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社内Community Action Learning【CAL】企業からの提言編

「この社会課題をどう捉えるか?」に向き合った3週間

*この記事は、前回の「組織の課題をつかむ:「学生編」」の続編記事となります。前回記事はこちらから

あしなが募金事務局の学生たちのプレゼンテーションを聞いてから3週間、3チームに分かれて日々重ねられた企画会議。

まず、提言をまとめる際に外せない観点として共有した『新奇性』『現実性』、そして『拡張性』。それを網羅する提言作成のプロセスとして全てのチームが取り組んだのは、多数のアイデアを徹底的に評価するDA (決定分析、Decision Analysis)シートの作成です。学生たちが大切にしている絶対目標(MUST)と、彼らの希望(WANT)を分析し、数値になるものは数値目標にして行く作業にまず集中しました。

・彼らの具体的な目標である2億1千万の募金額は MUSTだろうか?

・手法としての街頭募金にこだわる、その背景にあるものは何だろうか?

表層ニーズだけをカバーするのではなく、本質をとらえた提言をしたい。参加した社員全員、必死で取り組んだ3週間でした。

ベテラン営業スタッフも緊張!の当日

3チームそれぞれから、具体的な提言がされた本番当日。内容も、PR戦略案、人材確保案、オフラインでのシステム構築案など多岐にわたりました。

提言の日、リハーサル中に「噛んでしまう!」とベテランの営業スタッフが焦っていたのは、この課題解決に自分事として誠心誠意向き合った証。

学生たちにもしっかりとのその本気は伝わりました。

終了後の振り返りで学生たちから出た、「何よりも、外を見ることの大切さを学んだ。内側ばかり見ていたらダメ。こんなすごい提案をもらって終わりにしてはいけないなと思う。ここから実現化に向けて、またそこで出てくる質問の方が多そう。よろしくお願いします!」とのコメント。提言の実施に向けて具体的なアドバイスが出来ることを社員たちも楽しみにしています。


プログラム終了後の社員向けアンケートから、彼らの得た気づき、学びをいくつかシェアします。

「人の気持ちを動かし行動までもっていくマーケティングプロセスを改めてじっくり考えることができた(マーケティング)」

「運と地力。3つの地力。①課題形成力②問題解決力③関係構築力。これらは、自分らしさを社会に貢献する形に変えるために身に着ける必要がある力、という考え方。(人事)」

「社会課題に対してゼロから課題設定、ストーリー立て、提案のプロセスを体験できたこと、自分のバイアスを再認識できた。(営業)」

「クライアントへの提案においても同じように、相手のことをよく知り、相手の立場に立って、本当に相手が望むことは何かを言語化する。ヒアリングの質を高めたい。(営業)」

そして、ほぼ全員から出たのは「学生たちの真摯な姿勢に刺激を受けた」「その熱量と想いに動かされた」という言葉。

「このプログラムは重い。でも応えたい。」

参加した社員の言葉そのままの抜粋ですが、「CALプロジェクトは重い。学生たちの真摯さとひたむきさ。でもこれが本物の社会課題の手触りと重みという気づき」。

学生たちの「念い」のバトンを受け取ったインパクトの社員がその「念い」に応え、提言という形でバトンを返す。そして、学生たちは後輩たちへそのバトンをパスして行く。プログラムがスタートしてからの6週間で学生たちとインパクト社員が経験したのは、他でもない「念いのリレー」でした。

人をつき動かす「念い」

その「念い」を起点にしてそれぞれの組織が活動をしていくことで、日本社会は持続可能になり、この国に元気な大人たちが増えると、私たちは信じています。

最後に、社員からあしなが募金事務局の学生たちへ贈られたメッセージを抜粋します。​

・ベトナムで募金にまつわる詐欺を経験したことがあり、募金への抵抗感が少しありました。しかし、今回学生募金の皆さんと知り合って、あしながの事を知ることによって、自分の考えが変わりました。学生募金の皆さんの熱い想いが伝わり、自分の思考が開かれました。少額ですが、継続の寄付を登録させていただきました。​

・「あしなが」のもつ「健気さ」「ひたむきさ」は確立されたイメージとしてひとつの武器だと思います。中にはその打ちだしに抵抗を持つ人もいるかと思いますが、武器として冷静に手に取り、活用されることをご検討ください!

・今年の活動は、未来の活動へつながり、そして共生社会をつくっていく社会運動へきっとつながっていくものになると思います。どんな形であれ。​人生は一度きり。大変なこともあると思いますが、チャレンジを楽しんでください。心より応援しています。

・実は今回のCALをきっかけに、少額ながらあしなが育英会の定期寄付を登録しました。皆さんの課題を解決するべくいろいろと調べ、皆さんの事を知ることによって、自分が出来ることがないかと思い立った次第です。​一回目に学生のみなさん、よねさんからのプレゼンから、現状を変えていきたい思い・熱量がひしひしと伝わりました。それが今回自分の行動を起こすきっかけになりました。きっと街頭募金で起こしたいことそのまんまですね。私が動かされました(笑)。​


8月にリリースされる『THOUGHT LEADERSHIP開発プログラム』のコンテンツの中にも入っているCAL。プレゼン資料中では、この体験を「脳に汗をかく」という表現を使って説明しています。「まさに!」社員皆の声が聞こえてくるようです(笑)

*CALを含むTHOUGHT LEADERSHIPプログラムの公開講座はこちらから。

今回参加してくれた西川君、堀川君も載っている『あしながファミリー170号』はこちらから。

7月19日追記:あしなが育英会HPにて今回の活動をご紹介くださいました。記事はこちらから。

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