はじめまして、ミシガン大学大学院経済学部修士課程一年の戸上 綾と申します。大学院修士課程1年目修了後、日本に帰国し、夏休みに株式会社エクサウィザーズでインターンをおこないました。3か月のインターンを通して僕が学んだことなどを書いていきたいと思います。
自己紹介
まずは簡単な自己紹介からはじめさせていただきます。日本で生まれ高校までは日本の学校に通いましたが、大学は日本にあるテンプル大学ジャパンキャンパス(アメリカの大学です)に入学しました。大学二年次に大学院留学を決意し、残り二年間のGPAをあげ、ミシガン大学大学院に入学しました。1年間、ミシガン大学で経済学、統計学などを勉強し、1年目と2年目の間の夏季休暇で、株式会社エクサウィザーズの社長室にてインターンをさせていただきました。
インターンに参加した理由
インターンに参加した理由ですが主に2つあります。
まず1つ目ですが、ビジネスの第一線で活躍し経験豊富なメンバーがそろっていることです。エクサウィザーズは横浜DeNAベイスターズ元球団オーナーである春田さんとリクルートAI研究所を立ちあげた石山さんが代表を務める会社です。僕がインターンとして所属している社長室は ボストンコンサルティンググループ、AT Kearney、PwC Strategy&出身者6人で構成されています。そのような環境で 、インターンができる機会はなかなかないと思い、とても興味を持ちました。
2つ目に、ミシガン大学大学院にて、経済学だけでなく、統計学、プログラミングなども学んでおり、テクノロジー×ビジネスに関連するインターンであったことです。実際、面接でボストンコンサルティンググループ出身のドルジさんと話し、戦略コンサルティング出身者に囲まれ、AI関連の様々なプロジェクトに参加できるとのことでインターンをさせていただくことを決意しました
主なインターン内容
業務の8割を社長室にて戦略コンサルティングインターンをおこない、残りをwantedly戦略立案、実行、運用をおこないました。具体的なインターン業務は下記です。
グローバルAIベンチャーリサーチ、レポート作成(インド中心)(2.5か月)
MedTech事業の戦略検討用リサーチ、レポート作成(1週間)
Wantedly戦略立案、実行、運用(3か月)
インターンを通じて学んだこと
3か月のインターンを通して、仕事をする上での基礎を徹底的に学ぶことができました。実際に学んだこととして、主に3つあります。
1.全体観を常に意識して仕事を行う
まず最初に、全体観を常に意識して仕事をするということです。例えば、リサーチに基づいてパワーポイント資料を作成する際、その資料をいつどのような場面、目的・狙いで使うのか、相手は誰でどのような背景や関係性があり、その資料の役割は何かというイメージをすることです。その上で、自分の作業の位置付けを時間軸と取り組む範囲から規定し、その資料で伝えたいメッセージを明確にしてから、リサーチを設計・実行するというようなことです。
具体的には、A.T. Kearney出身者である羽間さんから、当社のMedTech事業に関する戦略検討の材料のために、公開情報のリサーチに基づく定量分析と資料作成を依頼されたことが失敗例として印象的でした。
初めに作業の全体像に関する説明を受けていたものの、作業をいざ始めると目の前のデータの細かい部分に気がとられてしまって作業が右往左往し、質の高いアウトプットを作れませんでした。羽間さんがなかなかオフィスで時間が取れなかったため、チャットで相談したところ、「全体としてのメッセージにもう一度立ち戻り、今はどのようなデータが手元にあり、全体のメッセージを出すためにはどのようなデータの加工や処理が必要かという視点で考えたほうがいい」と助言をいただき、ハッとしました。
また、「やったこと」を報告してどうしたらいいですか、と聞くのではなく、全体像を自分の理解に基づいて記述したほうがいいと指摘されました。そして「最初の仮説や指示に対する齟齬がこういう背景で生じて、それに対してこういういくつかの対策の方向性があって、自分はこの選択肢がこういう理由でいいと思いますが、コメントもらえますか?」といったようなコミュニケーションをとろうと言われ、そのような視点や順序で考えられていなかったことを痛感しました。
最終的には、アドバイスを基に、全体観を意識してメッセージを伝えられるように定義や意味合いを確認しながら作業したところ、うまくアウトプットを出すことができました。「How」だけにフォーカスするのではなく、常に「Why」や「What」を含む全体像を念頭に置きながら自分の作業を位置付けて、自ら作業を設計し実行することが大切であると学ばせていただきました。また、チームとしてのアウトプットを効率的に最大化するためのコミュニケーションの方法も勉強になりましたが、その背景にも全体観というキーワードがあり、僕の中ではとても新鮮で重要な気づき・学びになりました。
2.会社内、会社外共に、ビジネス、仕事は常に相手があって成り立つ
大学院での勉強では主にレクチャーをうけ、宿題をおこない、テストをうけるなど、個人ですべてが完結する作業がほとんどです。基本的には自分が理解してさえいればどうにかなってしまう側面が多いです。その一方で、実際のビジネス、仕事では社外、社内共に一人で完結するものは基本的にはなく、相手がいて成り立つものがほとんどだとインターンを通じて学ぶことができました。
例えば、インドにあるAIベンチャーの個々の事例をまとめるとき、AIに関する専門用語を説明なくレポートに載せていました。大学院の個人ワークでは成り立つものでしたが、ドルジさんにAIに関する専門用語は誰にでもわかるわけではなく、容易に理解できるように描写したほうがいいと指摘されました。常に読み手の立ち場に立ってレポートを作ることの重要性を痛感しました。
また、先ほど述べたMedTech事業に関するリサーチ業務においても、アウトプットをどのようにだし、どのように加工データを作ったのかを一瞬でわかる状態にすることが大事というフィードバックを羽間さんからいただけました。上司の時間的コスト、思考コストを徹底的に減らすことにより、上司から良い評価を得られチーム全体での工数を減らしパフォーマンスを上げることができるといわれ、常に相手の視点に立ってアウトプットを出すことが重要であるとしみじみと感じました。言葉で相手の立場にたってすべておこなうというのは簡単ですが、いざ自分で実行するとなかなか実行できず課題も残りましたが、実務を通して学べる貴重な体験をさせていただきました。
3.仕事に対してのコミットメント感を持つ
社内では定期的に経営合宿をおこなっており、その準備のためにレポート作成をおこなっていました。その際グローバルのAI市場規模のパートを担当させていただきました。合宿準備のために自分が行っていることの進捗をプレゼンし、話し合い、フィードバックをもらうというのを毎日のようにおこなっていました。求められているアウトプットが出せないときは、自主的に残業をおこない、求められているものを出せるように毎日準備をしていました。経営合宿の準備を通して、出さなきゃいけないアウトプットに対して真摯に向き合う姿勢を学ぶことができました。
上記の学びをもとに優秀な人に囲まれることの重要性を実感し、囲まれることが自分の成長につながるんだなとインターンを通して実感することができました。
こんな学生におすすめ
日々学びの連続で成長したい人
上記で述べたように、エクサウィザーズのインターンは本当に毎日が学びの連続でした。出したアウトプットに対し常にフィードバックをいただけ、それをもとに改善できるよう努めるという作業の繰り返しでした。今まで、不動産業界、金融業界など様々なインターンをさせていただきましたが、エクサウィザーズほどインターン生の成長を考え、深いフィードバックを中心に学ばせていただける環境はありませんでした。
また、もう一人のインターン生である藤本さんはコンサルティングファームに内定をもらっています。社長室の皆さんは、「藤本さんを成長させ、来年新卒入社するときには、同期、2年目の社員よりも圧倒的にできるようなインターンにさせる」ということをおっしゃっていました。そのような風土があるエクサウィザーズでは、本当に成長したい人には絶好のインターンだと思います。
社員のように扱ってもらえる環境を好む人
エクサウィザーズのインターンではインターンという名目ではありますが社員のように扱ってもらえ、様々なことをさせていただけました。例えば、海外の企業に対し事業説明する機会が会社として増え、社内資料を英訳する必要が多々ありました。社員ではなくインターンがすべきなようなことであっても、インターンの成長を考えていただき、英訳などの単純作業ではなく、レポート作成業務などの成長できるようなタスクをふってもらえることが多くありました。実際、ドルジさんに英訳などの単純作業は僕がやるので僕に渡してくださいとおっしゃってくださったとき、とても感動しました。
また、wantedlyの運用を担当させていただいた際も、戦略、立案、実行すべてまかせていただき、注目会社ランキングにて、25000位から30位前後まであげ、人気の投稿ランキングでは1位になることができました。
一流の会社でキャリアをつんだ人に就活、キャリア相談をしてもらいたい人
エクサウィザーズには本当に優秀な人ばかリ集まっており、そのような人たちに就活、キャリア相談をしてもらうことができました。例えば、S&Pニューヨーク本社のグローバルオペレーション部門にてマネージングディレクターを務めたクリシュナさんがグローバル戦略室に所属していて、ランチなどで就活、キャリアの相談に乗ってもらうことができました。実際、エンジニアサイドかビジネスサイドに行くか悩んでいた際、この先長期的に考えるのであれば、データサイエンティストとして外資系金融で働いたほうがいいのではないかとアドバイスを頂けました。
また、リクルート出身の人事の半田さんにも親身になって就活、キャリア相談をしていただけました。自分の長所短所をもとにどのようにキャリアを歩むべきか、どこを伸ばせば人事的にほしい人材になれるのかなど真剣に考えてくださいました。
最後になりますが、僕の成長を常に考えていただき、毎日が学びの連続であり、エクサウィザーズでインターンができて本当に良かったなと思います。特にお世話になりました、石山さん、社長室のみなさま、半田さん、本当にありがとうございました。この経験を生かしこの先頑張っていきたいなと思います。
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