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今だから、組織や文化を築ける。経営推進本部が目指すのは、“攻め”の管理部門。

2024年、組織再編により生まれた経営推進本部。財務経理・情報システム・総務・法務をはじめとしたコーポレート機能に加え、アライアンス推進やガバメントリレーションズといった機能を持つ組織です。一般的には管理部門で、いわゆる“守り”として企業の縁の下を支えるようなイメージが思い浮かびますが、アンドパッドの経営推進本部はそれだけに留まらないと考えています。

今回は、上級執行役員 経営推進本部長の岡本と経営管理部 部長の加藤にその裏にある思いと目指す組織の姿について詳しく聞きました。


岡本 杏莉 上級執行役員 経営推進本部長 (写真左)

西村あさひ法律事務所に入所し国内・クロスボーダーのM&A/Corporate 案件を担当。2015年3月に株式会社メルカリに入社。日本及び米国の法務を担当。2021年2月に株式会社アンドパッドに参画。2023年上級執行役員、2024年 経営推進本部長に就任。


加藤 新 経営推進本部 経営管理部 部長 (写真右)

会計事務所、監査法人等で会計監査、会計アドバイザリー業務等を経験。その後株式会社アンドパッドへ参画し、経理や総務、情報システム、IPO準備の推進など管理業務を幅広く担当。


経営推進本部は、管理部門に収まらない

━━まずは、経営推進本部について教えていただけますか?
岡本:一言で言うのがなかなか難しいところもありますが、あえて一言で言うとすると、直接的な事業推進以外のことを全部やる、という組織に近いです。

組織を大きく二つに分けると、財務経理・情報システム・総務・法務といったコーポレート機能を持つ管理部門が一つ、もう一方がアライアンス推進やガバメントリレーションズといった官庁や自治体との連携や他社との協業・アライアンスを通じて非連続的な成長を目指す組織になっています。

━━一般的には、企業をリスクから守り、円滑に事業遂行するためのイメージが強い部署かと思います。
岡本:コーポレート機能として、実際に縁の下の力持ちとして全ての事業部と連携しながら会社を支えていく組織には変わりません。私たちはグループ会社も含めると社員総数700を超える企業になってはいますが、未上場ですし、スタートアップ・スケールアップ企業としてこれまで以上にスピード感やチャレンジ精神を失いたくない局面にあると考えています。事業でチャレンジしたいこともとても多く、かつありがたいことに各事業も継続的に成長しており、未来に向けた新規事業も準備/スタートしつつある状況です。

経営推進本部は、各事業部からの様々な事業推進における課題やリクエストをいかに成長スピードを落とさずに寄り添ってサポートするか、間接的に事業の成長にどうサポートできるかを問われる組織だと思うので、保守整備だけを淡々と進めている組織ではないとういのが実態です。

加藤:管理側として門番になり、各事業部からのリクエストに「これはダメです」と却下して終わりではなく、事業側が実現したいことをどうすれば実現できるのかを考える、というと分かりやすいでしょうか。

━━といいますと。
岡本:サービスの規模が大きくなりステークホルダーからの期待を寄せられる中で、お客様や社会への責任も伴って大きくなっていくので、最低限の守りとしての機能を軽視することはありません。コンプライアンスも守りながら、いかに事業をサポートできるようなバランスを見つけられるかが問われている部署だと思います。

例えば働き方について考えることもそうです。私たちは国内では東京本社に加えて大阪や仙台、福岡に拠点を持っています。それぞれの拠点が移転したり拡大したりする中で、オフィスへ足を運ぶことのポリシーをどのように考え、その上でいかにオフィス環境を整えていくことができるか。コロナ禍のような波もあれば、企業のフェーズが変わっていく中での波もあるので、これまでのポリシーに則って業務に取り組んでおけばいい、という組織ではないことは確かです。

━━経営推進本部に求められていることは何がありますか?
加藤:これは経営のテーマにも繋がると思うのですが、アンドパッドは建設業に特化したバーティカルSaaSであり、それぞれの顧客に向き合う範囲が広がりつつある中で、お客様の業務領域や業態に応じて事業部を分け、それぞれの事業部でカンパニー経営を強化しているような状況です。これはお客様に真摯に向き合うための経営方針である一方、経営サイドとしてはサイロ化の懸念があります。ひらたくいえば、カンパニー内だけでのコミュニケーションで閉じてしまうようになり、ツールの導入ひとつとっても全部署に最適にするのがいいのか、もしくはそれぞれの部署に部分最適にしていくのがいいのか、といった選択が迫られます。

中には祖業である住宅領域をメイン顧客とする部署もあれば、ゼロイチでこれから立ち上げようとしている組織もあり、全く違うステージの事業が混在している状況です。私たちはそれら全てに横串で機能する組織なので、このような状況を面白く感じられる人にとっては、チャレンジングな環境だと思います。


今だから、ルールメイキングに参加できる

━━実際にジョインした場合、どれくらいの裁量を持てるものでしょうか?

岡本:外から見ればベンチャーのレイターステージを迎えていて、ある程度仕組み化されているのではと思われるのかもしれませんが、経営推進本部は実はまだ少数精鋭で動いている組織です。情報システムは3名、総務は2名、経理は5名、法務は3名とスリムな体制で動いているため、経営陣との距離も近いです。つまり、経営陣がどのようなことを考えているのかキャッチアップしやすく、コミュニケーションがとりやすいポジションで、決して大所帯とは言えないチームなので、裁量としても大きく、メンバーレイヤーの方でも新しい仕組みを自分で考えてもらう機会がすごく多いと思います。


加藤:裁量について分かりやすいところで言うと、管理部でツールを導入するような場面でしょうか。導入にまつわる議論が行いやすい空気があると思います。

というのも、私たちは建設DXのSaaSを提供している企業として、導入を検討する方々の気持ちも想像できなくてはなりません。そのため、喧々諤々と議論しながら導入を決めていくプロセスは、我々が提供しているサービスがどのように検討・比較されているかを体感する大切な機会。ツールの導入を提案し、議論していくことへの抵抗はほぼありませんし、このような機会を大事にしたいとも考えているので、ぜひ様々な提案をしていただきたいと思っています。

━━では、社内のルールや制度について、どのくらい改善提案の機会があるのでしょうか?

加藤:変化を厭わない空気があるので、積極的な意見やアイデアでルールや制度が変わっていくケースも多いですね。ツールの導入などはもちろん費用対効果などを考慮して決定しますが、それだけを見て決定するわけではなく、実際にそのツールを使用する社員のUXや業務時間の短縮、簡略化につながるのかなども加味して判断し決定しています。

実例でいえば、出張時の社内手続き。社内手続きは本来の業務に割きたい時間を削除してまでやるべきタスクではないはず。しかしそれまでのフロー上、出張時の事前稟議、宿泊・交通手配、経費精算がそれぞれ異なるツールであったため、手続きに時間を要していました。現場からもそのような負荷が掛かっているとの声が届いていましたので、稟議と経費精算を連携できるツールや出張手配のツールの見直しなど社員ができるだけ手間をかけず効率化できるフローを構築しました。このように、身近で不便に感じて行った施策が企業全体に影響することも少なくないので、積極的に全社に影響していきたいと思う方こそ向いている部署だと思います。

━━他にも、活躍できる方のイメージはありますか?

加藤:マネジメント職のポジションにおいてもチャレンジできる領域が大きいと思います。採用や労務、経営推進本部の各グループはもちろん、事業部や開発部などとも連携しながら経験を積める環境なので、自分の範囲以外の業務にも積極的に関与できるかどうか、他の領域にも飛び越えていけるかどうかは一緒に働くメンバーの資質として重要視しています。例えば、経理は経理としてしっかり守りつつ、新しい事業に関する相談を受けて一緒にスキームを考えるといったチャレンジをしたい方、自身のキャリアを横に広げていきたいと考える方こそ、活躍できるフェーズだと思います。

私自身、経理からキャリアをスタートして資金調達、M&A、管理会計とキャリアを広げてきて、今は情報システム部をはじめ複数の部署にまたがって見るようなキャリアにまで至ったので、同じようなチャンスはあると思いますね。ただ、そのようなゼネラリストだけを求めているわけではなく、それぞれの領域のスペシャリストとして入っていただいても、十分にその道で成長し続けられる環境にはあります。

━━マインドとしてはどのような方が向いているのでしょうか?
加藤:個人的には、成長している会社だからこそM&Aや攻めの組織変更といったイベントも多く、会社の成長と自身の成長が重なることがモチベーションになっています。変化が少ない会社ではこれほど多くのイベントが起きることもそうないと思われますので。

また、今は少数精鋭で推進しているチームですが、会社の規模を考えると今後チームの組織規模の拡大も予想されます。その土台を作っていくのは当然今のチームなので、大きくなる前に入って色々と自分が築きたいというマインドの方にとっては、今が一番楽しいタイミングですよ、というのは強くお伝えしたいです。

岡本:そうですね、変化が大きくスピードも速いので大変ではありますが、それを楽しみながら自分も成長していきたいというマインドをお持ちの方にとってはとても良い環境だと思います。大企業等の管理部というと各事業部との距離感もあるイメージですが、各事業部や経営陣とも近い距離で事業推進・成長を支えていける、成長フェーズのスタートアップならではの面白さがあると思っています。


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