今回は、OLTAの長期インターンとして大活躍の中島くんにインタビューしました。「信用の再創造に興味がある!」とカジュアル面談に来てくれるまでの経緯、またOLTAで過ごした1年間はどのような経験になったのか、たっぷりと話していただきました。学生インターンに興味がある方、OLTAの雰囲気に興味がある方に、ぜひ読んでいただけたらと思います。
中島礼朗(なかじま れお)
2020年3月よりOLTAの事業開発チーム・経営企画室にて長期インターンを開始。2021年3月、東京大学経済学部を卒業。大学卒業に合わせてOLTAを退社し、同年4月よりコンサルティングファームに入社予定。
大学に出て一気に広がった世界。様々な出会いや経験がつながり、OLTAに興味を持つきっかけに
ーーまずはご出身と、大学進学するときに考えていたことを教えてください!
出身は神奈川県横浜市です、最近都内に引っ越しましたが、大学もずっと横浜の実家から通っていました。中高は私立の中高一貫校で、みんなやりたいことをやるような結構自由な校風の学校でした。自分は「淡々と我が道をゆく」ような人が好きなんですが、そういう先輩たちが東京大学でそれぞれの場所で輝いている姿に憧れて、自分も東京大学を目指し、入学しました。
ーー大学ではどんなことをしましたか?
入学当初はあまり授業に興味を持てず、いくつか凄く好きだった授業だけ参加して、あとはひたすら英語ディベート(サークル活動)と長期インターンをしていました。それらの課外活動のおかげで、一気に視野が広がり、様々な領域について興味を持つようになれたのかなと思います。その後、三年生になって改めて大学の授業を幅広く取ってみるとすごく面白くて、それ以降はたくさん授業を受けて無事に卒業することができました。よかったです。
英語ディベートは「ただ面白そう」という軽い理由で始めましたが、結構ハマりましたね。大学一・二年のときは、練習や大会に沢山参加していました。「人の気持ちを動かす、人に理解される伝え方」を学べたことに加え、幅広い分野への興味・勉強する力が養われたように思います。大学二・三年生では、北京大学と東大の交流団体にも所属していました。いろいろな人と国境を超えて様々な分野のことについて時間を忘れて議論できたのは本当に楽しかったですね。
ーーなるほど。中島くんの好奇心や説明能力、英語力はディベートで培われたんですね!ビジネスについては、いつ頃から興味を持ちましたか?
英語ディベートに並行して、大学一年生の終わり頃から長期インターンをしていました。これは当時所属していた、学生起業やスタートアップに興味を持つひとが集まっていたサークルの影響です。当時はウェブメディアを作っている人が多くて、その話を聞いていたら、「意外とビジネスって身近なものなんだな、自分でも理解できる話も多くて面白いな」と感じました。
特に印象に残ったのは、ある起業家の講演で聞いた「ビジネスによるインセンティブ設計によって、社会に残っていくような仕組み、価値を作っていく」という社会課題へのアプローチ、ビジネスの捉え方です。凄くかっこいいなと思い、大学一年生の夏休みはその方の会社で短期インターンをさせてもらいました。そこでの社員さんに「スモールチームから大きな事業が作られていく現場を見たいなら、スタートアップでの長期インターンも経験してみては」というアドバイスをいただいたこともあり、それ以来、複数の会社で働かせてもらいました。
ーー大きなテーマを見据えつつ、しっかりと地に足の着いた行動に移せるというのは、率直にすごいですよね。言うは易しですが、なかなかできないことだと思います。実際にはどんな会社で、どんなお仕事をしましたか?
「自分の理想とする社会と、現在の社会との差分を埋めていく橋を、頑張ってかけている」ことがスタートアップの面白さ、素敵さだと思ったんですよね。なので、その会社の目指す社会や思想に共感できるような会社に応募して、働かせてもらってきました。長期で働いていたところだと4社、業界も全然異なる会社で経験を積むことができました。
役割としては、最初の会社ではリサーチ・資料作りのインターン、2社目以降はプロダクト寄りのところでデザインツールをいじってみたり、SQL書いたり、企画をつくってみたりとプロダクトマネージャーのようなロールをやっていました。
「ビジネスモデルのイノベーション」に挑戦したOLTAでの1年間
ーー幅広い経験を積んできた中島くんですが、大学最後の長期インターン先としてOLTAに興味を持ったのはなぜでしょうか?
「信用の再創造」というテーマへの興味と、事業開発・戦略の面でOLTAに惹かれた、という2つが大きな理由です。
普段から、自分が好きな飲食店のスコア評価や、周囲の就職活動や自身の経験からみえる人物や会社の評価のされ方などが、どれも旧来的であることに対する疑問は持っていました。振り返ると、そのサービスが創り出す仕組みによって個人・法人がエンパワーされたり、より真っ当な評価を受けられる、というサービスが好きでしたし、そういう会社ばかりでインターンしていたんですよね。ちょうど信用スコアの事業でインターンしていて「これが一つ自分のなかで大きな軸だな」と思っていたタイミングで、「信用の再創造」を掲げるOLTAが突如ステルスからパブリックになり、興味を持ちました。
加えて、OLTAが挑んでいるような金融業界など、これからデジタル化が進んでいく業界で良いサービスをつくるなら、「事業開発・ビジネスモデルの領域で起こるイノベーションの可能性」もすごく大きいというのを友人と事業づくりに挑む中で感じていました。それまではプロダクトに近い業務を経験してきましたが、事業開発・ビジネスサイドでの経験を積む機会にも関心があったというのが二つめの理由です。当時OLTAは、INVOYのパブリックローンチ、新生銀行との合同事業「anew」をローンチしたタイミングで、この観点で面白そうだと思っていました。面接の時に事業開発メンバーの歳森さんに「プロダクトだけでなく、ビジネスモデルのイノベーションもある」と言われたのをずっと覚えています。それを聞いて「これこそ今自分がやりたいことだな」と思って長期インターンを決めました。
ーーOLTAにインターンとして入社して、どんなことをしていますか?
まずは、リサーチ業務と議事録・資料作成を担当しました。リサーチは、ファクタリング事業を非連続的に成長させるため、ファクタリングの次の事業を作っていくための、経営陣へのインプットが中心です。海外のスタートアップや、国内の主要FinTechプレイヤーについてリサーチしてまとめていました。議事録・資料作成は、事業開発チームのサポートで、提携先(主に金融機関)とのMTGに参加して議事録作成を行ったり、そこから派生して資料作りやドキュメントの仕組みづくりもしました。
ーーそれぞれにどんな面白さがありますか?
リサーチはそれ自体が面白いですね。特にFinTechは日々ニュースが出てくるので、業界様相を観察しているだけでワクワクできます。加えて、OLTAの面白さは「自分のリサーチレポートに対する感想が、メンバーにより全然違う」こと。向き合っている顧客の声、日々読んでいる本や記事、銀行からメガベンチャー等それまでの多様な経験、これらによって個々のスタンスや切り口は大きく異なります。それぞれ違う見地から議論ができ、多様な視点での理解も深められる。テックの話題、スタートアップの話題は好きなので、これだけでもかなり好奇心が満たされる環境です。
議事録、資料作成については、事業開発の現場を見られることは学生としては得難い経験ですね。事業開発は相手に合わせそれぞれ全くアプローチの仕方が異っていて、プロフェッショナルの事業開発・グロース支援をそばで見ることができるのは、恵まれているなと思います。
その後、リサーチや議事録・資料作成が大きな負荷無く対応できるようになったところで、より事業開発に重きを置いた役割にシフトしました。自分なりにファクタリング事業の進め方を考えて、新しいチャネルの検討を進めたり、新生銀行との共同事業であるanewの事業開発推進メンバーとして施策を提案させていただいたりと、色々トライすることができました。現場での事業開発・企画作りについては、やはりスケールの大きさ、学生起業では中々挑みにくい領域に挑戦できる・価値提供できることが、面白さだなと思います。
自分のスタンスを取れるプロフェッショナルに。OLTAで見つけた将来のテーマ
ーーこれから新社会人としてコンサルティングファームに入社されますが、どんなビジネスパーソンになっていきたいですか?
人生のテーマとしては、何かを深掘り続けたい、あるドメインのスペシャリストでありたいなと思います。OLTAで働いていて楽しかったのは、全員言うことが良い意味で全然違うことなんですよね。みなさん自分のポジションを取って、それはその方にしか持てない独自のポジションで、かつ深い思考量から意見が出てくるので凄く刺激的でした。自分はそういう人と一緒に仕事をし続けられる・楽しく話をできる人でありたいし、そのためにも自分の領域を持って、学び続け、いつも自分の言葉で面白い話をできる人でありたいと思っています。OLTAでたくさん調べたので、今の興味はもっぱら金融、FinTechですが(笑)
一方で、今後短期的には「自分のまだ知らない領域のビジネスについても構造を知りたい、やってみたい」という思いがあります。自分は金融に限らず、ビジネスの話全般が好きですし、自分が知らない領域に触れ、どんな課題があって、どういうことを自分はできるのかに対して、たくさん挑み、その場所でなんらか社会に対して貢献することができたらなと思っています。
ーー中島くんなら成し遂げられると確信していますよ!最後に、これからOLTAでのインターンを検討される方にメッセージをお願いします。
インターン生がいうのもおこがましいですが、OLTAはStay Gold, Orchestration, WithWhy の3つのバリューを正に体現している組織だと思います。日々現状への問いが生まれ、それに対し改善行動が行われ、チームや立場関係ない貢献から会社は前に進んでいる。加えて、極めて大人な組織で、その熱量は表に出てこないが、それぞれの炎にはガンガン油が注がれているような状況だと思いました。それはやはり、OLTAの提供するソリューションがしっかりお客様の役に立っているということの実感からくるものだと思います。スタートアップでの事業作り、社会に対する価値提供に興味がある人には、OLTAでのインターンをお薦めします。
また、何らかOLTAの事業や組織、周辺領域に興味がある人にも良い環境だと思います。自分の興味を深掘ることがOLTAの財産になりますし、OLTAで興味を深掘ることにより他の人との議論から新しい景色が見えてくることにワクワクできる人は、向いているのではないでしょうか。
あとは、さまざまなバックグラウンドをもつ大人が、前向きに意見をぶつけ合う組織に興味のある人にもお薦めです。メンバーの考え方や仕事の仕方が多様性に富んでいるというのはお話しした通りですが、組織としてその多様性が維持されているのは、すごく面白かったです。将来そういう企業を作りたいとか、新卒では大企業に就職予定という方にも、貴重な経験になるのではないかと思います。自分ももっと貢献できたらという分野もあったので、今後のインターン生には自分なりの視点を大事に、大活躍して欲しいです!