注目のストーリー
行動規範
7つのベーシックス
共有する価値観、ベーシックスダイレクト出版には、組織で働くときの指針とするものがある。それが「ベーシックス」だ。ベーシックスとは、社内で共有する価値観のこと。この会社におけるすべての行動は、このベーシックスに照らし合わせておこなうことになる。これは、あなたが誰に指示されなくても、主体的に考えて、主体的に行動するための指針だ。ただし、「ベーシックスに従って行動しているか?」というのは、必ずしも簡単にできることではない。一般的に言って、価値観からは行動が生まれ、行動からは現実世界での結果が生まれる。ある価値観からは優れた結果が生まれるが、別の価値観からは悲惨な結果が生まれたりする。だから、優...
Basics 1 Tips ;「真摯さ」とは一体、何か?
「考え」「発言」「実行」が一直線になるときベーシックスの1は「素直さ、真摯さ」である。「素直さ」はわかりやすいだろう。何でも素直に受け入れることだ。たとえば、中途採用で入社する人は、すでに別の会社でいろんな経験をしているから、自分ではもう「わかっている」と思うことがある。それで素直に物事を受け入れられず、反発が生じたりする。だが、コップのなかに新しい水を入れようと思ったら、中に入っている水を捨てないといけないのと同じで、自分の頭のなかをゼロにしないと、新しい物事というのは入ってこない。素直さというのは、コップのなかの水を捨てられるということだ。これが素直さというものを端的に表していると思...
Basics 2 Tips ; 事業という観点から見た「スピード」感
フィードバック・ループマーケティングにおいては、“取り組みの大半は上手くいかない”というのが大原則である。これは確率論で、10のうち7は失敗する。残りの3を見つけるのが重要なのだ(これをテストマーケティングという)。じゃあ、正解の3を見つけるためにどうするか?じつは、さっさとテストをすればいいのである。当たりの3を見つけるためには、7の失敗が必要なわけで、そのプロセスをさっさとやったほうがいい。どうせ失敗するのだから、失敗を早くして、当たりを見つけるべきなのだ。商品を販売したら、それが必ず「当たる」という前提でビジネスプランを描いちゃいけない。それは前提ではなく、希望的観測。簡単な言葉で...
Basics 3 Tips;「遊び心」が仕事にもたらす効果
仕事は人生でもっとも長く過ごす時間ベーシックスを作るにあたって考えたことの1つが、社員のみんなにどう働いてもらいたいか、自分自身もどう働きたいかということだ。人生のなかで、大抵の人は仕事をしている時間が一番長いのではないだろうか。ぼく自身はワーカホリックなので、仕事をしている時間がとてつもなく長い。でも普通の人でも、寝ている時間が3分の1、プライベートの時間が3分の1、残りの3分の1が仕事の時間とすれば、相当な時間が仕事をする時間にあたるのではないかと思う。人生においてそれほど長く過ごす仕事の時間だから、どうせなら楽しく過ごしたい。その時間を不機嫌に過ごしていたら、人生がつまらなくなって...
Basics 4 Tips;「外」に意味を見いだすこと
誰の役に立っているか?おそらく、ウチで働いているほとんどの社員は、自分自身に何らかのスキルや技術を身につけたい、ホントの意味で自立したいと思って、日々一生懸命働いているんじゃないかと思う。それはそれで、とてもよいことだ。だが、(ぼく自身もそうだったが)どこかの時点で「誰かの役に立つ」という観点を持たなければ、人間やっていられなくなってしまう。その観点がなければ、実際に「自立できた」「スキルや技術が身についた」と思った時点で、モチベーション、仕事への意欲があっという間に低下してしまうからだ。仕事はできるのにやる気が起きない。一生懸命になれない。それはまぁ、贅沢な悩みっちゃー、贅沢な悩みなの...
Basics 5 Tips;「プロ」として持つべきプライド
最後のひと踏ん張り最近、よく思うことがある。「最後のひと踏ん張り」ができるかどうかで、結果はずいぶんと変わってくるんじゃないかと。そう思ったのは、ある部署の収益性について、上半期と下半期で大きな差が生じたのがきっかけだった。原因は何だろう? と突き詰めていくが、大きな過失があるわけでもない。実際、大赤字になっているかというとそうではなく、ただ上半期はめちゃめちゃ利益が出ていたのに、同じようにやったはずの下半期では成績が下がってしまったのだ。総合的に判断すると、その要因はすべての面でのメッセージ、プロモーションの品質が低下したのではないかということだった。そこで思ったんだが、これは「安心」...
Basics 6 Tips ; チームで働く=生きた証を残すこと
大きな仕事を達成するためには?以前、米国にセミナーを受けに行ったときに、あるスピーカーがこんな言葉を言っていた。「If you go fast, you go by yourself, But if you go far, you go withyour team.」直訳するとこうなる。「素早く行きたいなら1人で行きなさい。しかし、遠くに行きたいならチームと一緒に行きなさい」。遠くとは、「より大きなことを成し遂げたいなら……」という意味だろう。1人で仕事をしたほうがコミュニケーションロスもないし、早くできる。しかし、それでは大きな仕事はできない。意義のある仕事もできない。ただの道具になっ...
Basics 7 Tips;「意見の対立」と「事実」の関係性
原始の脳の防衛反応日本を代表する企業、トヨタのマネジメントに関する本を読んでいたところ、とても共感できるポイントがあった。トヨタには問題解決のための7つのステップ(場合によっては8つ)というものがあり、自分や会社が抱えている問題などについて報告するとき、このステップに従って結果を導きだし、A3のレポート用紙1枚にまとめて提出するという手法をとるそうだ。トヨタ社員はその手法を新入社員研修のときから繰り返し教えられ、社内報告はA3用紙1枚でまとめるという習慣が根付いている。この手法について述べられているページを読んでいたら、「意見の対立」に関する話が出てきて、それがまさにウチのベーシックスに...