グッドパッチのクライアントワークについての質問に答えます! | Goodpatch's Blog
こんにちは!広報の高野です。みなさまから「グッドパッチのクライアントワーク(受託)って実際どんな感じで仕事が進んでいるんですか?」という質問をよくいただきます。今回はそんな疑問にお答えする「クラ...
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経営企画室の杉本です。
今回は、グッドパッチが実施している新卒研修についてのお話です。
今まで参加してきた私の感想もまじえながら、どんな内容なのか、新卒×社長で何を話しているのか、課題図書や新卒メンバーの声などもご紹介します。
デザインに興味がある学生さんは、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです!
グッドパッチの新卒研修は、社長である土屋と新卒メンバーがメインの参加者です。
毎回1冊の課題図書とテーマが与えられ、各自が読んだ内容を元にスライドを作成、10分ほどのプレゼンをすることがルール。プレゼン後は、土屋を含めて全員が自由にディスカッションを行います。
新卒メンバーは、土屋にさまざまな疑問を投げかけたり、独自の視点からの意見を本音で話します。毎回ディスカッションは白熱し、ユニークなアイデアが生まれたり、会議室に笑いが起こることもしばしば。
そして、参加する新卒メンバーの職種は、プロジェクトマネージャー、UIデザイナー、デベロッパーとそれぞれ異なります。所属する部門も、クライアントワークだったり、自社プロダクトだったりと様々です。
新卒研修は、自分以外のメンバーの視点を知ることで、新しい気づきを得ることもできる時間なのです。
グッドパッチの新卒研修を、なぜ社長主導で実施するのか。そこには「社長の視点を理解して、将来的にはグッドパッチを担う存在に成長してほしい」という想いが込められています。
社長の視点を理解するということは、経営の理解につながります。今後、多くの企業やビジネスの現場にデザインをインストールし、CDO・CCOといったポジションを増やしていくためにも、グッドパッチは経営とビジネスを理解しているデザイン人材を輩出していきたいと考えています。
また、課題図書を指定することで、良質なインプットを定期的にできるほか、読書の習慣をつけられることもポイントです。本を読んで終わるだけではなく、感じたことを元にアウトプットに結びつけられるので、デザインをするための基礎的な力も養っていくこともできます。
ここからは具体的に、2017年に実施された新卒研修のテーマと内容、課題図書などをご紹介します!
テーマは、「デザインが今のビジネスに必要な理由」。グッドパッチに新卒として入社したばかりのメンバーにとって、ぴったりなテーマだったのではないでしょうか。そんな第一回における課題図書はこちらです。
デザイン思考が世界を変える – ティム・ブラウン
初めてデザイン思考を提唱したと言われているデザインコンサルティングファーム「IDEO」のCEO ティム・ブラウンによる書籍です。
この日の研修では、各自が導き出したデザイン思考の定義と、その背景にある時代の移り変わりを、メンバーそれぞれの形で表現していました。
全員のプレゼンに共通していたことは、大量にある選択肢に囲まれた現代の消費者を動かすためには、表面ではなく、体験に価値をつけなければならない、という認識です。心が動かされるような価値をプロダクトに込めること自体がビジネスであり、デザインでもある。「デザインとビジネスは不可分」という主張をするメンバーもおり、ディスカションが白熱した回でした。
テーマは「クリエイティブな組織とは?その作り方を学ぶ」。グッドパッチは、デザイン人材を多く抱えるデザインカンパニーです。個人個人のパフォーマンスを最大化し、ハートを揺さぶるデザインを生み出し続けるために、クリエイティブな組織について考えることがテーマになりました。
課題図書はこちら。
人々の心を揺さぶるヒット作品を生み出し続けているピクサー。その背景にある成功を生み出す要因を、新卒メンバーがそれぞれの視点で切り取り、グッドパッチがさらに成長するために必要なものは何か?と、自分たちが組織に還元できることを話し合いました。
テーマは「業界変革するマーケティングとは?その手法を読み解く」。第一回で学んだデザインだけではなく、マーケティングがビジネスに必要な理由をディスカッションしました。
グッドパッチには現在、クライアントワークと自社プロダクトの二つの事業が存在しています。
二つの事業それぞれのビジネスモデルを紹介し、今後の戦術・戦略を一度立ち止まって考えるべきではないだろうか、という提言も挙がりました。
この日の課題図書はこちら。
テーマは「課題の優先度を付けて高いアウトプットを生み出す手法を学び、業務でどう活用できるか考える」。この日の研修では、課題図書「イシューからはじめよ」を元に、グッドパッチが組織として効率性を高めるためにすべきことなどがディスカッションされました。
概論を学んで得た知識は、実践してみることでしっかり自分ごと化されますよね。課題図書を読んで分かった、課題の優先順位づけはもちろん、実践すること、アウトプットそのものの重要さにも気付かされました。
課題図書はこちら。
テーマは「常識の枠を突破するアイデアはどのように生み出せるか」。これまで学んできたデザインの考え方とは少し矛盾するような、「意味のイノベーション」という印象的なキーワードが複数名から登場していました。
グッドパッチのメンバーは、職種に関わらずものづくりに携わるマインドセットを持ち合わせています。愛されるものを届けるためには、時には批判も必要、などとチームでの動き方を振り返ることができるようなディスカッションが生まれました。
課題図書はこちら。
新卒研修も回数を重ねてきた頃に、海外と日本の大企業から学ぶことをテーマに新卒研修が行われました。第七回ではGoogle、第八回は電通とリクルートを研究し、各メンバーが読みとった成功要因から、グッドパッチに活かせること・足りないことなどを話し合いました。
また、この時には課題図書を指定するのではなく、各自のやり方でテーマに沿った発表を行いました。Googleがテーマだった回では、ビジネス的観点をベースに、売上構成や買収先の企業をリサーチしてきたメンバーから「こんな場合に、グッドパッチならどうするか?」という質問が。聞いているだけでもワクワクするような、土屋とのディスカッションが広がりました。
一方、Googleの組織カルチャーや人に着目したメンバーは、グッドパッチのメンバーがこれからできることとして、こまめなコミュニケーションを挙げ、日報を書いてみることを提案していました。無理なくできること、頑張ればできることなど、レベルを分けて提案をしていたので、こちらも聞いていてポジティブな気持ちになりました。課題に対して、具体的なアクションまで提示ができると、周囲の人を巻き込んで解決することができますね。
そのメンバーが読んできていた本はこちら。
また、電通とリクルートの成功を探る第八回の新卒研修では、実際に二社からゲストをお招きしての開催となりました。残念ながら私は参加できなかったのですが、トップを走る大企業からゲストを招いて、気兼ねなく質問できる機会があるという事実だけでも、充実度がお分かりいただけると思います!
各企業の方からも、「自分の会社が外からどう見られているのか聞けて、新鮮で面白かったです」という感想をいただき、新卒メンバーは次回もゲストを呼びたい!と話すほど、学びにあふれた時間だったようです。
2017年ラストの社長研修のテーマは、「2017年の振り返り」。新卒メンバー各自の個人理念や、担当したプロジェクトを元に、グッドパッチでの一年を振り返りました。
KPT形式で、よかったことともっと頑張りたいことを話すメンバーや、一年を通して得た気づきから、個人理念をアップデートしてきたメンバーも。
テーマである振り返りだけではなく、2018年に向けての抱負や、具体的なトライが含まれたプレゼンばかりで、生産的なディスカッションが多かった印象を持ちました。
最後に土屋が社長として、グッドパッチとしての1年の振り返りを発表。
加速する組織の中での葛藤と気づき、反省、そして、これからの展望やアクションが共有されました。
土屋はプレゼンの中で、「人材もグッドパッチから生み出していくプロダクト」だと語りました。
デザインの力でビジネスにインパクトを残せる人材を輩出するためには、育成が不可欠です。グッドパッチの新卒研修は、これから更にブラッシュアップされていきそうです!
2018年を迎え、今のメンバーでの新卒研修は、残すところあと数回。春には次の新卒メンバーが入社して、新しいメンバーと土屋の新卒研修が始まります。
今後の新卒研修がますます楽しみになるような、年末にふさわしい締めくくりの時間となりました。
新卒研修に参加してきたメンバーたちは、どんなところを魅力に感じているのでしょうか?一年を通して参加した感想を聞いてみました。
メンバーが思う新卒研修の魅力は、大きく分けて二つあるようでした。
一つは、メンバーによって異なる様々な視点・切り口を知れること。同じテーマでも、それぞれ異なるアウトプットが出るからこそ、自分だけの価値や個性を知ることができるのではないか、という意見が多く挙がりました。
また、「スライドを作ってプレゼンする工程が、自分の考えを論理的に組み立てる練習になっている」という意見や、「皆で議論できるので、一人で読書するより良いなと感じる。自分にはない視点や考え方を得られるので、モチベーションにも繋がっている」と話すメンバーもいました。
二つ目は、社長直下で行われるということ。変化のスピードが速いスタートアップでは、一ヶ月間でメンバーが増えたり、新しいことが次々と起こります。そんな環境において、毎月必ず社長と話せる時間があることは、新卒メンバーが社長の考えを理解するための貴重な機会となっているようです。
あるメンバーからは「今後は、社長の話を聞いているだけではなく、更に積極的に議論を展開できるようになりたい」という新しい気づきも生まれ、新卒研修はますますインタラクティブな場になることが予想できそうです!
グッドパッチのメンバーたちは、チームでプロジェクトを進め、チーム全員でプロダクトに向き合っています。今回ご紹介した新卒研修は、デザインの知識を学べるだけではなく、仲間と一緒に問いの答えを探って深堀りするような、プロダクト作りに欠かせないチームワークも身につく時間なのだと思います。
変化し続けるスタートアップの環境において、様々な視点を持つ仲間と一緒に成長できることは、自分の引き出しを増やし、視野を広げてくれるチャンスです。
グッドパッチに興味を持ってくれた学生さんは、ぜひ一度オフィスに遊びに来てくださいね。
お話しできることを楽しみにしています!