株式会社ASIA to JAPANは、2023年3月14日、15日に海外の理系学生を招待し、日本企業と採用面接を行うイベントを開催します。企業側のイベント参加費は無料。オンラインで事前に面接希望の学生を選び、日本国内で対面の面接が可能です。2017年12月にスタートした本イベントは、これまで約200社が利用し、600人を超える学生が日本で働く夢を叶えています。パンデミックによる開催延期を経て、約3年ぶりに面接イベントを復活します。
来日型の面接イベントを開催する背景
ASIA to JAPANが海外の人材採用をサポートする背景には、理系人材の不足と国内でのグローバル人材採用に関する課題があります。
日本の少子化が進み人的リソースの不足を補うために、海外から人材を確保する必要があります。特に、技術立国の日本では理系人材の不足は深刻な問題です。主力産業である工業分野のエンジニアに加えて、現在はどの産業においてもITエンジニアが必要とされています。経済産業省の調査によると、2030年にIT人材は約45万人(中位シナリオ)不足すると予測されています。
しかし海外出身のエンジニアを採用しようと国内にいる留学生に目を向けても、理系人材を確保することは困難です。なぜなら留学生のうち理系専攻はたったの約16%、ほとんどの学生は文系専攻です。また日本に留学しているからといって日本語が堪能である、日本で働く意志をもっているわけではないため母数はさらに少なくなります。こうした状況では企業側の需要が大幅に上回り、優秀な理系留学生を国内企業で取り合うことになります。
日本企業は事業のグローバル化や国際的な競争力を高めるため、ダイバーシティを推進することが求められています。国内留学生の採用が厳しいとなれば、必然的に海外にいる学生に目を向ける必要があります。
海外で採用活動をするハードルは高い
海外の学生を採用したい場合、通常であれば直接海外に赴く必要があります。しかし、言葉の壁、移動の負担、対応できる社内のリソース確保など、海外での採用活動を行うには多くのハードルがあります。
さらに、どの国のどの大学を狙うかを決め、制度が異なるさまざまな国の大学の序列を把握するのは困難。日本のような新卒一括採用の仕組みはないため、学生の就職活動時期はバラバラ。優秀でスキルのある学生を見つけても日本語が話せないため、面接がスムーズに行えない、日本で働くことに双方不安が残る、など課題は山積みです。
海外の人材採用において日本の採用と同じように、均質な母集団形成を行うのは大変困難です。均一ではない海外の学生たちと面接を行うとなれば、当然採用の効率は落ちてしまいます。また、リソースを割いても満足いく結果が得られる保証はありません。
面接までのフローと成功の仕組み
来日型面接イベントは、企業様にとって国内で海外の日本語を扱うことができる理系人材を効率的に採用できることが最大のメリットです。また、海外の学生にとっても自国を飛び出して活躍する夢を叶えるチャンスです。
企業様、学生の双方のニーズにこたえるため、ASIA to JAPANは面接までに必要な次の工程をサポートします。
- 各国のトップクラスの大学から優秀な理工系の学生を集めた日本語授業や説明会の開催
- 学生の日本語力、英語力のレベルチェック
- 学生の日本での就業意志、動機、家族との合意を確認
- 約200名の登録情報や研究資料、自己PR動画などと閲覧できる専用サイトを用意
- 学生に対する会社説明や面接に向けた企業研究のサポート
これまで来日型の面接イベントは、国内大手メーカーやメガベンチャーをはじめとした約150社にご利用いただき、高い確率で海外のエンジニア人材を採用いただいています。
その成功率の高さには理由があります。
- 事前に詳細な情報を確認して学生を選べる
- 自社に加えて他社でも選ばれた学生が来日(3社以上の面接オファーを得た学生を日本へ招待)
- 専属のメンターが学生の会社研究をサポート
- 来日することで学生の覚悟や日本就職への想いが高まる
特にASIA to JAPANのメンターによるサポートは重要なフローです。どんなに能力が高い学生でも、日本式の面接に慣れていないとコミュニケーションスタイルの違いにより双方の確認したいことを知れないまま面接が終わってしまうことがあります。学生は来日前と面接直前に、メンターより日本の面接について説明や面接練習を受けています。そのため、企業様はどの学生に対しても同じ面接スタイルで学生を見極めることが可能です。
ASIA to JAPANは「きっかけから、活躍まで」をサポート
来日型の面接イベントは、日本企業にとってのメリットが大きいことはもちろん、海外の学生にとっても自国を飛び出して活躍する夢を叶えるチャンスです。
日本の技術に憧れ、日本の会社で自分の専門性を活かしスキルを磨きたいと願う優秀な学生たちが世界中にいます。しかし、日本で働くときに壁となるのが「日本語スキル」です。
このギャップを解消するため、ASIA to JAPANは日本就職を目指す海外大学の学生に日本語学習プログラムを提供しています。
日本語学習プログラムを通して、ASIA to JAPANはインドや東南アジア諸国をはじめ、各国トップレベルの大学との関係を構築してきました。このような海外大学との信頼関係のもと、優秀な学生を集めた来日型の面接イベント開催が実現しています。