私たちSOMPO Digital Labは、2016年に発足した組織で、日本国内のみならず海外グループ会社を含め、グループ全体のデジタルトランスフォーメーションの実現に向け、既存事業の変革と新規事業の創出に取り組んでおります。
中でも「Sprintチーム」と呼ばれるデザイナーとエンジニアで組織された内製開発部隊では、SOMPOグループの種々の事業に関わる様々なプロダクト開発にチャレンジしています。
今回は、そんな「Sprintチーム」でサービスデザイナーとして活躍する山﨑さんに、インタビューを行いました。実は山﨑さんはSOMPOへの入社をきっかけに、これまでの職種・業界から大きなジョブチェンジを果たしています!
未経験職種への転職と聞くと、「どうして未経験でも採用してもらえたんだろう?」「未経験職種への転職って成功するの?」といった疑問が湧いてきませんか?
今回はそんな疑問にもじっくり答えていただきました!「未経験職種への転職が気になる」「未経験でも採用してくれる会社ってどんな環境なんだろう」と思った方は、ぜひ最後までご覧ください。
◆お話を伺ったメンバー◆
山﨑 勇歩
SOMPO Digital Lab Sprintチーム サービスデザイナー
画像診断AIを扱うプロジェクトに従事。その他に、グループ会社の事業課題解決にもサービスデザインのアプローチから尽力。課題解決まで一貫して担っている。
趣味は、旅行とキャンプ。
◆これまでのキャリアについて
ーー以前はどのような仕事をされていたのですか?
これまでのキャリアを大まかに説明すると、1社目は外資系の総合広告代理店に入社し、2社目は日用品を作っているベンチャーのメーカーに入りました。その後、3社目ではデジタル系広告代理店に移って、今回4社目でSOMPOホールディングスに入社しました。
今までのキャリアは広告業界に身を置いていた期間が長く、当時は広告キャンペーンの企画を考えるプランナーの仕事や、広告制作物のアートディレクションの仕事に就いていました。
UXデザインから程遠い環境にいた訳ではないですが、サービスデザイナーとしてのキャリアをちゃんと歩み始めたのはSOMPOに入社してからなんですよ。
ーーデザイナーとしてのキャリアに興味を持ち始めたきっかけは何かあるのですか?
2社目にスタートアップ企業で働いていた時の経験が、きっかけになっていると思います。どうしてもスタートアップ企業って人が少ないじゃないですか。
なので、その会社では最初、クリエイティブとマーケティング領域を担当していたのですが、「商品をどうやって売るか」だけでなく「そもそもどういう商品ならユーザーに受け入れられるか、プロダクトに新規性を見出せるか」といった段階から携わるようになりました。
その一環として、渋谷の大手雑貨店の店頭で、土日に自ら商品販売してお客さまから直接フィードバックを得ていたこともあるんですよ(笑)。
こうした環境からユーザー起点での発想の重要さに気付き、UXデザインにも携わるようになって、「この領域をもっと踏み込んでやってみたいな」という気持ちが芽生えたのを覚えています。
ーー今回の転職活動では、デザイナーに職種を絞って活動されたということですか?
そうですね。今回はUXデザイナーを募集している会社に絞って活動していました。
ーー広告業界やマーケティング領域にはもう未練はなかったのでしょうか?
そもそもなぜ私が最初に広告業界を志望したかというと、子供の頃の原体験が大きく影響しているんですよね。両親が利他の精神を大事にして育ててくれたこともあり、子供の頃から「将来は社会や周囲の役に立つことがしたい」と思っていました。
そして美大生となり就職を考えた時には、「一番世の中の人に対して影響力を持っていて、社会を良くできるポジティブな業界で働きたい」という思いに変わり、広告ならそのようなパワーを発揮できるんじゃないかと考えて広告業界に飛び込んだんです。
学生の考えなので、後から「少し視野が狭かったな」と感じるところはあります。いま振り返ってみると、最初から自分が本当にやりたかったのは、UXやCX的なことだったんだろうなと思います。
ただ、せっかく広告代理店からキャリアをスタートさせたこともあって、「しばらくは広告業界で実績を積んで、ゆくゆくはUXデザインの仕事ができたらいいな」と漠然と考えていました。
ーーどうして実際に転職活動に踏み切ることになったのでしょうか?
よくある話かもしれませんが、コロナ禍になったことが転職への後押しとなりました。あの頃は「自分がいつまで健康でいられるかどうかも、明日の健康さえも保証されていない」と強く感じて、それなら自分の準備が整うかどうかを待っている時間ってすごく勿体無いなと気付きました。
そこから「できるだけ早く行動しよう!」っていう感じで転職活動を始めました。
ーー転職活動における具体的な軸があれば教えてください。
サービスデザイナーになると言っても、それまでは我流でやってきており、素人に毛が生えたようなことしか経験がなかったので、そもそもUXデザイナーとして採用してもらえるかどうかが不透明な状況でした。なので、とりあえず採用してもらえる会社があれば、どこでも良いから入ろうという気持ちが根底にはありました。
ただその中で、先ほどお話ししたような利他的な考えというか、「やっぱり社会貢献したい」という欲求もあったので、できれば大きな社会課題に取り組んでいるような会社に入社したいなという思いはありました。
そんな折にたまたまSOMPOの募集が目に入ったのですが、SOMPOは社会課題と事業が割と密接な関係にあるということを、改めて認識して興味を持ちましたね。
ーーそこからどのようにしてSOMPOへの入社を決意したのですか?
実際に選考を受ける中でSOMPOについて深く知っていくと、数ある社会課題の中でも1つのものだけにフォーカスしているのではなく、幅広いドメインでアプローチできることが分かりました。
自分のライフステージや価値観の変化に合わせてその都度キャリアチェンジできるというか、フィールドを変えながら長く社会課題に向き合い続けられるんだろうなと思って、最終的にSOMPOに決めた感じですね。
ーーちなみに、SOMPOの選考で印象に残っていることはありますか?
先輩サービスデザイナーの原田さんと片山さんとの面談が一番印象に残っています。
お二人はSprintチームのデザイナーの中でも、サービスデザイナーとしてのキャリアが長い方々なのですが、そのキャリアの中で経験されてきたことを自分の血肉としてしっかり吸収するだけでなく、そこで得られたインプットをを優れたアウトプットとしてチームに共有されている印象があり、そこにとても惹かれました。
そのようなサービスデザイナーに出会ったのは初めてだったので、お二人と面談した時は、率直に「この人たちと一緒に働きたい!」と思った記憶があります。
サービスデザイナー職では、ポートフォリオ持参も必須ではなかったので、おそらく原田さんや片山さんは、候補者との対話の中で、UXデザインに対する理解の深さも図れるし、どの程度のスキルなのか、その人自身のスタンスなども分かるのだと思います。
そしてそれらをクリアした上でカルチャーマッチを見ているんじゃないかなと感じましたね。
ーー経験がそこまで豊富ではないにも関わらず、どうして採用されたのだと思いますか?
私自身も気になって入社後に聞いてみたのですが、スキル上の課題など足りないところは当然ありつつも、物事に取り組む姿勢だったりとか、あとは人とのコミュニケーションの取り方だったりとか、そういった部分はサービスデザイナーとして適性がありそうだということで採用されたみたいです。
後編では、実際入社してから感じたイメージとのギャップや、初めてエンジニアと一緒のチームで仕事をしてみた感想、現在チャレンジしている新しい取り組みについても、たっぷりとお話しいただいてます!
ジョブチェンジを果たした転職が、その後どうなったのか気になりませんか?
後編もどうぞご覧ください!
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