。この時の平田との会話が、「自分が成長するために働く」から「マネージャーとしてチーム員のため、ひいては会社のために働く」マインドにシフトするターニングポイントになりました。

これからは自分がReproマインドを伝えていく

入社当時は何もできなかった自分ですが、今はマーケティングチームとASOチーム、ふたつの事業部のリーダーを任せてもらえています。

会社の中でもだいぶ古株の方ですし、Reproマインドを叩き込まれた身として今度は自分が新しく入ってきた社員を育てていく番なのかなと。

Reproマインドとは創業当初から一貫して変わることのない、「CLIENT FIRST(クライアントファースト)」、そしてその実現を支える「PROACTIVE(プロアクティブ)」「TALK STRAIGHT(トークストレート)」の3つのマインドです。

社員数が増えると必然的に役員と社員の接点は少なくなり、新しく入ってきたメンバーがこのマインドに触れる機会は少なくなりがちです。日々の業務の中でReproマインドを含め、これまで平田や越後から教わってきたことをメンバーに伝えていくことが自分の使命だと感じています。

厳しい環境を乗り越えて成長したい、そんな熱い人とぜひ一緒に仕事がしたいです。

Story from https://www.pr-table.com/repro


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