- 大規模アーキテクチャ刷新PJ
- リモート可/大規模開発
- データアナリスト/フルリモート
- 他25件の職種
- 開発
- ビジネス
- その他
================================================
- 長津:カドベヤCOO/弊社WEBディレクターの長(おさ)的存在
- 宋:UIデザイナー/台湾出身
- 古川:WEBディレクター/クリエイティブ部マネージャー
- 竹田:WEBディレクター/サウナのためなら全国に出没
- 森山:WEBディレクター/無類のガジェット好き
- 越智:ディレクター兼デザイナー/SEO周りを担当
================================================
🔳 Apple MusicのUI分析
宋(UID):デザイナー・ユーザーそれぞれの視点から、AppleMusicとSpotifyを分析しているおもしろい記事があったのでご紹介します。(引用元:『Analyzing Apple Music’s UX』 著:Jake Dragash)
記事を読んでいくと、当時Spotifyユーザだった筆者がAppleMusicに乗り換えたという話からはじまっています。Apple信者になったらしいです。
長津(COO):僕も信者です。
宋(UID):ですよね(笑)記事では、AppleMusicのPC版は検索ウインドウがスムーズに使えないとぼやいています。例えば、アーティストのWeezerをスペルミスしたまま入力したとき、オートサジェストが機能せずに検索されたらしいです。
長津(COO):サジェストというより入力の間違いを正す補助的な役割なのかもね。
宋(UID):理想は、オートサジェストで検索結果からすぐアーティストに飛べるのがベストですよね。
長津(COO):今回の場合は、誤字入力してサジェストされないまま検索結果に飛んだわけか。
宋(UID):あと、PC版だと1つ前のアクションに戻るバックボタンがないようです。ナビゲーションもなく、バックボタンをおすと最初からやり直しになります(笑)
そこで、なぜAppleMusicには諸々の機能がないのか調べたところ、ナビゲーションのガイドラインとどうやら関係があるようです。
iosのヒューマンインターフェースガイドライン(引用元:Apple Developer)を確認すると、Applemusicの構造は階層ではなく、フラットナビゲーションになっているとのこと。
長津(COO):ホームがなくて、情報がフラットにつながっているから、戻るとかの概念がなさそう。
iosのヒューマンインターフェースガイドラインに、すでにフラットナビゲーション(AppleMusic)がベストプラクティスとして挙げられてるの?
宋(UID):はい。階層ではなく、色々なコンテンツ間を並行に移動するようなナビゲーションがベストとして挙げられています。ただ、PC版だとどうやって移動するのかがはっきりしなくて使いづらいみたい。
長津(COO):PC使いの人にとっては、モバイル的なUIが感覚の違いで使いづらそう。
宋(UID):正直、デバイスごとの仕様を統一して直感的なUIにすればいいのにと思うのですが、Appleはデバイスごとに特長的な機能があるので、逆にUIの違いをウリにしているのかも。
🔳 SpotifyのUI分析
長津(COO):Spotifyには直感的なUIはあるの?
竹田(Dir):Spotifyはワンタッチでアーティストページに飛べます。ちゃんと階層になっていて、誰かがレコメンドしたアルバム集をDJスタイルでどんどん聞いていく感じ。
長津(COO):Appleのフラット構造とは違って、Spotifyはディレクトリ構造になっているのか。
竹田(Dir):そうですね。ただ、気になるアーティストをフォローして、その人がフォローしているプレイリストもフォローして…という感じでいつの間にか階層が深くなって沼化しています(笑)
長津(COO):ただ心の行くままにたどり着いたところがゴールになるわけだ(笑)
竹田(Dir):そうです(笑)次から次に気になる曲が出てくるので、忘れないようにすぐフォロー・タグ付けして、いつでも戻れるようにしています。
長津(COO):Spotifyは、SNSっぽく、且つストリーミングで音楽が聴けるというコンセプトからスタートしてUIがつくられたから使いやすいのかもね。
逆に言うと、Appleは、音楽のアーカイブからスタートして途中からストリーミングを始めたから、UIの整合性がとれなくなっていそう。
🔳 Apple Music VS Spotify 情報の持ち方を比較
長津(COO):Apple Musicはフラット構造になっていて、Spotifyはディレクトリ構造のUIになっている、というUIの考察はおもしろいね。
宋(UID):ただ、一般ユーザー目線ではSpotifyの方がやさしいUIになっていると思います。
長津(COO):一般ユーザーはディレクトリを辿っていく論理構造に慣れていそう。対象コンテンツを探すときは「大項目>中項目>中小項目」の順に辿るフローが一般的だしね。我々ユーザーはGoogleやネットスケープにいつのまにか慣れすぎちゃっているのかも…。
宋(UID):コンテンツごとに適した情報設計があると思うので、それにあわせたUIがもっと世の中にたくさんあってもいいと思いました!
長津(COO):そうだよね。とはいえ、Apple MusicはUIの整合性がとれなくなっただけじゃなく、フラット構造のUIが更にユーザーの違和感につながっちゃったってことだね。
宋(UID):結論、AppleMusicよりSpotifyのUIの方が、個人的には良いと思います(笑)
長津(COO):結局、シンプルな機能でシンプルな目的を果たすためのUIの方が洗練されているよね。結構重要な話だと思うんだけど、デザインだけで解決できない部分もあるからデザイナーから事業サイドに対して、「こうあった方がいい」「ここの機能そぎ落とした方がいい」というユーザーファーストの提案ができるかどうかが肝だよね。
🔳 余談 Spotify勝利かと思いきや…
宋(UID):Spotifyは、ユーザーが作ったリストも多いし検索でも結構ひっかかりますが、AppleMusicだと検索にあまり引っかからないですね。
長津(COO):AppleMusicはそもそものキュレーションは結構優秀な感じがするし、新曲の選択やテーマ別の選択もいいよね。エディターズチョイスってことでしょ?
宋(UID):はい。プレイリストにアーティストの生涯やジャンルが書かれていておもしろいですね。
竹田(Dir):ライナーノーツみたいでいいですね。
宋(UID):色んな言語で翻訳されていて違う楽しみ方ができて面白いです。Spotifyも結構知り合いが作ったプレイリストが気軽に共有できるのでいいと思いますけど。
長津(COO):結局、AppleMusicは複雑な機能をUIでまとめきれていない部分もあるけど、音楽が好きすぎるってことなんじゃない(笑)
宋(UID):オリジナルコンテンツも結構多いので、本当にそうなのかもしれないです(笑)
〆