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みなさんはカルチャーデッキという言葉をご存知でしょうか?
カルチャーデッキとは、企業哲学や経営理念、社員に期待する行動などを網羅的にまとめたスライドやドキュメントのことを指しており、自社の文化を社内外に伝えるための手段としてさまざまな企業が公開しています。
コドモンでも今年の8月にミッション・ビジョン・スタンスや行動指針を整理したカルチャーデッキをリクルートページにて公開しました。
今回の記事では、カルチャーデッキの制作背景とでき上がるまでの過程をご紹介します。
カルチャーデッキを作った目的と背景とは?
この数年で急激に仲間も増え、コドモンのメンバー数もいよいよ200名を突破しましたが、組織が大きくなるにつれて、少しずつそれぞれが思う「コドモンらしさ」に小さなズレが生じることも増えてきました。
今後のさらなる成長やミッションの実現のために、今まで「なんとなく」になっていた部分を言語化したり、コドモンメンバーの一員としてどのような判断が必要なのか迷ったときや困った際に、立ち返ることができる場所が必要だと考えたことが今回このカルチャーデッキを作ることになった背景です。
カルチャーデッキ完成までの道のり
今年の1月ごろ、中長期的な成長を描くためにブランディングをより深める活動として「ブランディングプロジェクト」が立ち上がりました。そして、このプロジェクトが今回のカルチャーデッキを作るきっかけとなります。
・社内・・・同じ内容を発信する際に、自分と他の部署のメンバーが同じ表現をしている
・社外・・・「コドモンってこういう会社だよね」と誰がみても共通の認識がされている
上記をブランディングができている状態として掲げ、コドモンとして発信を行う際にどのような表現を使うべきなのか、それぞれのサービスをどのように見せていきたいのか議論を重ねるなかで、まずやるべきなのは「カルチャーの言語化」や「社内のインナーブランディング」なのではないかと気づきました。
組織が急拡大する中で、今まで曖昧になっていたコドモンらしさや、コドモンメンバーの一員としてどのような姿であるべきなのかを明確にする必要があったのです。
そして、当初「ブランディングプロジェクト」として発足したこのプロジェクトは、3月に「カルチャー言語化プロジェクト」と名前を改め、再始動します。
カルチャー言語化プロジェクトの課題
- 社内の文化醸成をMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のみで浸透させていくことが難しくなっている
- 複数のサービス展開を行うなかでコミュニケーションの整理が必要になっている
こうした課題感から、
- 社内や候補者、ステークホルダーにはカルチャーデッキが必要
- 社外にはブランド戦略の言語化が必要
だということがはっきりと見えてきました。ブランディングプロジェクトの内容も踏まえ、代表の小池がカルチャーデッキの骨子を作成し、ボードメンバーやプロジェクトメンバーと壁打ちをしながら、5月に初稿が完成しました。
そのタイミングで、さまざまな視点から意見を反映させるために、マネージャー合宿を東京のオフィスにてオフライン開催し、カルチャーデッキの内容について共感できない部分や、時には率直な意見や疑問をぶつけ合いながら、追加したい要素のすり合わせや、細かい表現の調整を行っていきました。
そして7月、全社で行われるミーティングの場で代表の小池からメンバー全体に修正した初稿が共有されました。メンバーがカルチャーデッキを見たのはこのタイミングが初めてだったため、随時意見が出せるようGoogleフォームなども作成し、「みんなのカルチャーデッキ」となるようさらにブラッシュアップを重ね、8月末にカルチャーデッキ第一弾をコーポレートサイトにて公開しました。
プロジェクトに携わったメンバーからのコメント
(代表:小池) 同じカルチャーを共有できていると信じていても、メンバーが増えるにつれ、些細な認識の違いが大きなズレとなるケースがどうしても増えてきました。
事業や提供サービスと同じように「組織」は私たちにとって世の中に誇るべきプロダクトであり、細やかにデザインし運用していくべきものです。激しい環境変化のなかミッション実現に向けて成長を続ける上で、今まで曖昧になっていた部分を言語化することが必要なフェーズだと考え、今回このカルチャーデッキを作ることとなりました。
カルチャーデッキは、私たちがなぜ集まりどこに向かうのか、そのために持ち続けたい文化、メンバーとして求められる資質やスタンスなど、「組織」を可能な限り言語化し、メンバー間で認識齟齬を防ぎながらベースとなる共通認識を醸成するための、いわば組織の取り扱い説明書です。
そこに書かれている内容は、メンバー全員の納得感や共感があり、みんなで目指したいと思えるものであるべきだと考えています。
また、今回のカルチャーデッキは現時点の風土を言語化するものではなく、一歩先の未来にありたい組織の姿を描くものとしています。
初版をリリースをしたところ、メンバーから想像以上のフィードバックを得られたのは大きな成果でした。継続的な運用の中で、内容を磨き上げていく予定です。
(事業開発部:熊井) コドモンメンバーとして「コドモンカルチャー」を肌で感じながら日々過ごしていましたが、このプロジェクトを通してはじめて言語化することができました。
現在、カルチャーデッキに関するヒアリングをメンバーに行っているのですが、実際に第一弾の内容に対してさまざまな感想をいただいています。
- 日々感じているカルチャーがまとめられており、"コドモンらしさ"が詰まっている(普及推進部所属)
- 業務の中で判断に迷ったときの判断材料として立ち戻れるものになりそう(カスタマーサクセス部所属)
- 共通認識を持って働けることで、社内コミュニケーションが円滑に進みそう(開発部所属)
一方で、議論を深めたほうがいい部分や表現を変更したほうがよさそうな部分も浮き彫りになりました。
- ボリュームがあるのでもっと読みやすく、図式化など理解しやすい表現の工夫が必要(コーポレート統括部所属)
- 捉え方が複数ありそうだと感じる表現があったので、他のメンバーの意見も聞きたい(開発部所属)
- 現状のメンバーも新しくメンバーになる方にもカルチャーデッキを浸透させていく取り組みが重要(カスタマーサクセス部所属)
カルチャーデッキは、社内だけでなく社外に発信しているものでもあり、働くわたしたちのものでもあると思っています。メンバーがより共感できるカルチャーデッキにするために、フィードバックを受ける場は今後も継続して設け、第二弾、第三弾とブラッシュアップしていきたいです。
▶︎写真中央右:古川さん
(カスタマーサクセス部:古川) 普段は宮崎オフィスで業務を行っていたり、リモートで業務ができるため、今回参加したマネージャー合宿は、オンラインで会っていたメンバーと対面で話ができる素敵な機会になりました。
今まで話したことがない方とも話せるようにチーム分けがしてあったり、話がしやすいようにマネージャー合宿の目的の説明や、ディスカッションが用意されていて初めての参加でも入りやすかったです。
カルチャーデッキについてのディスカッションを通して、メンバーが増えるなかで共通認識をもつことの重要性を直に感じることができました。また、共通認識をもって終わりではなく言語化するという難しさもありましたが、その難しさも含めてカルチャーデッキを全員で作っていこうとする意気込みにもつながったと思います。
判断に迷うときや、コドモンで自分たちができることは何だろうと疑問を感じたときに、カルチャーデッキを読むことでコドモンのスタンスや働き方を再確認することができます。
社内だけにとどまることなく、社外の方にもコドモンのカルチャーデッキをご覧いただくことでコドモンという会社をより知っていただける嬉しさもあります。
「形になって安心」ではなくブラッシュアップしていくことも大切だと認識しています。
今後のカルチャーデッキの活用イメージと社内での浸透
カルチャーデッキは完成しましたが、これで終わりではありません。文化を浸透させていくには、しっかりと運用していくことが必要です。
その後の様子については、また別の機会にお伝えできればと思います!