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ライトハウスの新たな取り組みを紹介!漁業現場の課題を解決する最新技術とは

こんにちは!ライトハウスです。

私たちは「未知を拓く」をテーマに、水産海洋業界における課題を解決するべく活動しております。

これまでは多くの方々に支えられながら、漁業者向けITサービス「ISANA」や、人材採用支援サービス「WaaF」といった事業を展開してきました。

ISANA | 漁撈機器データをリアルタイムに共有・記録できるITサービス漁撈管理は「聞く」から「見る」へ。ISANAは漁撈機器のデータをタブレットでリアルタイムに共有・記録できる、新しいITサーisana.lighthouse-frontier.tech

WaaF - 水産業特化型の採用支援サービスWaaFは、水産業界における様々な採用課題を解決するサービスです。ITのフル活用から、広範囲へ情報拡散を行い円滑な求人活動waaf.jp

今回はそんな弊社が現在開発をすすめている、全く新しい取り組みをご紹介します。

低価格でカスタマイズ可能なドローンボート

現在ライトハウスでは、近い将来の実用化に向けたドローンボートの開発を行っています。

ドローンボートが水産現場に普及することで、さまざまな漁業者が抱える課題を解決できると考えています。

効率的な漁場探索を実現

ドローンボートで漁場探索を行うことで、これまで以上に広範囲を効率的に探索することができます。
ゆくゆくは無人のボートに魚探・ソナーを搭載し、ISANAのシステムを使って情報を集約することで、一人の漁師が複数の船をコントロールする探索が可能となるでしょう。

操業の省人省力化を実現

近年は全国の水産業において、人手不足が深刻化しています。
ドローンボートの技術を応用させることで、これまでは人員が必要だった一部の業務を無人化でき、操業の省人省力化が期待できます。

陸から沖の状況を確認

ドローンボートを使えば、養殖漁業や定置網の網の状況を陸にいながらリアルタイムで確認することができます。
また沖に出れない悪天候下でも、遠隔から監視を行うことで安全に状況確認を実施できるでしょう。

しかしながら、現在普及しているドローンボートは非常に高額であり、いち漁業者が気軽に使えるものはほとんどありません。

そんなドローンボートの常識を覆す、低価格で個人漁業者でも手軽に導入できるものを目指して開発を進めています。

実用化に向けての実験

ドローンボートの実用化に向けた実験として、島根県隠岐の島で実施した海底地形図作成の実験をご紹介します。

従来は海底地形図を作るとなると、特別な技術を持った研究者でないと実施できない大変な作業でした。

今回はドローンボートを使って、その作業を高速、高効率、低コストで実現するための実験を行いました。

実験方法

実験では無人のドローンボートを総距離75km走行させ、海底の水深とGPS情報を取得していきます。

今回使用するドローンボートは、あらかじめ動かしたい航路をインプットさせた通りに航行します。

したがって一般的にイメージするようなリモコン操作は必要なく、パソコンやスマホで設定を行えば特別な技術がなくても動かすことができます。

なお、今回の実験では安全を考慮して、ドローンボートが見える範囲で人が載ったボートで追跡し、いつでも手動でドローンボートを制御できる環境で行いました。

ボートには音響データの抽出機能を備えた魚探を搭載し、航行した海域の水深情報を蓄積していきます。

さらにこのボートにISANAを搭載することで、船上の様子とGPS情報を遠隔から確認できるようになっています。

実験では自動航行だけで海底地形の情報を取得し、このような地形図作り上げることができました。

コロナで実験が中止になるなどのトラブルもありましたが、実用化に向けての道を着実に歩んでいます。

今後に向けての課題

今回の実験は成功しましたが、実用化に向けての課題はまだまだたくさんあります。

まずは今以上に悪天候に強いボートを作ることです。

実験に使用したボートは波高2m、風速10m程度であれば耐えられる設計となっていますが、荒天時に使用することを考えるとまだまだ不安があります。

これから船体の構造を少しずつ改善し、より過酷な現場でも活躍できるよう進化させていかなくてはいけません。

また、ボート航行時の安全性も高めていく必要があります。

今回の実験では大きなトラブルはありませんでしたが、海上を走らせる限り衝突や座礁のリスクは必ず生じます。

すなわち完全無人の下で実用化するためには、海上の障害を自動で回避できるシステムが必要となります。

したがって現在は船体の改善と並行し、自動回避システムの開発も進めています。

そして冒頭でも申し上げたとおり、個人の漁業者でも手軽に導入できるよう、製品コストの削減は必須です。

今回の実験では1台あたり数百万円のコストが掛かっていますが、最終的には1台百万円以下での商品化を実現したいと考えています。

近い将来、ドローンボートが魚探やソナーなど、漁撈機器のひとつとして導入できるような位置づけを目指しています。

水産業界の「未知を拓く」ために

私たちライトハウスでは、このような未来の水産海洋業界に貢献する技術開発をすすめております。

今回のドローンボートもそうですが、現在展開しているサービスもすべては現場ではたらく方々の声から生まれました。

我々ライトハウスが業界の未知を拓いていくためには、これからも現場のリアルな声を集めてくる必要があり、現場の最前線で活躍するカスタマーサクセスのメンバーを募集しています!


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