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こんにちは!
カンリー採用担当です。カンリーのストーリーを覗いて頂きありがとうございます!
今回は、社員による入社エントリ「暮らしを豊かにするインフラづくりに、カンリーで挑みます」をお届けします。
※本内容は2024/12/27に公開された記事をリライトした内容となっており、情報は当時のものとなっております点予めご了承ください。
みなさん、はじめまして!2024年12月にカンリーのプロダクトマーケティング部にジョインした大澄いづみです。熊本生まれ熊本育ち。現在は夫と2匹の愛猫と、呑兵衛の聖地・中野で暮らしています。週末はだいたい中野で日本酒を飲み歩いています。
我が家の天使
正直、自由奔放に生きてきたキャリアを振り返り、こうして文章に起こすことはなかなか気恥ずかしい部分もありますが、少しでも多くの方にカンリーという会社を知ってもらうことにつながればと思い筆を取りました。拙い文章ですが、お付き合いいただけますと幸いです!
目次
- 自己紹介
- 学生時代
- CM制作
- 飲食企業での広報経験
- マーケティングコンサルタント時代
- スタートアップでのプロダクト開発
- 転職のきっかけ
- カンリーとの出会いと入社の決め手
- これから目指したいこと
- 最後に
自己紹介
▼基本情報
名前:大澄いづみ
出身:熊本県
▼プロフィール
・株式会社キラメキ(CM制作)
・株式会社エーピーカンパニー(広報/販促マーケ)
・トライバルメディアハウス(SNSマーケコンサル)
・テイラーワークス(PdM/執行役員)
学生時代
高校時代に映画にハマり、地元の高校を卒業後「ハリウッドに行きたい!」というミーハーな理由でロサンゼルスの大学へと留学。在学中は映画やデザイン、イラストなどを学びました。 (一番好きだった授業はヌードデッサンで筋肉ボディを描くクラス。いつかイラストレーターになってバンテリンのパッケージを描きたいと思っていました)
CM制作
帰国後に入社したCM制作会社は、小規模ながら社員全員がバイリンガルで、国内外を飛び回りロケに明け暮れるという刺激的な日々を過ごしました。入社して3ヶ月目の冬、突然「明日から渡英して!」と勅令がかかり、そのまま豪雪ロンドンのCG会社に1週間乗り込んだのは、今でも心に残る思い出です…
真夜中のロンドンアイ。画質に時代を感じる…
初めての社会人生活は毎日が目まぐるしく、数々の失敗も経験しましたが、この頃鍛えられたプロジェクトマネジメント力は、今でも自分の礎になっていると感じます。広告制作には本当に多くの関係者と沢山のお金が関わります。最終成果物とスケジュール、予算とにらめっこしながら、あらゆる予定外の事態に対応し、名前のついていない仕事を全て拾ってプロジェクトを完遂させていく経験は、その後のどの仕事にもめちゃくちゃ活きる力になりました。
飲食企業での広報経験
その後、「塚田農場」などの居酒屋を運営する株式会社エー・ピーカンパニー(以下AP)に広報として入社しました。APは居酒屋運営を主軸としながらもサプライチェーン全体に深く関与し、自社で農場や漁船、食材加工場を運営したり、食材生産者との直接取引により深い信頼関係を築くなど、居酒屋チェーンの枠を超えて食産業全体の発展を目指している会社でした。
会社が本質的に目指すビジョンや信念を、どうすればより多くの人々に知ってもらうことができるか。当時APはすでに「面白い居酒屋」としてかなり注目を集めていて、取材依頼は途切れることがありませんでしたが、取材班と共に幾度も産地を訪れては一次産業の現場で生産者の方々と対話を重ねることで、より深い理解と共感の伝播が生まれていく体験に、価値観が大きく揺さぶられたことを覚えています。
漁船にたくさん乗りました
企業の意志を社会へとつなぎ、事業が継続されることで、店舗では美味しい料理と幸せな時間が生まれ、地域の生産者の暮らしや豊かさへと繋がっていく。APでの4年間で肌で感じた「事業を通じて社会的な価値を創出する」ことへの本気の姿勢は、私の社会人生活において、もっとも強烈な記憶として刻まれています。
マーケティングコンサルタント時代
その後転職したトライバルメディアハウスは、SNSマーケティングが企業活動に浸透し始めていた当時「生活者と企業が共にブランドを創り上げる」というアプローチで様々な企業のマーケティング支援を行っている会社でした。
代表の池田さんが常々私たちに語っていた言葉は、今も心に残っています。
「どんな病気も一発で治してくれる万能薬がないように、あらゆるマーケティング課題を一発で解決してくれる万能施策もない。だからマーケティングの"医療ミス"をなくすために、課題を見極めて適切な処方ができるようにならなければならない」
企業の課題を見極め、最適な施策を「点」ではなく「線」や「面」として展開していく。そんなマーケティング戦略を俯瞰した原理原則を徹底的に学びながら、実務では企業のマーケティング戦略策定やSNS運用の支援、キャンペーン・PR施策を通じた生活者とのコミュニケーション設計、ファンコミュニティの企画運営、そしてブランドパーパス策定やインナーコミュニケーション戦略まで、ステークホルダー接点における幅広い領域に挑戦させていただいた5年間でした。
また、様々なステークホルダーを巻き込みブランドを「共に創る」という観点からワークショップの手法を学び、ワークショップデザイン・ファシリテーションの経験を積めたのは、後にスタートアップで事業やプロダクト戦略を作り上げる過程で大いに活きる経験となりました。
ワークショップ設計を学ぶ過程でハマったボドゲ。ちなみにカンリーにはボドゲ部もあります!
スタートアップでのプロダクト開発
トライバルでの転機となったのは、社内の新規事業企画コンテストでした。「世の中の"不"を見つけ、解決するアイデアを生み出す」という課題に、前職の経験から迷うことなく「食産業と一次産業の活性化」をテーマに選んで参加しました。しかし、課題は見えているのに、それを解決する事業アイデアをなかなか具体化できず…。悔しさの中、私は初めて「スタートアップ」という存在を認識します。
調査過程で目にした数々の食関連スタートアップのピッチ。課題の捉え方、解決策の方向性、そして各社の経営者たちの熱い想い。その姿に触発され、社会課題に対してスピード感と熱量を持って解決策を投じるスタートアップへの転職を考えるようになりました。そして、当時オンライン上での産業集積を目指すコミュニティツールを開発していたSaaSスタートアップ、テイラーワークスへと転職します。
はじめはユーザーサクセスとして入社し、エンドユーザーの体験価値向上に向けて、ユーザーヒアリングやジャーニーマップの整理、体験全体のボトルネックの特定や改善策の模索などを行いました。その後執行役員PdMとなり、プロダクト戦略やMVP設計、プライシング、開発プロセスの推進から、顧客対応のオペレーション整備や業務効率化...小さな会社だったこともあり、必要なことはとにかく何でもやる、ジェットコースターのような毎日でした。
ビジネス領域の経験しかなかった私にとって、プロダクト開発は未知の世界でしたが、エンジニアとビジネスサイドの間に立ち、メンバーと何度もワークショップを重ね、取り組むべき課題への共通理解を作りつつ、時に大きな方針転換も経験しながら、みんなでプロダクトを作り上げていきました。フルリモートで日本全国に散らばるメンバーと直接会える機会は限られていましたが、だからこそ密にコミュニケーションを取り、一つの目標に向かって進む中で生まれたチームの絆は、本当にかけがえのないものだったと感じています。
転職のきっかけ
…こうして改めてこれまでの経歴を振り返ると、明確なキャリア計画があったわけでもなく、その時々の興味や関心に導かれるまま、出会った場所でとにかく全力で進む!を繰り返してきたような人生です。ただ、そんな中でも自分にとって「働く」ということの軸は、漠然とですが常に抱いていたように思います。それは、「身近な顔が思い浮かぶ人たちの課題解決や幸せに貢献したい」という想いです(そして、その漠然とした思いがなぜ自分自身の中に存在するのか。自分でも知らなかった想いの源泉を掘り当ててくれたのが、カンリーの代表辰巳さんでした。これについては後述します)
前職のPdMとしての仕事には大きなやりがいを感じていましたが、「一度きりの仕事人生で、本当にフルコミットしたい領域はどこなのか」と自問自答した時に、より自分にとって身近な人々の「暮らし」に寄り添い、手触り感のある価値を届けられる仕事がしたい。そんな想いが、日を追うごとに徐々に大きくなっていました。
事業成長への責任と、個人としての想いの間で葛藤する日々を過ごしましたが、前職の代表に率直な思いを打ち明けると、「大澄の意思を応援するよ」と背中を押してもらいました。この言葉に励まされ、新しい一歩を踏み出すことを決意しました。
カンリーとの出会いと入社の決め手
様々な企業の方からお話しを聞く過程で、カンリーと出会うことになるのですが、それ以前からSNSなどでカンリー社員の皆さんの発信を目にすることも多く、常々「勢いのある会社だなぁ」と感じていました。
カンリーへの入社を決めた理由は大きく3つあります。
まず一つは「店舗経営を支える、世界的なインフラを創る」というミッションへの共感です。デジタル化が進み複雑化する世の中で、店舗運営者が数多くのマーケティング業務負荷や人手不足などに頭を悩ませる様子は、APやトライバル時代を通して間近に見てきて、その手触りを知っている課題でした。日々の暮らしを支える店舗の現場に価値を届け、経営課題を解決することで、そこから生み出される幸せの総量を増やし、すべての人の豊かな暮らしが社会にあふれていく未来をつくる。カンリーが目指す世界は、「身近な人々の暮らしをより豊かにする事業に貢献したい」と思っていた私にとって、深く共感できるものでした。
もう一つの決め手になったのは、バリューを大切にする組織のあり方。カンリーには5つのバリューがありますが、それぞれがさらに3つの要素に細分化されていて、全社員が同じ解釈を持てるよう言葉の意味が明確に定義されています。そして、毎週金曜日の全社WINSESSIONでは、その週に最も各バリューを体現した人を全員で表彰する会が開催されます。入社前にこの会に参加させていただきましたが、カラオケばりのマラカスやタンバリン(ドンドンパフパフ!)、リモート参加の社員のコメントはニコ動のようにスクリーン上に流れたりと、めちゃくちゃ盛り上がってて衝撃でした。
こだわりの全社WinSessionの詳細はこちら↓
素晴らしいMVVを掲げる企業は世の中にたくさんありますが、ここまで社員全員がバリューを重んじ、本気で定着・浸透をさせている組織はなかなかないと感じます。(共同代表2人がルームシェアしていた時に得た経験から作られたものだというエピソードも、納得感が高く素敵なポイントです。)
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そしてもう一点。これは本当に私自身の個人的な体験なので、誰の参考にもならないかもしれないのですが、「とにかく代表の辰巳さんが熱くて素敵」ということをお伝えしたいので最後に書かせていただきます。前述した私自身の仕事の価値観の源泉を、辰巳さんに掘り当てられた話です。
面談時に辰巳さんと初めてお会いした時、1時間の予定だった面談で気がつけば1時間半ほど話し込んでいました。そのほとんどが、私自身の「原体験」についての対話でした。「仕事において大切にしたい価値観は、その人の中学生くらいまでの経験から形成されている」という辰巳さんの言葉をきっかけに、「身近な顔が思い浮かぶ人たちの課題解決や幸せに貢献したい」という想いがどこからきたのかを深ぼる時間が始まりました。今までのキャリアの転換期の意思決定、地元を出た理由など。その時々の感性の赴くままに歩んできた脈絡のない私の人生話に、辰巳さんは一つ一つ丁寧に耳を傾けてくれました。
そうして辿り着いた原体験。それは「母に認められたい」という想いでした。30台も後半に差し掛かって本当に大人気ない話ですが、今でも母とは地元に帰れば必ず一度は喧嘩をするような関係性。ドラマティックな幼少体験があるわけでもなく、ごく普通の一般家庭の他愛ない親子喧嘩です。はじめは「メガネからコンタクトにしたい」とか「ケータイが欲しい」とか、「友達と一緒にオアシスのライブに行きたい」とか、些細な子供の要望を心配心から却下されてきた経験の積み重ね(本当に些細…)。高校卒業後に「とにかく地元を出たい」と思った背景には、母のいないところで自分の力で思った道を進みたいという反発心があったのだと、この時改めて気付かされました。
ただ、そうやって地元を出てからの人生と、それまでの人生にはいつしか壁が出来ていました。物理的に海外にいた時期も挟んでいるし、その後はずっと東京での社会人生活。明確に自覚していたわけではありませんでしたが、「東京での大澄さん」と「地元のいづみちゃん」は、どこか違う人間を生きているような違和感がずっと心の片隅にありました。そしてその解消できない二面性は、歳を重ねるにつれて意識下の焦りにつながっていました。地元をはじめ今まで出会った地域の身近な人たちに貢献したいという思いや、一時期Uターンを考えたことがあったのも、その隔たりを埋めたいという無意識の葛藤や焦りが根底にあったように思います。
(…私初対面の人に、しかも今から入社するかもしれない会社の代表に、なんでこんなパーソナルな話をしてるんだろう)
途中からずっと「???」でしたが、ずっと私の話に真摯に耳を傾け思考を引き出してくれる辰巳さんの前で、話が止まりませんでした。そして辰巳さんは最後にこんなことを言ってくれました。「お母さんともっとよく会話をして理解しあった方が良い。人の人生は仕事だけではなくて、必ず生活が共にある。その自分の中にある違和感を解消することで、仕事も生活も健やかになる。カンリーで働く社員には、仕事だけではなく、生活も健やかであって欲しいから(意訳)」
もう、単純に惚れました。
事業や組織に対する共感だけでなく、私個人の生活や人生における価値観(しかも自分でも言語化出来ていなかった深い部分)まで掬い上げ、前に進める形で着地させてもらいました。面談の前に創業エピソードを拝読していましたが、その一節にあった『「何をするかよりも、誰と働きたいか」を重視する』という言葉が、納得感を持って腑に落ちた瞬間でした。
一人ひとりの価値観を大切にし、バリューを軸とした組織づくりを徹底することで、結果として強固な組織の基盤が築かれ、「店舗経営を支える、世界的なインフラを創る」というミッションが実現される。そしてそれは、私が貢献したいと思ってきた「身近な人たちの豊かな暮らし」を支えることに他ならない。
今までの様々な経験を一つの線として繋ぎ、思う存分フルコミット出来る環境がカンリーにあると、その時確信したのです。
これから目指したいこと
私がジョインした「プロダクトマーケティング部(PMM)」は、カンリーではまだ立ち上がったばかりの新しい部署です。PMMというポジションは、組織によって立ち位置や求められる役割が異なるポジションだと思いますが、チームを立ち上げたリーダーの矢澤さんと一緒に、これからカンリーにおけるPMMの在り方を確立していきます。
入社して2週間。前職がジェットコースターだとしたら、今はロケットに乗ったような感覚です。すでにものすごい量のプロジェクトが同時進行で進むのを目の当たりにし、カンリーの持つ激烈な勢いを肌で感じる毎日。正直少し面食らうこともありますが、カンリーの「まずやってみろ」というバリューを胸に、新しい挑戦を重ねながら自身も成長していきたいと思っています。
カンリーの掲げる「世界的なインフラ」という言葉は決して大袈裟なものではなく、今後の様々な展望から、本気で世界に挑める可能性と勢いを感じてワクワクしています。その実現に向けてPMMとして、最大のインパクトを最短距離で実現するための仕組みや再現性を構築し、プロダクトサイドとビジネスサイドを繋ぐハブとなって双方の価値創出のサポートをしながら、お客様へと届ける提供価値を高めていきたいと考えています。
支離滅裂なキャリアを歩んできたと思っていましたが、今では経てきた経験の一つ一つが、今の自分の強みや役割を作り上げてきたのだと実感しています(こういうのを「計画的偶発性」と言うそうです。エンジニアの須藤さんのスライド↓で学びました)
「店舗経営を支える、世界的なインフラを創る」というミッションの実現に向け、熱量高く仕事に取り組む仲間と働けることに感謝しながら、一つひとつのプロジェクトに全力で向き合っていく所存です!
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
カンリーでは一緒に働く仲間を全方面で積極的に募集中です。少しでもカンリーに興味を持っていただけた方、プロダクトマーケティングに興味がある方、ぜひ一度カジュアルにお話ししてみませんか?お気軽にご連絡ください