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こんにちは!町営塾「じゆうく。」です!
町営塾「じゆうく。」は、高知県四万十町にある高校生対象の塾です。
町内にある2つの高校の生徒なら誰でも通うことが出来るようになっており、現在は60名程度の生徒が在籍しています。
今回は、「じゆうく。」で生徒と行ったプロジェクトのご報告です!
プロジェクトの内容は、四万十町にある宿の殺風景な壁に絵を描く、というものでした。
もともとは、オーナーの方が運営している宿の壁が寂しいので、壁紙でも貼ろうと思っている、とスタッフが耳にしたことがきっかけでした。
その際、「じゆうく。」に通っている、絵を描くことが大好きな高校生が力になれないか、と提案させていただいたことがプロジェクトの始まりです。
オーナーさんも快諾してくださり、昨年の11月末にプロジェクトがスタートしました!集まった生徒は「じゆうく。」に通う生徒6名。
四万十町内にある四万十高校、窪川高校の両校の生徒が参加しました。
原画の作成、模造紙への下がき、壁への転写、下塗り、着色という一連の過程。2ヶ月という長い時間がかかりましたが、様々な学びを得ることができました。
「じゆうく。」には四万十高校の生徒に向けた「しまんと教室」と、窪川高校の生徒に向けた「くぼかわ教室」との、2つの教室があります。普段の通塾で両教室の生徒が関わることはほとんどありませんが、今回は合同のプロジェクトとして行ったため、生徒の接点を作ることができました。両高校とも生徒数が少ないこともあり、同年代との交友関係も限られています。だからこそ、プロジェクトを介して新たなつながりを生むことは「じゆうく。」ならではの価値であると感じました。実際に今回参加した生徒は今でも連絡をとっていたり、他の「じゆうく。」の両教室合同のイベントで再開を喜んだりと、プロジェクトをきっかけに日常の中でつながりを持ちながら、関係を深めています。
プロジェクトの過程では、FoundingBaseのLXデザイナーであり、美術大学出身の宮本真里奈さんに壁アートに関するノウハウを伺う機会も設定しました。
生徒の中にはアート系の進路を考えていて、美大に興味がある生徒もいます。そのため、この機会を利用して「美大って何を学ぶの?」「美大に入るためには?」「デザイナーの仕事とは?」などの質問に答えていただき、「アート」に関する進路や仕事についての実情も知ることができました。宮本さんのお話をきいて以降、生徒の口から「デザイナー」という職業が将来の夢として出てきたほど、生徒にとって意味のある時間となりました。
このように、四万十町にはあまりない職業であったり、住まいが遠方であったりと、普段出会えない大人を通じて世界を広げることができるのも、「じゆうく。」としての役割です。
四万十町の身近な大人である「うなきち」のオーナー、大前さんに貴重なご機会をいただけたこと、四万十町の町民の皆様に「『じゆうく。』を知ってもらう」という意味でも、意義のあるプロジェクトだったのではないかと思います。有難いことに、活動の様子もケーブルテレビで放送していただき、「じゆうく。」がどのような活動をしているのか、生徒がのびのびと楽しんでいる姿を四万十町の町民の皆様に見ていただけたことは、今後四万十町で活動の幅を広げていくためにも大きな足掛かりとなりました。
「じゆうく。」が四万十町の高校生や町の未来のために存在しているからこそ、このように町民の方々に応援していただけることは有難いことですし、ご理解をいただけたことは、「じゆうく。」として大きな成長だと捉えています。
日々の教室運営はもちろんのこと、こうしたプロジェクトも生徒の挑戦、世界を広げていくためにも重ねていきたいと思います。