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【エンジニアインタビュー:尾形 鉄次】速く、長く働けるエンジニア組織に

【エンジニアインタビュー】速く、長く働けるエンジニア組織に


トグルホールディングス(以下トグル)は、まちづくりに革新をもたらす企業です。その独自のビジョンに共感し、多くの優秀な人材が集まっています。
トグルのエンジニアチーム中では特に在籍歴の長い、尾形鉄次さんのインタビューをご紹介します!

目次

  1. 経歴、現在の役割
  2. トグル以前のご経歴を教えてください
  3. トグルに入社された背景を教えてください
  4. 現在携わっているプロダクトやご自身の役割について教えてください
  5. 入社後から現在にかけて
  6. 社員数がかなり増えてきたと思いますが、開発チームとしてどんな変化がありましたか?
  7. その中で心がけてきたことはありますか?
  8. 今後の展望
  9. トグルの技術力や開発環境について、他社と比較して強みとなるポイントはありますか?
  10. トグルらしい開発チームの特徴はありますか?
  11. 今後どんなトグルらしい開発チームを作っていきたいと考えていますか?
  12. どんな方と一緒に働きたいですか?
  13. 採用情報


経歴、現在の役割

トグル以前のご経歴を教えてください

尾形:2003年に数学専攻として大学院の修士課程を卒業しました。ただ、当時を思い出すと数学が社会で役に立つと周囲の人達に感じてもらえることは少なかったですね。数学専攻であると言うと、「数学って何の役に立つんですか?」という反語の疑問文をよく頂いていました。ITエンジニアの文脈でも数学は必須の教養であると多くの人に認識してもらえている現代から考えると、良い意味で隔世の感があります。
今でこそ多くの若い方々に志してもらえているITエンジニアですが、当時人気だったのは生命科学や獣医だった記憶があります。DNAの二重らせん構造が人体の設計図といった解説で一般教養として知られ始め、当時人気だった漫画で獣医師が取り上げられ注目されていた記憶があります。

そんな学生時代に先輩の紹介で面白い会社があると紹介され、盛り上がりつつあったWeb業界に足を踏み入れることになりました。最初に入社した会社は、Webメールシステムを開発する会社でした。そこで10年ほど働き、主にシステムの運用やサーバーの管理に携わってきました。

その後転職した会社で長く携わっていた業務としては、オンプレミスからクラウドへのサーバ環境の移行を中心としたマイグレーションで、数百台規模の物理サーバを抱える環境の保守運用業務に携わっていました。

個人的活動として2000年代からITエンジニアコミュニティにたびたび出入りしていたことを知った当時の上司に声をかけられ、2017年あたりから社内外のITエンジニアに向けたイベント運営も行うようになりました。今で言うDevRelに近い業務にも感じます。
そこから御縁があり、2019年以降、Japan Perl Associationの運営に携わらせてもらったりしています。

トグルに入社された背景を教えてください

尾形:トグルには、2023年の7月中旬頃から業務委託として関わることになり、約1ヶ月後の8月中旬頃に正社員として正式に入社することになりました。その頃いたエンジニアは、CTOの久森さんと、今マネージャーをしている新谷さんと、あと数人の業務委託の方々という感じでしたね。

トグルを選んだ理由は、元々久森さんと交流があって久森さんの考えに共感する部分があったのと、もともと地図を見るのが好きで地図を使ったWebサービスの開発に漠然と興味を持っていたのですが、技術的チャレンジができそうだと感じたからですね。

現在携わっているプロダクトやご自身の役割について教えてください

尾形:トグルが提供するいくつかの製品で使われる地図基盤を提供する開発を行なっています。
地図技術は不動産テックにおいて重要な基盤技術なのですが、トグルでは複数のプロダクト開発が並行して進んでいて、各プロダクトの開発者が独自に地図機能を開発するよりも、他のプロダクトで実践されたものを活用できた方が効率的だよね、ということで開発を進めています。

現在はまだ開発者間の知見の共有にとどまっていますが、今後は地図基盤技術を統一的に提供できるプラットフォーム作りにも寄与していければと考えています。

※開発中の尾形

入社後から現在にかけて

社員数がかなり増えてきたと思いますが、開発チームとしてどんな変化がありましたか?

尾形:組織面で言うと、単純にコミュニケーションパスが多くなりましたね。人が増えるとできることも増える一方で、リーダーやアドバイザー的立ち位置の人はコミュニケーションパスが増えます。その結果、当人の作業時間が一時的に消費されている印象があります。

技術面で言うと、トグルでは現在フロントからインフラまで全てTypeScriptだけで開発できるようにしていますが(参考動画)、課題が増える中でTypeScriptだけで解決しづらい課題を解決するための他の技術要素が増えることで、組織の学習コストが一時的に増えるかもしれないなと思っています。

その中で心がけてきたことはありますか?

組織面のコミュニケーションパスが増える事象については、組織が成長する過程で避けられないものであると思ってますし、そこまでネガティブに捉えていません。
新しいメンバーに対して知識共有やサポートをしていくのも、中長期的に組織に知見を貯めていくための重要な役割だと思っています。

技術面については、ドキュメント化ですね。学習コストや開発スピードを下げないためのドキュメント作りにはこだわっています。自分でドキュメントに落として満足するのではなく、他のメンバーが実際に読みやすいよう積極的にフィードバックをしてもらうようにしています。

また、何か新しいものを取り入れる時には、1 in 2 out 原則を心がけています。何か1つ取り入れたら2つを減らすことができるかを考え、やること・必要なことを増やしすぎないように注意しています。
新規参画者に限らず、歴史的経緯でごく一部残っているだけの構成要素を学習したり意識し続けたりするのは負担ですからね。学習コストを可能な限り減らして、最速最短でプロダクトの品質が上がる状態を作りたいです。

※ハンドブックで、1 in 2 out原則について記載のある箇所


今後の展望

トグルの技術力や開発環境について、他社と比較して強みとなるポイントはありますか?

尾形:トグルの特徴としては大きく3つですかね。
フルリモートではないこと
最新の技術をふんだんに利用している
不動産テックという業態

リモートワークのメリットも当然あるのですが、細かく対面でコミュニケーションを取ることでプロダクト開発の進みがかなり速くなることは事実なので、トグルが置かれている事業フェーズにおいては対面重視のコミュニケーションが自ずと求められると思います。
実際に対面で話すことで開発チームとしての一体感も生まれているので、フルリモートでないことは一つの特長かなと思います。もちろん、各メンバーごとのプライベートな事情等も鑑みて、効果的にリモートワークも併用しながら成果を上げています。

また、最新の技術を迅速に取り入れる体制と文化があります。
比較的新しい会社ゆえ最新の技術を導入しやすいのですが、何より会社全体として新技術はどんどん取り入れようとする雰囲気を感じますね。なので最新技術を実際に使ってみたいという人にはかなり魅力的だと思います。
前述の 1 in 2 out 原則を心がけながら、最新技術の恩恵を受けつつ学習コストの増大を抑止していきたいです。

最後に不動産業界というかなり複雑な業界に対して、例えば地図やGIS技術、3D計算などの数学計算など、普通のWebサービス開発では体験できない技術に触れることができるのもかなり面白いポイントだと思っています。

トグルらしい開発チームの特徴はありますか?

尾形:「柔和な」コミュニケーションですね。ITエンジニア文化でたびたび見聞きするのは「正しさ」を武器に攻撃的なコミュニケーションが生まれがちというエピソードです。特にプルリクエストのレビューなどでしょうか。
ぬるい組織にしたくないですし、プロダクトの品質を保つ上で適切なフィードバックをしながら良くないものは良くないと言うべきです。ただ、頭ごなしに厳しく言われ続けて萎縮しながら頑張り続けるのにも限界があると感じています。

良くないものを指摘すること自体と、その伝え方については区別して考えることができると思っていて、組織やチームが長く楽しく成長しながら開発を続けるためにも「柔和な」コミュニケーションを心がけています。
ハンドブックにも「効果的なコミュニケーションスキル」としてこれに類することが書かれており、常に意識しています。

新卒の方や新しく入ったメンバーが質問しやすい環境を作るために、なるべく対面でのフィードバックやペアレビューを取り入れており、柔和かつ効果的なコミュニケーションに寄与しています。
もちろんドキュメントの整備にも力は入れていますが、フィードバックやレビューでは対面コミュニケーションの方が効果的だと感じています。トグルではリモートワークも可能ですが、定期的に出社して顔を合わせることで、信頼関係を築きながらお互いに良いものが作れるように心がけています。

※新卒社員とのMTG中の尾形


今後どんなトグルらしい開発チームを作っていきたいと考えていますか?

尾形:先ほどの内容と被りますが、「柔和な」コミュニケーションを大切にしつつも、必要なフィードバックをしっかりと行う、バランスの取れた開発チームですね。適度な緊張感を保ちながらプロダクト開発に取り組めたらと思っています。

その上で、技術や開発を楽しいと思える状態を作りたいですね。成人して学校を卒業してから定年退職まで約40年間、時に大変なことに見舞われがちなIT開発を少しでも楽しめる環境を整備していきたいです。

どんな方と一緒に働きたいですか?

尾形:個人的には地図に詳しい人と一緒に働きたいですね。私自身、地図が好きで興味があるのですが、まだまだ地図技術の初学者として奮闘している段階なので、その知識を共有でき、かつ一緒に研鑽してくれる方と働きたいです。

また、エンジニアコミュニティと親和性の高い方も歓迎しています。社外のITエンジニアコミュニティと接点が持てると、新しい風を社内に取り入れることもできます。ITエンジニアリングに限らず、サードプレイスを持っている人、つまり会社と自宅以外にも活動の場を持っている人は、多様な視点を持っていることが多いので、そのような人と一緒に働いて様々な知見をもたらして欲しいですね。そして、そういった方々と一緒に、社外に向けてトグルのITエンジニアリング組織の魅力を伝えていければと思います。


採用情報

トグルでは現在、エンジニア領域だけでなく、建築や不動産の知見を活かせるポジションを含め複数のポジションでの募集をしています
カジュアル面談も受け付けておりますので、気軽にご連絡ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

トグルホールディングス株式会社では一緒に働く仲間を募集しています

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