左:塚本紗苗(つかもと・さなえ)
南山大学外国語学部卒。大手自動車部品メーカーに新卒入社し、広報部配属。その後リクルートへ転職し結婚情報誌ゼクシィの営業として従事。ZIP-FM新規事業開発部に転職し、小中学生向けプログラミングスクールの立ち上げにも携わる。傍ら、通信制の大学で小学校教員免許を取得。2018年2月にLITALICOワンダーへ転職。入社後は新規教室立ち上げ、12拠点を管轄するマネージャーに。2022年4月よりHR、サービスマネジメントグループのマネージャーとして従事し、ワンダー事業部の採用、育成、人事制度など組織面と運営面での企画を担当。
右:川上拓史(かわかみ・たくみ)
早稲田大学法学部卒。野村不動産に新卒入社し、営業・マーケを担当。デロイトトーマツコンサルティング合同会社に転職後 経営コンサルに携わり、Deloitte Consulting Southeast Asiaへの出向・海外プロジェクトも経験。仕事の一方、休日はNPO団体を通じて子どもに学習支援を続けてきた中で「本業でも教育に携わりたい」という思いから、2019年12月LITALICOワンダーに転職。マーケティング強化や、新規教室・新規事業立ち上げに携わる。現在は新規事業であるLITALICOワンダーオンラインサービス部 部長として従事。
教育に対する火がついた瞬間
LITALICOワンダーへの転職に至った経緯を教えてください。
塚本:1社目で自動車業界で広報の仕事を担っていたのですが、仕事内容・働く環境ともに満足していました。
しかし3年目に部長が変わり、トップダウンのマネジメントに違和感を感じるように。
目的に対して必要な施策を提案しても一蹴される、自分がいない場所で批判されるなどが続いて…。
そのような環境下で一緒に働いていた仲間が相次いで休職・退職となったり、信頼できる上司も異動させられるということがあったんです。
当時入社5年目、実務のリーダーではあったものの、所属長や環境に対して働きかけるも なかなか状況は変わらず、一緒に頑張ってきた仲間に対して何もできない自分に無力さを感じていました。
もっと自分自身に環境や他者に対する影響力やスキルをつけたいという思いもあり、自身が成長できる環境を求めて転職を決意したのですが、課長に申し出た時「塚本さんは(退職できて)いいね」と言われました。
それがすごく悔しくて、悲しかったんです。
環境に対して自ら行動を起こしたり、自分が活かされる場所へ移っていく決断をするといった、「人生を主体的に生きていける人を増やしたい」と感じたんですね。
教育に対する火がついた瞬間でした。
その思いを実行するべく、働きながら小学校教員の免許を取得することにしたんです。
免許取得後、自身がより活かされる環境や誰と働きたいかを考えた時に「学校よりも民間企業がいい」と思うようになりました。
そんな中で出会ったのがLITALICOワンダーです。
子ども一人ひとりの主体性を育む教育に惹かれ、転職を決意しました。
川上:僕が教育に関心を持ったのは、中高生時代にあると思います。
思春期という背景もあったと思いますが、団結!感動!みんなで一緒に!みたいな全体主義的な考えや同調圧力に馴染めなくて…。
ネガティブなきっかけではありますが、多様性を前提とした学校づくりや教育に対して興味を持つようになったので、学生時代は将来教員になろうと思っていたんです。
結局「まずはビジネス社会で活躍できる人材になろう」と考え就職したのですが、社会に出たことで、多様性や個性教育の重要性を改めて実感することが出来ました。
前職のコンサル業界では 異なる専門性を持つ人でチームを組んで問題解決していくことが多くて、多様性の中で仕事ができること、自分の強み・個性を持っていることがより求められていくなと。
特に海外のファームだと「私はこれが得意だ」と自信を持っている人も多く、それ自体が自己肯定感に繋がっているようにも見えて、「こういう自信を持った人を増やしたい」と自然に思うようになりました。
プライベートでも教育にはNPOを通じてゆるく関わっていたのですが、30代のどこかで本業でも教育に携わるようになりたいと思っていた中で、IT×ものづくりという枠組みで子どもの強みを伸ばす教育をしているLITALICOワンダーに出会い、共感して転職を決意しました。
営業、コンサル、企画・マーケティング、広報、新規事業開発…
すべての経験が、教育業界にも活かせられた
前職の経験を活かせられたと感じるのは、どんな瞬間ですか。
塚本:リクルートでの営業経験です。
営業を通じて、①ビジョンと定量目標の捉え方・考え方や、②当事者意識をもって主体的に行動することの大切さ、③顧客だけでなく仲間に対しても寄り添ったり、ちょっとおせっかい的に介入し、相互に成長を促進していく関わりやマインドを学びました。
これらはすべてLITALICOワンダーで働く上で求められる力であり、業界や職種が変わっても活かせるということを実感しています。
加えて私は様々な業種・職種での経験があるため、まずはやってみようという気持ちで前向きに仕事に臨めたり(=初めての業務に対して恐れが少ない)、整っていなければ自分でつくっていこう、という発想で向き合えるようになりました。
川上:僕の場合は、デロイトでの経験です。
経営コンサルティングに従事していたので、会社の意思決定に関わる経験を積むことができました。
LITALICOワンダーの中で新規事業を立ち上げる時※や、営業・マーケティングにおいて意思決定をする際、思考の「型」が身についていたり、担当した企業さんの事例を振り返ることもありますね。
※LITALICOワンダーでは2020年、新型コロナウィルスの感染拡大をきっかけに新規事業を立ち上げました。詳細はこちらをご一読ください。
「子どもが主役」の教育を掲げるLITALICOワンダー。その実態とは?
LITALICOワンダーの風土や社風はどのようなものでしょうか?
塚本:役職にとらわれないフラットなコミュニケーションがとれる組織だと思います。
例えば2018年入社当時は研修制度が完全に整備されていなかったのですが、サービスに関わる業務全般を、学生アルバイトのスタッフたちから教わりました。
「学生アルバイトだからこの業務はできない」「新卒入社して間もないから任せられない」といった風潮がなく、意欲や関心があれば、教材開発や採用面の業務にもチャレンジすることができます。
川上:僕は、一貫して 子どもを中心とした考えがあると思います。
カリキュラムについて議論をしていた時のエピソードを紹介させてください。
プログラミングを学ぶ時、教科書通りの学び方だと(1)→(2)→(3)と進むことになりますよね。
でも あるスタッフが、こんなことを言ってくれたんです。
「LITALICOワンダーには(1)→(1’)に寄り道する子もいれば、(1)→(3)と難しいことを先に学びたい子もいるよね。だから、カリキュラムでは学ぶ順番は決め切りすぎない方がいいんじゃないかな?」
このように、社内で何かについて議論する時「子どもを中心に考えたら、どうなのかな?」という視点で全ての議論が進んでいくんです。
子どもや保護者がいないところでもそんな風に議論ができるだなんて…手前味噌ですが、素敵なスタッフが集まっているなと思います。
プログラミングは、目的?それとも手段?
LITALICOワンダーの強みはなんだと思いますか?
塚本:働く環境、特にスタッフについて話します。
理念・ビジョン共感型の採用をしていることもあり、スタッフみんながそれぞれ目的に向かって仕事をしているんですね。
多様性を認める文化があったり、(トラブルが起こったとしても)対話できる関係性があるので、人間関係でストレスを感じることが少ないと感じています。
それぞれが教育観やビジョンなどを通じて根本の目的部分で共通・共感できるものを持っているからだと思います。
川上:提供するサービスについて話します。
僕と塚本さんは、二人ともITやものづくりの経験がバックグラウンドにあるわけではありません。
異業種・未経験からの転職ということですね。
そんな僕たちがこうして働けているのには、LITALICOワンダーがプログラミングをあくまで手段として捉えているからだと思います。
LITALICOワンダーが掲げる教育の本質は、個性教育とか一人ひとりの強みを伸ばすことなんです。
多様性が爆発する今の時代、子どもの強みは算数でもいいし体育でもいい。
アートや音楽だっていいんです。
色んな背景があってLITALICOワンダーはプログラミングを手段として活用していますが、目的はプログラミングの「スキルだけ」を身につけてもらうことではないんですね。
だから、一人ひとりと向き合う教育に関心のある方にぜひ、お越しいただけたらと思います。
▼LITALICOワンダーで働くことに関心のある方は、下記よりエントリーください。
▼学生スタッフも募集しています。詳細は下記をご確認ください。