大学時代にたまたま見つけた求人。アルバイトからそのままpluszeroへ入社し、気付けば社内では「天才」と呼ばれるようになった土屋 正朗。自身を「怠惰な性格」と表現するものの、社内の評価は非常に高く、彼自身も後進育成に力を入れています。
この記事では、pluszero独自の「成果主義」を伝えつつ、そのなかで活躍するエンジニアにはどのような特徴があるのかを探っていきます。
【プロフィール】
東京大学の理学部数学科出身で博士課程に在籍中。2018年のpluszero設立時からアルバイトとして入社し、2020年4月正社員に。受託事業のほか、求人チェック業務をAIで自動化するSaaS『シェパードHR』の開発に携わっている。
就職活動を経て気付いたpluszeroの魅力
──最初に、pluszeroを知った経緯から教えてください。
修士2年生の頃にアルバイトを始めようと思い、学生館に貼られた求人票から希望に合う会社を探していました。そこにpluszeroの前身となる企業の名前があったんです。
実務につながる経験はなかったものの、時給が良くて学校や自宅からも近かったので...。思い切って挑戦してみることにしたんです。
入社後は機械学習のパラメーター調整作業から始まり、半年〜1年後にはチームリーダーを務めるようになりました。
──アルバイトから社員になろうと思った理由は何でしょうか。
やや消極的な理由ですが、就職活動で他社を回ったときに「ここで働きたい」と強く思える会社に出会えなかったんです。
一方でpluszeroは、「これがやりたい!」と主張すれば、誰でも挑戦させてもらえる会社です。そこに居心地の良さを感じていたんだと思います。ちょうどそんなことを考えていたタイミングで、pluszero側から正社員にならないかという打診をいただいたので受けることにしました。
正社員とアルバイトで違いがあるかなと最初は思ったのですが、実際は大きなギャップはなかったですね。単純に時間を確保できる分だけ、与えられるミッションが増えたという感じです。
新たなアルゴリズムを開発し続ける職人
──現在のお仕事内容を教えてもらえますか。
受託開発のエンジニアと自社サービス『シェパードHR』の開発業務を担っていますが、直近1年は後者の比重が大きいです。
『シェパードHR』は求人チェックを自動化するSaaSで、2021年11月に弊社がリリースしました。最大の特徴はpluszeroの強みである「自然言語処理」を活用している点で、私はサービスのコアとなるアルゴリズムを「職人」のごとく構築しています。
CEOの森は「天才土屋アルゴリズム」と呼ぶのですが(苦笑)、実際に精度の高さでいうと『シェパードHR』の右に出るものはいないのではと自負しています。それくらい必死に作り上げたサービスです。
──pluszeroでは、AEI(Artifitial Elastic Intelligence)という独自技術を開発し、特許も取りました。そちらにも関わっていますか?
結論から言うと、AEIに関しては私の業務範囲ではありません。新規事業には2つの捉え方があると私は考えていて、その説明は「未来の種まき」と「現実の売り物」という区別がわかりやすいと思います。
「未来の種まき」は、AEIなど独自技術を開発し特許を取る方法です。夢がありますし、企業の将来性にも貢献できる重要な仕事です。
一方で「現実の売り物」としての新規事業は、既存の技術を組み合わせて製品化する方法で、目の前の売上を作ります。私が携わっている『シェパードHR』はまさにその一つ。お客様から選ばれるサービスにするため、何を改善すれば良いのか、どんな機能を追加すれば良いのかを日々追及しています。
業務を遂行するにあたっては、「サービス開発で直面する難所はすべて土屋が突破していけ」というミッションを言い渡されています。つまり、私の技術力を活かして、可能な限り早く事業化することを求められているのです。
──社内で「天才」と称されている土屋さんですが、入社後に挫折した経験はありますか?
ありますよ。受託開発のあるプロジェクトで開発したAIがパフォーマンスを出し切れなかった経験があって、そのときはかなり落ち込みました。
それ以来、特にAIの案件については、お客様が抱える問題を分解し、AIで解決すべき課題とそうでない課題を特定することを心がけています。なぜなら、AIには守備範囲があるので、すべての課題をAIで解決できるわけではないからです。
例えば、手書きの「6」と「0」は人の目でも見極めきれないことがあると思うのですが、これはAIを使っても同じこと。こうした特性をお客様にも理解いただいた上で、プロジェクトを進めていく必要があります。
私自身、社内からの無茶ぶりにも応えられる技術力があると自負はありますが、受託に関しては「できる・できない」を最初にはっきり伝えることが大切だと考えるようになりました。
育て、助け合い、挑戦できる環境
──土屋さんから見た、pluszeroで働く魅力とは何でしょうか。
成果主義ではあるものの、厳しい規制があるわけではなく、プロセスについては寛容。自由度の高い働き方で、責任ある仕事を任せてもらえる「自由度の高い成果主義」が魅力だと思います。
きっと私がアルバイト時代に感じた居心地の良さは、この成果主義の考え方にあるのかもしれません。
具体的なところでは、インターン生の発案したアイデアが自社サービス開発の一部に採用され、プロジェクトが進んだこともありました。こういうチャンスを与えてくれる環境は、働いていてとても気持ちが良いと感じます。
──組織の一員として、土屋さんが心掛けていることはありますか。
なるべく人に仕事を任せるようにしていることでしょうか。
正直、私個人は黙々と作業する方が好きです(苦笑)。でも、自分一人で仕事を進めるより、チーム全体のレベルを底上げする方が、組織として強くなると思っていて。なので最初は時間がかかっても、チームで仕事を進めるようにしているんです。
また、仕事で困っている人を積極的に助けることも心掛けています。例えば、Slackの「質問チャンネル」に投稿があれば、率先して答えています。私以外にも回答する人が数名いるのですが、これは別にルールとして徹底されているのではなく、意思のあるメンバーが自発的に行っていることです。
「頼まれなくても誰かを助けたい」姿勢と言うか、こうした積み重ねが会社としての良さやにもつながっているのかもしれません。
多様なバックグラウンドが活きる会社
──これから会社も成長フェーズに入ります。そのなかで、今後どのような挑戦をしていきたいと考えますか。
新しいサービスを何個か立ち上げたいと考えています。新規事業は当たりはずれがあり、一発大当たりは少ない。なので、まずは数が必要だと思うんです。それと同時に、社内の技術力向上にも貢献したいと考えています。
個人としては、PMよりもフルスタックエンジニアとして、設計から開発・運用まで全ての工程を手掛けられるようスキルを磨いていきたいですね。
──最後に、どんな人と一緒に働きたいか、入社を検討している方へメッセージをお願いします。
多様なバックグラウンドを持つ方と一緒に働けたら嬉しいですね。物理の専門家や、経済学、文学、宗教学の専門家など、多様な視点を備えたメンバーが加われば、今まで以上にアイデアも広がると思うんです。最近でも自然言語処理の分野を強化するために、文系のインターン生を増やす動きもありました。
完璧とは言えませんが、入社を検討されている方には「エンジニアにとって良い環境が揃っているよ」と伝えたいです。エンジニアを育てる意識、お互いに助け合って切磋琢磨していこうという文化がpluszeroにはあります。
色々なことに挑戦できる会社なので、ぜひ知的好奇心のある人には積極的に門をたたいていただきたいです。
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