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YOUTRUSTでは、2021年7月に社内イベント「カルチャー言語化ワークショップ」を実施しました。
代表の岩崎とCOO佐藤より、YOUTRUST誕生の歴史と現在、そして目指す未来の組織像と事業についての発表のほか、メンバー参加型のYOUTRUSTのカルチャーを言語化するグループワークを行いました。
創業から4年が経った今、なぜカルチャーの言語化を行ったのか。YOUTRUSTが創業時から育んできたカルチャーと、今後目指す組織づくりについてお伝えします。
今、カルチャーを言語化しバリューを再定義する理由
YOUTRUSTは、間もなくフルタイムメンバー数が30名を超え、いわゆる「30人の壁」を迎えようとしています。あわせて副業メンバーを含めると、同時に「50人の壁」にも直面することとなりました。
経営者を中心にした「小規模な集団」から「急成長する組織」への移行期に入ることは、事業成長のための非常に嬉しい変化です。その一方、カルチャーを意識的に言語化・共有する取り組みをしなければ、メンバーそれぞれの組織や事業に対する解像度にばらつきが生じる恐れもある、まさに過渡期であると言えます。
組織の急拡大に伴い、現在のバリューを定義したときに参画していなかったメンバーが大半を占めた状況になった課題感が、今回のワークショップを企画したきっかけでした。
創業時からの歴史や育んできたカルチャー、価値観の共通認識を持ち、今まで作り上げてきたチームYOUTRUSTの「らしさ」を深め、バリューを再定義するための要素を集めることが、本ワークショップの目的です。
創業時から受け継がれ、育まれてきたYOUTRUSTのカルチャーとは
今回のワークショップのゴールは「YOUTRUSTのカルチャーがどのようにできてきたのか、創業メンバーのように理解している状態になること」です。
「現在のYOUTRUSTのカルチャーは、文脈であり歴史である」と岩崎は語ります。
誰かが意図をもって作れるものではなく、今までにYOUTRUSTに関わったすべてのメンバーの価値観をも色濃く反映しているもの。それが、YOUTRUSTの多様性を映し出したハイブリッドカルチャーなのです。
岩崎自身が感じている、今のYOUTRUSTのカルチャーについても共有がありました。
1.「人の気持ちを考える」
自分が良ければそれでよし、と言う人がいない。人間だからこそイライラすることもあると思うが、YOUTRUSTメンバーはそういう感情に自ら折り合いをつけながら、一生懸命に不器用に生きている。
2.「ただの仕事ではなく人生を持ち込んでいる」
単にお給料のために仕方なく働いているのではなく、仕事を人生の一部としてYOUTRUSTにいることを楽しんでいる。
3.「全員全力でやる」
YOUTRUSTのことを自分ごととして全力でコミットしている。
4.「自分で考える」
自分で考えてこうするべきだ、と思うことを実行するのが好きな人が集まっている。
5.「人のせいにしない」
他の人のせいにしたり、本人のいないところで愚痴を言ったりする人がいない。人間は未熟な生き物であることを理解して、それぞれが自制心を保つことを努力している。
6.「モメンタムを大事にする」
うまくいっていないときにこそ、モメンタムを加速するような「まだいける!」というコミュニケーションを意図的に選ぶ優しい人たちによるチーム。
これらのカルチャーは、創業時から受け継がれ、YOUTRUSTに関わったメンバー全員で作り上げてきたものばかりです。
さらに、グループワークではそれぞれのメンバーが感じているカルチャーを洗い出し、言語化していきました。
▲グループワーク「YOUTRUSTらしい行動」とは何か?
YOUTRUSTは「キャリアの可能性を広げる場所」になる
ワークショップの後半は、COO佐藤からこれからのYOUTRUSTが目指す姿が共有されました。
今までのYOUTRUSTは「副業・転職先を見つけるサービス」としての印象が強かったかもしれません。しかし、今後は「キャリアの可能性を広げる場所」としてキャリアSNSをさらに押し広げていきます。
たとえば、ユーザーの視点では、脳内メモ(投稿)やプロフィールから、自分の人柄や考え方を伝えることができるほか、誰と働いていたのかも伝えられます。将来やってみたいことを書くことで、スカウトが届く以外にも、社内外で新しいビジネスチャンスやコミュニティ作りが生まれる可能性もあります。
採用企業の視点では、ユーザーの可視化された人柄や信頼から、より自社にカルチャーマッチしそうな人にスカウトを送ることができます。転職潜在層の方々ともYOUTRUSTを通じてコミュニケーションをとったり、コミュニティを作ったりすることで、採用が必要になったときに最初から打ち解けた状態で接点を重ねる機会を作ることができます。
キャリアSNSとして確固たるキャリアのインフラになることはもちろん、多様な個人のキャリアの可能性を広げていくために無限大の成長余地があることを、改めて全員で認識しました。
将来の課題にも備えた土台を、今作る
事業の拡大に伴い、組織もまた大きくなっていきます。そのような場合の多くに、懸念される2つの課題があります。
1つ目は、新しく加わったメンバーと、以前からいるメンバーの間に生じる価値観のすれ違い。新メンバーにより持ち込まれた価値観が、今の組織に必要かつ合理的であったとしても、既存メンバーたちが新しい価値観に変化、対応できず、組織としての価値観がアップデートしていかないリスクがあること。
2つ目は、情報格差の問題。情報伝達する機能が形成される前に組織が大きくなると、情報ネットワークがうまく機能せず、必要な情報がきちんと伝わらないことが生じます。それにより、「情報を持っている人」と「持っていない人」の間に格差が生じ、組織の歪みに繋がっていくのです。
この2つの組織課題は、佐藤自身が前職で経験したことでもあります。当時を振り返りながら佐藤は「組織に対する全員の共通認識が持てていないことが大きな原因であった」と語ります。
今、改めてYOUTRUSTに対する共通認識の土台作りにこだわり、これまで作り上げてきた組織としての「強さ」に再現性を持たせるためにも、全員が同じ目標を持つ必要性がありました。
強い組織でいるためには全員が「カルピスの原液」でいること
今回実施した、カルチャー言語化のワークショップはYOUTRUSTで働く一人ひとりが、「チームYOUTRUST」としてより強い力を発揮していくことを全員が理解し、チームとしてどのように成果を出すかにフォーカスするための基礎となりました。
創業者と同じ気持ちでカルチャーを理解し、語り、自分自身の姿勢で社内外に示すことができるようになるための第一歩が、今回のワークショップです。
人事の門野は、ワークショップを総括してこう語ります。
メンバー全員が、YOUTRUSTのカルチャーや事業意義を理解している状態を「カルピスの原液」に、時間経過や組織に関わる人数を「原液を薄める水」とイメージしてみてください。
時間の経過や組織の人数が増えた状態に何も手を加えなければ、カルチャーはどんどん薄まり、気づけば味のないカルピスになってしまうでしょう。
一人ひとりがカルチャーを体現する「カルピスの原液」である意識を持っていれば、カルチャーが薄まった状態が発生しても、すぐに原液を足すことができます。いつでもおいしいカルピスのような、いいチームでいられるはずです。
YOUTRUSTはメンバー全員でカルチャーをわかち合い、今後の組織規模の変化、チームの課題にも柔軟に立ち向かえる、強い芯のある一枚岩となり前進し続けていきます。
執筆:汐見英里子
編集:緒方祥子・黒木あや