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【北海道安平町】地域おこし企業人の任期満了と包括協定の締結

CCO(Chief Community Officer)の林です。2021年10月29日をもって、3年間関わらせていただいた安平町地域おこし企業人(現: 地域活性化企業人)の任期が満了となり、3年間の活動実績を町長・副町長・担当課長に報告しました。

林 賢司 / 代表取締役CCO|株式会社FoundingBase
<学歴> 2006年04月~2010年03月 慶應義塾大学総合政策学部 卒業 <職歴> 2010年04月~2012年02月 Circle of three trees 創業 2012年03月~2014年02月 一般社団法人アショカ・ジャパン 2014年02月~       株式会社FoundingBase <紹介> 大学在学中に地方のオモシロさと可能性に惚れ込み、卒業後は独立してまちづくりに関わる。 島根県津和野町のスーパー公務員との出会いから、「地方の衰退を止めるには"若者が戻る仕組み"を作ることが必要
https://foundingbase.jp/n/n7afe71998a7a

私は2018年11月1日に安平町地域おこし企業人に着任させていただきました。当初は「コミュニティの活性化」「起業・創業支援」「役場の魅力化」という大きなテーマの下で活動を行っていくということで話を進めていましたが、2018年9月6日に発生した「北海道胆振東部地震」によって安平町は大きな被害を受けたため、私自身も着任日を待つことなく、10月にボランティアとして町に入らせていただきながら、地震からの復旧・復興の取り組みと合わせて地域おこし企業人の役割を行なっていくことになりました。

一刻も早い復旧・復興を目指す中で、町には企業人業務として復興活動に関わることを認めていただき、着任当初から地域の方々と共に様々なボランティア活動を行ってきました。その中で住民や町外からのボランティアと共に「一般社団法人安平町復興ボランティアセンター(現: 一般社団法人ENTRANCE)」を立ち上げ、副センター長として復興に向けた活動を行いました。

地震によってイレギュラーな形で企業人業務が始まりましたが、結果としてENTRANCEという「コミュニティの活性化」の拠点を立ち上げることができました。

「起業・創業支援」においては、令和3年度より安平で起業したい人を支援する取り組み「あびら起業家カレッジ」が始まりました。この事業には企業人として事業づくりに携わり、業務自体は北海道の企業である株式会社大人が牽引して行なっています。引き続き、本事業の支援を行っていきたいと思います。

Fanfare -あびら起業家カレッジ-
北海道安平町から描く未来予想図。2021年度移住・企業プログラム Fanfare -あびら起業家カレッジ- 始動!
https://fanfareabiraentrepreneurshipprogram.com/

「役場の魅力化」のテーマにおいては、初年度に有志若手職員が主宰する「働き方改革プロジェクト」に参加させていただき、話し合いを重ねながら「安平町職員はどのような存在で、何を大事にしていくべきか?」を考えてきました。そこから安平町役場の働き方を定義し、令和2年度から安平町独自職員採用プロジェクト「アビラチョウエンジン」をスタートさせました。

アビラチョウエンジンは「自分たちが町のエンジンだ」を合言葉に、ビジネスSNS「Wantedly」に求人情報や職員インタビュー、地域行事などを掲載する他、定期的にオンラインイベントやインターンシップを開催しています。オンラインイベントも役場職員の方々と一緒に行うことで、そのプロセスの中で安平町役場の魅力を見直し、それぞれの言葉で発信してきました。現在は「役場職員の意識が少しずつ変わってきた」という評価をいただく他、令和2年度採用では8名だった応募が、令和4年度は30名を超えるなどの結果も表れ始めています。

安平町役場の会社情報 - Wantedly
安平町役場の魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。北海道安平町は、「北海道の玄関口」である新千歳空港から20分ほどの距離に位置する、人口約7700人(2020年1月現在)の町です。札幌市から1時間、千歳市・苫小牧市から30分と距離が近く、生活の利便性が高い町です。国内有数の馬産地でもあり、ディープインパクトなどが生まれた町でもあります。 ...
https://www.wantedly.com/companies/company_8584358
【北海道安平町】町のエンジンを感じる3DAYSインターン開催!|株式会社FoundingBase
役場職員に自分たちの仕事をどの様に捉えているかを尋ねると10人10色、様々な答えが返ってきます。「縁の下の力持ちとなって、まちをつくっていく役割。」「自分たちの手で、町の未来を創る人。」「町のエネルギーを生み出したり、循環させたりする仕事。」 共通するのは、町を前に進めていくという強い意思。町のエンジンを感じ、共にカタチ作る3日間。あなたも体験してみませんか。 ...
https://foundingbase.jp/n/n049bc9386eeb
北海道あびら町役場の魅力に迫る・・👀! オンラインイベント開催!!|株式会社FoundingBase
北海道安平町では、役場職員が町の仕事について語るオンラインイベントを開催します。役場の取り組みについて、ご興味のある方は是非ご参加ください!(※本イベントは20-30代の方限定となりますので、ご了承下さい。) 🆕7/15開催★with教育委員会★\町に新しい学校をつくる!/令和5年度完成 小中一貫義務教育学校建設について\地域の教育力を高める/学社融合のふるさと教育の実践 ...
https://foundingbase.jp/n/n737e517fae62

地域おこし企業人の業務とは別に、株式会社FoundingBaseとしても安平町で事業を行なってきています。教育分野では「学びから挑戦へ」をテーマに、子どもの好奇心を育む「遊育」、教えない放課後教室「あびらぼ」、クラウドファンディングを通じたチャレンジャー育成事業「カイタク」の三事業からなる社会教育事業を展開しています。
現在は「あびら教育プラン」という名称で取り組みをまとめていますが、多くの変化が生まれています。

世界を拡げ、地域が好きな人を育む〜あびら教育プラン活動報告第2弾!〜|株式会社FoundingBase
前回の活動に引き続き、各事業での今夏の取り組みをご紹介したいと思います! ※前回の活動報告はこちらをご覧ください 遊育の拠点とするガンケ山は、夏休みは虫取り、水鉄砲合戦、スイカ割りなど季節を感じる遊びが行われ、多くのこどもたちで賑わいました。 ...
https://foundingbase.jp/n/n500fb735bdf4

また、安平町のコミュニティ放送「あびらチャンネル」の運営も行なっています。「町をジブンゴト化するメディア」を目指して、大小様々な地域活動を取材しながら、その背後にある町民の想いや挑戦にフォーカスし、町内へ発信しています。番組については高い評価をいただいており、あびらチャンネルで提供する情報がシビックプライドの醸成にも貢献出来ていると感じています。

そして、これらの取り組みを総決算する事業として「移住促進」に関する取り組みがあります。安平町は胆振東部地震後に人口が大きく減少してしまいましたが、新千歳空港から20分と交通の利便性が高い立地の他、子育て・教育分野においては全国から注目を集める「はやきたこども園」やチーム・ラボを始めとする様々なクリエイターの関わる令和5年度開校の「早来義務教育学校」、そしてあびら教育プランの取り組みに関心が注がれています。
その中で、令和3年度から教育移住をテーマにした取り組みを始めました。新型コロナによる多くの制限がありましたが、DECAXモデルに基づいた事業の全体設計から、全国向けオンラインツアーや感染対策を万全にした現地ツアーを行い、実際に移住に繋がる成果も出てきています。様々な町の魅力を移住成果に繋げられるよう、引き続き取り組みを進めていきます。

日本一の教育を目指すまち 北海道安平町で、教育を軸にした移住ツアーを企画・開催!|株式会社FoundingBase
リモートワークや2拠点生活など、ライフスタイルが大きく変化してきている今日。働き方が自由になった分、暮らす場所の選択肢も増えています。子育て世代にとって暮らす場所を選ぶ時に最も重視すると言っても過言ではない"教育環境"。 北海道安平町は、町の第一政策分野に「子育て・教育」を掲げ、"日本一の教育のまち"を目指しています。 FoundingBaseでは2018年11月より北海道安平町にCCO林 ...
https://foundingbase.jp/n/ne35e605db410

この3年間で様々な事業を行わせていただきましたが、ここまででようやく土台が整い、ここからスタートできる状態になってきたと考えています。

FoundingBaseが企業人として町に関わらせていただく際、その役割とは「町の魅力を統合すること」だと考えています。どの町でも様々なプレイヤーが、それぞれの想いで魅力的な活動を行なっています。その一つ一つを繋ぎ合わせ、行政が考えるまちづくりの方向性とも合わせながら、町全体が一丸となって進める体制を準備することが大切です。

また、地域での活動を考える時には「持続性」が大切になります。一般的には個人・法人の担い手がいて、その主体者が活動を続けることが持続性だと考えられがちですが、私たちは持続性とは「取り組みを常にアップデートし続けること」に他ならないと考えています。

新型コロナの出現によって世界が変わったように、社会とはいつでも変わりうるものだと考えなくてはなりません。変化の多い時代の中で、その地域が積み重ねてきた文化を受け止めつつ、未来の社会を予測しながら、現在の町を具体的にどのように変えていくかを考え、その体制を整えながら一緒になって取り組みを行なっていくことこそ、FoundingBaseの掲げる『地方共創』の姿です。こうした地道な取り組みを続けていきたいと考えています。

尚、安平町と株式会社FoundingBaseは包括協定を結び、また私は11月1日からは安平町地方創生アドバイザーとして安平町のまちづくりに関わらせていただきます。引き続き安平町と連携しながら、「自由」をupdateするをミッションとした様々な事業を展開し、安平町の発展から日本社会全体の発展に貢献していきたいと考えています。

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