7月13〜14日、「U-22プログラミング・コンテスト」のプロモーション企画として、出張ワークショップを開催しました。
「U-22プログラミング・コンテスト」は、一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)が主催する22歳以下を対象とした作品提出型のコンテストです。
当社の山本代表がSAJの理事を務めており、当コンテストにはダイヤモンドスポンサーとして協賛をしています。
▽昨年の「U-22プログラミング・コンテスト」についてはこちらの記事でも紹介しています!
ワークショップ開催にあたり、エンジニア採用担当2名と、当社エンジニアのAさん・Tさんの4名で、2日間に渡り福岡県にある大学に訪問してきました!その様子を詳しくレポートします ^^
〜ワークショップ開催に至るまで〜
最初にSAJよりお声がけをいただいたのは、今年の3月。
まずは開催可否や、希望する地域、学校種別(大学、高専、専門学校など)の検討から始まりました。当社は本社が大阪ですが、昨冬に福岡オフィスにもエンジニア組織が立ち上がったばかり。そのため、今回は福岡にある大学を中心に希望を募ることになりました。
実施校が決まるまでの間、検討しなければならないのが本イベントの運営メンバーです。
「プログラミングを学ぶ学生さんにとってせっかくの機会。ぜひ現役エンジニアと交流してもらおう!」ということで、白羽の矢が立った(立てた?)のが開発部第1チームのお二人。
スマレジPOSチームのサーバーサイドエンジニアとして活躍しています。
さて、肝心のワークショップの中身をどうするかですが、
当社では、現在新卒採用を行なっていないため、学生向けのイベントを開催する機会がほとんどありません。1から企画を考える必要があるので、これがなかなか難しい……。
何度か打ち合わせを重ねたうえで、お二人の尽力により誕生したのが「APIを活用したタブレット型レジの一元管理を体験しよう!」というオリジナリティ溢れるワークショップ。スマレジとECやMDの連携を行うシチュエーションのもと、チームでAPIの活用を体験してもらうという内容です。“Web API”というトレンドをしっかり押さえつつ、高度なプログラミング知識がなくても楽しめる企画ができました!
▽当日映写した資料より抜粋。学生さんたちに親しみを持ってもらうための工夫が施されています ^^
いざ、福岡へ!
今回、福岡工業大学と久留米工業大学の2校の授業時間を頂戴し、各2時間のワークショップを実施しました。
少し前までは学校訪問や説明会などのイベントで全国各地を回るのが“ザ・採用”の仕事ではありましたが、コロナ禍を経てすっかり現地に赴く機会も減り……。学生さんとの交流も久々のため、やや緊張気味のスタートとなりました(汗)。
【7/13 @福岡工業大学】
冒頭、SAJ事務局より「U-22プログラミング・コンテスト」の概要説明、続いて私たちの自己紹介・スマレジの会社紹介をさせていただきました。
今は同じ職場でエンジニアとして働くお二人ですが、Mさんは大学で数学の教員免許を取得、Tさんは百貨店に就職後プログラミングスクールを経てエンジニアに転身と、ユニークなご経歴。学生さんとも近い目線をお持ちです。
ワークショップに入る前に「WebAPIとは何か?」のミニ講義を実施。
さすがは教員免許を持つAさん、本物の教師ばりのプレゼンテーションに社員一同びっくり(笑)。
WebAPIについての基礎知識を学んだところで、いよいよワークショップがスタート!
各チームで「店長」「経理」「販売」の役割を決め、それぞれの立場での課題を整理します。
学生さんたちがワークをしている間も適宜巡回し、丁寧にアドバイスを行います。
少し足りていない視点などを補ってあげることで、行き詰まっていたワークも前進!
最後はチームごとに成果を発表し合います。
スマレジエンジニアのフィードバックに学生さんも集中して耳を傾けてくれていました。
「実際の開発現場ではこういう考え方をよくするよ!」という現役エンジニアならではのコメントも ^^
【7/14 @久留米工業大学】
翌日は福岡市内から少し離れ、久留米工業大学へ。
創立50周年を記念して建てられた「テクノみらい館」という新棟にお邪魔しました。
プログラムは前日と同様ですが、この日はなんと参加者が40名近く。前日の倍以上であるため「ちゃんとと行き届くだろうか……」と不安もありましたが、各チームに教員の皆さんや院生の皆さんも参加してくださっており、万全のサポート体制を取っていただきました。
この日はワークに入る前にチームメンバーどうしのアイスブレイクを挟むなど、前日の反省や気づきを活かして早速ブラッシュアップ。会場の雰囲気も温まって、良い感じです ^^
ワークの進め方やチームの雰囲気にも、それぞれ特色が垣間見えます。
真剣に課題と向き合う学生の皆さんの姿が印象的でした。
最後はチームごとに前に立って発表。スマレジエンジニアが「どうしてここはこう考えたの?」など、気になる部分について深堀りをしていきます。
始めは少し自信なさげだった学生さんたちも「よくできているね!」「この着眼点が素晴らしい!」などのフィードバックを受け、安堵の表情。
正解は1つではなく、三者三様の答えがあってOK。そんなワークの面白さを体感していただけたのではないかと思います!
最後に先生方と一緒に記念撮影!
「学生にとって貴重な経験。ぜひ毎年実施してほしいです!」という嬉しいお言葉を頂きました ^^
〜イベントを振り返って〜
実施後のアンケートでは、たくさんの感想をお寄せいただきました。
「すごく難しいことをやると思っていたが、よく考えたら答えが導き出せるような課題で、取り組みやすかったです」
「今日の講義を通してAPIや会社が抱える問題などを知ることができた」
「全く初めての分野だったので非常に興味を惹かれました」
「プログラミング書く以前の物事のやり取りから考えていくのはとても新鮮だった」(一部抜粋)
「何のためにAPIを用いるのか?」「どうしたらより便利になるのか?」といった、表面的なAPIの仕組みに留まらない魅力を感じていただけたようです。
まさに、当社の開発バリューでもある“技術は手段”の観点ですね!
逆に「ワークの時間が足りなかった」等のご指摘もあったため、また来年以降実施することがあれば、参考にさせていただきたいと考えています。
最後に、今回のイベントに多大なる尽力をいただいた2人の“先生”からコメントを頂きました ^^
「ワークショップの企画に際しては、参加される学生さんの背景やスキルなど見えない部分もあったので、できる限り専門的な知識を必要とせず、それでいてICTを学んでいる実感が得やすい内容を意識しました。実際、参加者の中にはIT系の学科ではない学生さんもいらっしゃったのですが、ワークには違和感なく参加できていたので狙い通りに行ったのかなと思っています。
当日開催してみると、やはりコロナの影響か、学生さんの間でも距離があるのは感じました。もう少しアイスブレイクに時間を割くことができれば良かったのですが、授業時間の制約上難しい面もあり……。ただ、実際にワークが始まるとワイワイと取り組んでくれたのと、最終的にはどのチームも発表を形にすることができていたので、ホッとしました(笑)」
出張ワークショップは当社としても初めての取り組みで、企画から当日の運営まで手探りな部分も多かったですが、多くの学生さんに楽しんでもらうことができ、私たちにとっても大変良い経験となりました。
学生さんたちにとっても、普段学んでいるプログラミングが実際に企業でどのように使われているのか、イメージしていただけるきっかけになったのではないかと思います。
「U-22プログラミング・コンテスト」への協賛をはじめ、【ITクリエイティブ人材の育成】を1つの事業として打ち出し、推進する当社。これからも、1人でも多くの学生さんたちに「将来はITクリエイティブの仕事に就きたい!」と思ってもらえるような土壌・文化を醸成していきます。
▽当社が推進するITクリエティブ事業はこちらで詳しく紹介しています★