バスケットボール一筋で進路を選んだ彼が、社会人となり「何も知らないから何もできない」子どもたちの状況を目の当たりにするなかで、子どもたちに伝えていきたい想いとは?
濱本 拓(Hamamoto Taku)
Education Div Director / 加美町team
千葉県八千代市出身。東洋大学を卒業後、水産専門商社に入社。水産加工品の販売。製造業のため、中国、ベトナムなどへ出張も何度か経験。
その後、株式会社マイナビへ転職し教育の事業に携わる。2022年11月にFoundingBaseに入社、宮城県・加美町の中学校、小学校で教育コーディネーターとして働いている。
泣き虫ハマ
「泣いてもだめ!」
幼少期の私は通っていたプールでそう何度も言われていました。
バタフライ25メートルの試験に落ち続け、友達が進級していく姿に何度も涙を流していたそうです。
泣いても何も解決しない。自分が想う通りにするためには何が必要なんだろうと子供ながらに悩んでいました。
「人事を尽くして天命を変えろ」「明日を夢見て今日を頑張る」
中学校ではバスケットボールにのめり込み県大会上位まで行く、いわゆる強豪校でした。
そこでも、レギュラーになるためには?とたくさんの先生たちに相談しながら自分なりの努力をしていた事を覚えています。
キャプテン、レギュラーになれた事で、努力の仕方、自分がしたい事はどうやったら叶えられるのか、大きな達成感を感じる事ができました。
当時は、「恥ずかしい(笑)」と思っていた言葉ですが、大人になってマイナビで働いていた時も、色々な人に言っていた気がします。
(自分自身にも言い聞かせ続けていました。)
大きな挫折
高校はバスケの強豪校へ!!
結果、実力が不足していてだめでした・・・(笑)
一般受験するにも、普通科は偏差値が高く、諦めてしまいました。
希望していた高校の推薦枠のうち、2人は同じ中学校の友人が入学。
友人は1年生からインターハイに出場し、自分はモップをかけていました。
「あー何か俺でも目立てる何かがないかなー」と具体的な考えもなしに神頼みしていました(笑)
転機
教育の事業に携わっているこの数年間で、高校生の進路選択や、地域課題に対しての考え「何も知らないから何もできない」状況を目の当たりにし、
何かを考え、想い続けることの大切さを感じるようになります。
行きたい大学はいわゆる「早慶」。
行く大学は「偏差値」で決める。
知っている大学は口にするけど、したいと思う事が出来る進学先を調べられていないと感じました。
バスケット1つで高校進学を考えた私と同じではなく、様々な視点からやりたい事をやる為の選択肢を増やしてあげたいという気持ちが芽生えていました。
「地元の大学は嫌!何となく」「東京憧れる」
地方であっても良い環境があるにも関わらず、こんな事を話す学生にも前職の時にたくさん会いました。
「地元をもっと知って欲しい」「探究活動の大切さ」当時の上司に教わる中でもっと地域にどっぷり浸かりたい。教育の全てに関わってみたいと思っていました。
地域おこしに興味を持ち、様々なオンラインワークに参加し、福島県田村市、長野県佐久市などを訪問して、ワーキングスペースを中心に町の中を歩いてみたり。
そんな時にFoudingBaseに出会いました。(スカウトメールの内容にビビッと来ました!)
訪問した長野・千葉・福島と自分の進路について色々と考える中で、今では仲間であるFoundingBaseメンバーのプロフィール記事を見ていて、この人たちと絶対に一緒に働く!と決めました。
未来への想い
子供の意識が変わる事で大人が動き出す事がとても楽しいと思っています!
加美町はシャイな子が多いですが、素敵な気持ちを持っている子ばかりです。
誰もがチャレンジできる環境を作り、人と人が混ざり合う事で出来るコトが増えると思います。
そういった経験を加美町の皆様と一緒にしていきます!