「自立した持続可能な地域をつくる」というビジョンを掲げるトラストバンク。
日本最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」をはじめとする、地域を元気にするためのさまざまな事業・サービスを展開しています。
この『TB’s ENGINEER』では、そんなサービスを支えてくれている、縁の下の力持ち・”エンジニア”たちにスポットを当てて、ご紹介していきたいと思います!
今回は、プロダクト開発部 SREグループの杉岡 昂樹さんからお話を伺いました。
杉岡 昂樹
長野県南箕輪村出身。新卒で入社した受託開発企業にてインフラ環境の移行や運用・保守に従事。TerraformやDockerなど自己学習を進める中で、実務経験を積みたい気持ちが高まり転職活動を始める。2024年5月に、トラストバンクにSREとして入社。地域通貨プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」の運用をメインに担当しつつ、SREグループの業務改善にも注力中。
ー杉岡さんの業務内容やチームのミッションを教えてください。
地域通貨プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」のAWS移行プロジェクトに参画していたこともあり、現在はchiicaのインフラ運用・保守をメインに、アカウント管理やリダイレクト設定などのSREグループの業務を担当しています。
チームとしては、『システムの信頼性向上と素早い価値の提供』をミッションとして、常に新しい技術を取り入れながら、システムの信頼性と効率性を高める努力をしています。最近ですと、日々の運用改善として、問い合わせ窓口を一本化したり、依頼内容の分析システムの構築などを進めたりしています。
ートラストバンクに入社を決めた理由はなんだったのでしょうか?
AWS移行をはじめとするインフラ環境の変化を通じて、多くの経験ができると感じたからです。また、カジュアル面談で、AWS移行後のアーキテクチャ進化まで見据えた長期的なビジョンを聞き、常に新しい技術へのチャレンジが続くということを知りました。そして、“変化の過渡期”であるトラストバンクでなら、技術者としての経験を広く積むことができ、仕事での守備範囲を広げて成長できると確信して、入社を決めました。
ー仕事で大切にしていることや、業務のやりがいを教えてください。
仕事で大切にしていることは、TRUST BANK’s TRUSTにおける「Think Deeply」(深く考え抜く)です。要件に対して複数の選択肢を比較して、最適な手段を選ぶことと、作業の準備を入念に行うことを重要視しています。例えば、朝会一つとっても、その選択の理由を明確に説明できるよう、事前にしっかりと検討することを意識しています。
chiicaのAWS移行に関しても、当日のタイムスケジュールや手順を具体的にイメージしながら準備を進めたので、大きなトラブルなく完遂することができたと思っています。
移行後アラートが全く上がらなかったので、もはやきちんと移行できているか不安になるほどスムーズでした!
SREエンジニアは、ただ指示通りに作業するのではなく、与えられた要件に対して最適な解決策を考え出す必要があります。この過程で、既存の知識を深めたり、新しい技術を学んだりする機会が多くあるので、こうした継続的な学習と成長は、私にとって大きなやりがいにも繋がっていると感じます。
ー現在、SREグループで取り組んでいる挑戦を教えてください。
現在、取り組んでいることは「ふるさとチョイス」の年末に集中するトラフィックへの対応です。ふるさと納税の特性上、年末には通常のおよそ8倍ものアクセスが集中するため、それに耐えうる対策を進めています。
長期的な施策としては「ふるさとチョイス」のAWS移行を実施しており、テスト環境とステージング環境はすでにAWSに移行済みで、本番環境の移行を進めているところです。特に「ふるさとチョイス」は13年目を迎えるプロダクトで、膨大なデータを扱っているため、chiicaと比較して移行は一筋縄ではいかないですが、この移行によって、サービス間の影響を最小限に抑え、より柔軟なスケーリングが可能になります。SREグループとしても大きなチャレンジですし、自分自身にとっても、モダンな技術に触れる機会が増えるので、楽しみです。
ーチームの雰囲気を教えてください。
心理的安全性が非常に高く、質問や意見がしやすい雰囲気です。入社後のオンボーディングも3か月ほどかけて、プロジェクト、体制、サービス理解を深めつつ、基本的なSRE業務の進め方を共有してもらったので不安なく業務にあたることができたと記憶しています。チーム自体は比較的新しいので、チーム文化や進め方を一から作り上げていく貴重な経験ができていると感じます。新しいアイデアを提案したり、改善策を実行に移したり、私自身、チーム内で最年少ですが、年齢に関係なくいい意見をどんどん取り入れていこうという環境・先輩たちに囲まれてます。
メンバーの背景も多様で、アプリケーション開発からSREに転向した人もいれば、インフラエンジニアとしてキャリアをスタートさせた人もいます。この多様性が、より良いソリューションの創出につながっていると思います。
基本的に全員フルリモートで働いていますが、月に1回程度はリアルで集まってコミュニケーションをとるなど、和気あいあいと仕事しています。
―最後に、今後の目標を教えてください。
AWSに移行したchiicaですが、OSのEOLなど、まだまだアーキテクチャを見直す余地があります。これらの課題に対応しつつ、運用ルールの最適化、自動化の推進などに注力していきたいと思います。
キャリアとしては、SREとしての領域をさらに広げていくため、例えば、アプリケーション側の知識も深めるなど、インフラとアプリケーションの両面から、より効果的なソリューションを提案できるようなエンジニアを目指しています。
そのために、社内の制度(※「育自分制度」:書籍や映像コンテンツ購入、セミナー・勉強会・研修・カンファレンスへの参加・登壇、定額制サービスの利用料、資格取得の勉強など、自身の学びにかかわる費用を会社が負担する制度)を活用して、継続的に新しい技術や方法論を学んでいるところです。
日々の業務で新しいチャレンジを続けながら、トラストバンクのサービスの成長と、自身のキャリアの発展を同時に実現していきたいです。
※事業部・肩書などは公開当時のものです。