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【出張レポート】初のアフリカエリアで大学提携!エジプトの優秀な理系学生に向けて日本就職の“きっかけから、活躍まで”のサポート開始!

この度、エジプトの「エジプト日本科学技術大学(E-JUST)」と、「スエズ運河大学(SCU)」、「アラムカナダ大学(ACU)」の3校と正式に提携を結ぶこととなりました。

ASIA to JAPANは、アジア圏内の50の大学で就職説明会を実施しており、そのうち19の大学で理系学生に向けた日本語講座の実施や、日本への就職支援を実施しています。そして、今回初のアフリカ圏での提携になります。

提携を結んだE-JUST、SCU、ACUとは?

提携を結んだ3校ですが、どのような大学なのか簡単にご紹介します。

E-JUSTについて

大学名:エジプト日本科学技術大学
英語名:Egypt-Japan University of Science and Technology
略称 :E-JUST

エジプトと日本政府間のプロジェクトとして、2009年にエジプトのアレクサンドリアに設立されました。大学は、エジプト政府によって完全に運営されていますが、JICA(国際協力機構)とJUC(日本支援大学コンソーシアム)が技術的指導などの支援を行っています。

大学では、研究に重点を置いており、日本型工学教育の特徴である「少人数、大学院・研究中心、実践的で国際水準の教育提供」をコンセプトにしています。
現在は工学系大学院10専攻及び国際ビジネス・人文学系2学科での教育・研究に加え、工学部も開設されています。設立されてからまだ歴史は浅いですが、すでにエジプトのトップ大学として名を連ねています。

SCUについて

大学名:スエズ運河大学
英語名:Suez Canal University
略称 :SCU

スエズ運河大学は、スエズ運河西岸のイスマイリア近くに位置する1976年に設立されたエジプトの高等教育機関です。
医学部、理学部、教育学部、商学部、芸術学部、工学部、農学部、薬学部、看護学部、歯学部、獣医学部、観光ホテル学部、コンピュータ情報学部の13の学部が開設されています。応用科学研究と科学イノベーションの分野で卓越した拠点となることを目指しているほか、世界中の大学とのパートナーシップを継続的に発展させ、問題に対する実践的な解決策の提供を支援することを目指しています。

ACUについて

大学名:アラムカナダ大学
英語名:Ahram Canadian University
略称 :ACU

ACUは、2005年に設立されました。日本の教育を模範したE-JUSTのように、カナダの大学で採用されている教育方法をもとに、学業の内容に重視した、高レベルな国際基準を備えた先進的な現代教育機関です。
歯学部、理学療法学部、薬学部、工学部、コンピュータサイエンスおよび情報技術学部、デザイン創造学部、経営学部、マスコミ学部、言語翻訳学部の9学部が開設されています。

大学へ訪問

6月に実施したFAST OFFERで日本の企業に内定が決まったエジプト人学生から、「FAST OFFERのサービスをエジプトでも展開して欲しい」という相談から、今回の提携への動きが始まりました。相談を受ける以前より、“アフリカやアラブのゲート”と言われているエジプトで何かできないか構想を練っていたため、前向きに話を進めることにしました。
8月頭より、提携や日本語授業に関する打ち合わせが本格的に始まり、9月3日から13日の10日間にかけて、正式な手続きを行うためにE-JUST、SCU、ACUに現地訪問にしました。

各大学で学長と面会し、今後日本への就職支援を行う取り決めを交わしました。
E-JUSTでは、すでにE-JUST出身の学生がFAST OFFERを利用して、日本の企業に内定が決まった実績があったこと。そして、ASIA to JAPANが提供する日本語講座は、無料で学生が学ぶことができるという点を評価いただき、より前向きに提携を進めることができました。

先行して開始した日本語講座

提携にあたり、先行して日本語講座を実施することになりました。提携の話が出てから講座の募集までほとんど時間がありませんでしたが、各大学100以上の応募がありました。その中から人数を厳選し、オフラインだけでなくオンラインも活用して講義を進めています。

エジプトの就活事情

エジプトの現状

エジプトは、「観光業」が産業の中核を担っていますが、コロナの影響で観光客が激減してしまったことや、政変による影響があったことで、国内の産業は冷え込みを見せています。

就活事情

エジプトでは近年、就職先が見つからない「就職氷河期」が訪れています。
直近5年で、エジプトの通貨「EGP(エジプト・ポンド)」の価値が、対USドルで約1/4に落ちてしまっています。そのため、国内の企業では新卒を採用する企業が少なく。そのため、就職先として海外に目を向けている学生も多くいます。しかし、多くの国で高度人材の受け入れを行っていないため、なかなか動き出しづらい状況にあるそうです。
実力があったとしても、先行きが見えない就職に不安を抱いている学生が多いのが現状です。

学生の特徴

ASIA to JAPANが関わる学生の特徴について紹介します。

言語

世界でも学ぶのが超難関と言われるアラビア語で、日本人が習得するというのは困難と言われています。しかし、アラブ圏に事業を拡げようと思うと、アラビア語が必須となってきます。ASIA to JAPANが関わる学生は、日本語にも精通しているため、語学面ではとても魅力的な人材となります。

宗教

エジプトの約90%がムスリムと言われています。日本ではあまり馴染みがないムスリムに対するマナーや、宗教上食べることができない食物、1日5回行われるお祈りなど、理解が及んでいるため、ムスリム圏の国とやり取りを行う際、対応を任せることができます。

充実した教育環境

抽象的ですが、エジプトは教育に熱心です。具体的にいうと、アジア圏の大学に比べて設備が充実しているので、研究を進めやすいという点。そして、ヨーロッパにも近いこともあり、大学の授業を担当する講師たちも、一定のレベル以上の大学の学位や博士号を保有している人が採用され、講義を行なっています。

エジプト人材に期待できること

実際に大学訪問を行った代表の三瓶によれば、エジプト人材と日本企業との親和性について以下のように語っております。「今回訪問した全ての大学で、歓迎していただきました。全大学で学長とお会いし、ASIA to JAPANが行う取り組みへの協力を得ることができました。エジプトは、コロナの影響などで就職氷河期を迎えているため、海外へ出たいと思う学生が多くいます。そのため、現地の学生にとって、日本で就職ができることはとても嬉しいことです。なので、エジプト人材を採用することで、日本企業の新たな大陸地域への進出にも期待ができるのでは、と考えています」と、アラブ圏進出への後押しになるのではとのことでした。

まとめ

ASIA to JAPANとして今回の提携を皮切りに、今後はエジプトに腰を据えてアフリカやアラブ圏の学生を、日本で就職して働く“きっかけ作り”を行っていきたいと考えています。

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