マネーフォワードビジネスカンパニー(MFBC)CPO室の広瀬です。
『【入社エントリ】マネフォの50人を超えるPdM集団と「最高のユーザー体験を作りたい!」と思い、大手企業を転職した話』を書いて以来、MFBCのプロダクトマネジメントについて問い合わせをいただくことも増えました。
そこでnote記事 第二弾は「異なる経歴を持つ、MFBCの多彩なPdM」に登場してもらい、PdMを目指した経緯や現在の活躍ぶりを、対談・インタビュー形式でお届けしたいと思います。
「50人50色、多彩なマネフォPdMの経歴」シリーズのVol.2となる本記事に登場するのは、UI・UXデザイナーやPdMとしてtoB、toCサービス両方での経験を積み、現在は「マネーフォワード クラウド勤怠」のPdMとしてHR領域で大活躍しているダソムさん(@Dasom Kim)です。
もしVol.1を見てない方は↓コチラもぜひ一読ください。
登場するPdMのみなさん
Vol.1 藤永さん(マネフォ新卒入社・営業職出身)
Vol.2 ダソムさん ←今回の記事(UXデザイナー出身)
Vol.3 杉浦さん(経理職出身)
Vol.4 根津さん(エンジニア・PdM出身)
目次
Vol.2 キム ダソムさん
1.キャリアのスタート PdMとUI・UXデザイナー
2.デザイナーとしてマネフォへジョイン、再びPdMへ
3.デザインをバッググラウンドにする価値
4.マネフォのPdM環境
5.総括
6.最後に
Vol.2 キム ダソムさん
Zoomでのインタビューの様子(左:ダソムさん・右:広瀬)
キム ダソム
マネーフォワードビジネスカンパニー
HRソリューション本部 クラウド勤怠PdM
2020年9月、マネフォにデザイナーとしてジョイン。その後PdMへ転身し、現在は「マネーフォワード クラウド勤怠」のPdMを務める。ジョイン前はtoB、toC領域の知育アプリのPdMや、大手百貨店のDXプロジェクトにUXデザイナーとして参画など幅広い経験を持つ。人間中心設計(HCD)専門家。
1.キャリアのスタート PdMとUI・UXデザイナー
ーーダソムさん、本日はよろしくお願いします。
ダソムさんは、マネフォにジョインする前から、PdMやUXデザイナーなどの職種を経験されていますよね。詳しく教えてください。
ダソム:私は、知育アプリを開発提供するスタートアップ企業にインターンシップで参加した後に新卒で入社し、PdMとしてtoB、toC両領域のアプリ開発をしていました。
この頃は、子どもたちに向き合ってユーザー体験を描くことが楽しく、UXデザインに強い関心があると同時に、ユーザーにとことん向き合う姿勢が自分の強みでもあるのではないかとうっすら考えていた時期です。
扱っていたアプリのユーザーは子どもや先生ですが、決裁権は園長先生や親御さんにあります。そのため、子どもが楽しむだけでなく、いかに子どもの成長を感じられる「体験」になっているかを心がけていました。
その後、自身の強みを伸ばすためには色々なユーザーに向き合いながら「ガッツリUX デザインがしたい!」と考え、グローバルに展開するデザインテックカンパニーに転職しました。
そこでは、主にUXデザイナーとして大手百貨店のDXプロダクト、例えば来店不要でのサービスデザインなどのクライアントワークに関わり、デザインの体系的な経験と実績を積むことができました。
2.デザイナーとしてマネフォへジョイン、再びPdMへ
ーーその後、マネフォにジョインするんですよね。
ダソム:はい。でも、当時作っていた「行きたい会社リスト」には、マネフォは入っていなかったんです(笑)
デザイナーにジョブチェンジして以来、本当にやりたいことを整理してみたところ、一般的にUXデザイナーとして定義される業務範囲を超えた、より広い範囲を担いたい思いを強く持ちました。なので、それを叶えられる環境としてはスタートアップを志望していました。
ただ、転職エージェントにその思いを伝えたところ、「メガベンチャーだが、まだまだやれることが多い面白い会社がある」とマネフォを紹介されたんです。
その後、カジュアル面談を受けてみたんですが、デザイナーの方と直接お話すると本当に盛り上がって、そのまますぐ入社を決めてしまいました。
(参考note記事:デザイナーはらゆみさんの転職エントリー)
ーーまさに、マネフォカルチャーの「Speed」を体現されてますね(笑)
ジョイン後、最初はデザイナーだったんですよね。
ダソム:はい。デザイナーとして、「マネーフォワード クラウド勤怠」のプロダクト開発を担当する「クラウド勤怠チーム」にジョインしました。
入社2ヶ月後には「今後、クラウド勤怠はどうあるべきか?」などをチーム全体で考えるワークショップを開催するなど、前職で身につけたデザインの力で、プロダクトとチームの両方への働きかけを意識して実行しました。
入社2ヶ月後、デザイナー時代に開催したワークショップの例(miro画面)
ただ、クラウド勤怠に必要とされる、人事労務領域のドメイン知識やビジネス要件への理解度が低く、はじめは本当に苦労しました。
過去勤務していた会社が、スタートアップ、ベンチャーだったこともあり、現場の社員としても「勤怠・労務」に関して、あまり意識することなく過ごしてきたこともあるかもしれません。
とにかく、入社当初は「プロダクトを毎日触ること」と「質の高いユーザーインタビューを数多く実施すること」に専念していました。
その点、マネフォはいわゆる「ドッグフーディングの文化」、自社プロダクトを社内でも利用する文化があるため、毎日自分がユーザーとして触ることも、バックオフィス部署の様々なロールの人たちにヒアリングすることもできます。プロダクト作りにとっては最高の環境です。
ーーその後、その「クラウド勤怠」のPdMになるんですよね。
ダソム:はい。ジョインして1年後、開発チームの体制変更というタイミングがあり、プロダクトビジョンの実現や中長期的なユーザーの成功に関わりたい思いで立候補しました。
私は役割にこだわりはないのですが、自分が作り、社会に届けたものが、ユーザーや社会にどう良いインパクトを与えているのかを感じられる仕事に興味があります。
今までの経験上、手触り感を持って「それ」を感じることができる役割がPdMであり、いずれ戻りたいと考えていたため、好機と捉えて手を挙げました。
結果、まわりの皆さんからの後押しもいただき、PdMになることができました。デザイナーの頃から越境して、PdMが担うプロダクトマネジメントのサポートを担っていたことも影響して、お任せいただけたのかなと思います。
ーーダソムさんは、マネフォのPdMをどう捉えていますか?
PdMは、ユーザーフォーカスでプロダクトの方向性を自由に考えられるポジションだと感じます。その自由さを私のように「プラス」に感じる人にとっては最高の役割です。
その反面、その自由さ故に責任や課題も多い役割で、求められるスキルは非常に多岐にわたります。それはプロダクトを良くするために「何をやってもいい自由(と責任)」があるため、と解釈しています。
また、特にtoB領域のPdMは、該当領域の業務やビジネス要件を理解することが非常に重要なポジションです。
例えば私が担当する人事労務領域も、人事労務分野における専門家がいるほどの深さ・広さがありますが、PdMとしてもある程度のドメイン知識は必須です。
その点、マネフォには経理や人事出身者や、会計士や社労士の資格保有者など、いわゆるドメインエキスパートであるPdMが多く、そういった方々にサポートいただきながら成長できる環境だと感じます。
3.デザインをバッググラウンドにする価値
ーー再度PdMになり1年が経ちました。ダソムさんの持つデザインの強み、バックグランドは、PdMを担う上でどう影響していますか?
ダソム:デザイナーとして身につけてきた経験・スキルは、確実にPdM、プロダクトマネジメントに有効だと感じています。
ユーザーが困っていることを知るためのリサーチ、デザイン思考のフレームワーク、経営層や様々なステークホルダーに戦略を理解いただくための可視化・図化のスキルなど、デザイナーとして経験したことが、多くの場面でプラスに活用できています。
一方で、デザインをバックグラウンドにする方の多くは、私自身がそうだったように、プロダクトの実装やビジネス理解の観点で課題をお持ちだと思います。
その点、マネフォではエンジニア出身やビジネスに強いPdMの方が多いので、相談・フォローできる体制があるのは嬉しいですね。
ーーダソムさんのように、デザインに強み、バックグラウンドを持った方がPdMになるのはおすすめですか?
ダソム:「超おすすめ」です!
MSP※・MVP※を特定して開発に入る前の「価値の探索」フェーズにおいて、ユーザー理解の手法・スキルに強みを持つPdMは大活躍できると思います。
※MSP(販売可能な最小限のプロダクト:Minimum Sellable Product)
※MVP(実用最小限の製品:Minimum Viable Product)
直近の事例では、クラウド勤怠ご利用中のユーザーインタビューを通じて取得した情報から、ユーザーの本質的なニーズを抽出する手法(上位・下位分析)を用いて、機能開発の情報設計を行いました。このようにデザイナーとして身につけた手法・フレームワークが多分に活用できます。
上位・下位分析によりインタビュー結果(事象)からインサイトを抽出した事例
バックオフィス領域は常に競合他社がいる領域でもあるので、プロダクト・サービスが深化してくとどこかで「同質化の壁」が来ると思います。その時にこそ、ドメイン知識・ビジネス要件と合わせた掛け算の力としてデザインは重宝されるスキルになる、と思ってます。
4.マネフォのPdM環境
ーーインタビューを通じて、マネフォのPdMの強みやバックグラウンドについての多様性にも気づきました。
女性で活躍されているPdMも多いですよね。
ダソム:はい。現在、toB領域の女性PdMは10名を超えています。性別に限らず、経歴、年齢、パーソナリティなど多様な方が多い印象です。
(参考note記事:経理領域のPdM 穐山さん)
おそらくですが、マネフォPdMの守備範囲や求められるスキルセットが幅広い分、PdM一人ひとりが全く異なるバックグラウンドを持っているのだと思います。
多様なPdM環境というポテンシャルをいかすためには、PdM同士が積極的に連携・交流することが重要ですよね。
他社交流やセミナー・イベントへの参加ももちろん価値がありますが、マネフォには、それが社内でできるくらいの人数と知見がある。
うまくいってるプロダクト(マネジメント)のコツ・ノウハウを、実際のロードマップや開発ツールの実データを見ながら教えてもらえる機会は、日本にはまだ数少ないと思います。
今後、CPO室全体で、もっと交流が増えることを楽しみにしてます!
ーーが、頑張ります!
最後に、この記事を読んでいただいた方にメッセージを。
ダソム:マネフォは本当に多彩なPdMがいる、ワクワクできる現場です。
ぜひ色々なバックグランドを持つ方にチャレンジしてほしいです!
ーーダソムさん、ありがとうございました!
5. 総括
いかがでしたでしょうか?
50人を超えるPdM職の中から、2番手としてデザイナー出身のダソムさんに登場してもらいました。まとめると、
- デザイナー、エンジニア、経理・人事等の専門家など、多彩な経歴を持つPdMが多数在籍している(集まる価値・相乗効果)
- 経歴だけではなく、性別・国籍・年齢も多様な人材が集まる
- 中途採用・別職種からPdMへのジョブチェンジ実績がある
など、MFBCには多彩な人材が集まり、自分のスキル・経験を活かして活躍できるカルチャーと制度があり、そしてPdM同士で切磋琢磨・刺激しあえる環境がどんどん拡大している状況なのです。
今日ご紹介したPdMの他にも、多彩なバックグラウンドを持ったPdMがMFBCには多く所属しています。その魅力を届けたいと思い、noteマガジンに記事をまとめてみました。フォローと一読いただけると嬉しいです。
次回Vol.3では「杉浦さん(経理職出身)」に登場してもらう予定です。
ぜひお楽しみに!
6. 最後に
プロダクトの成長には、PdM人材の成長は欠かせない重要な要素です。
MFBCでは更なる市場拡大を図るために、引き続きPdM職を募集中です。
ぜひ、PdM職に興味を持っていただけた方はコンタクトを取っていただけると嬉しいです!