シェアダインに入社したきっかけを教えてください
「シェアダインなら飲食業界の人手不足を解決する一助になれる」と感じたのがきっかけです。
それまでのキャリアでは、飲食業界や宿泊業界といった「店舗ビジネス」をITでサポートをする仕事を長くやってきました。特にセールスの仕事が中心で、販売促進や業務効率化の支援をしてきたのですが、常に業界全体に慢性的な人手不足の課題があるのを実感していました。
僕自身、すごく好きだったお店が人手不足のせいで縮小したり、最悪の場合は閉店してしまったりするのを何度も目の当たりにしてきました。しかも、お店の方に話を聞いてみると、「実は1ヶ月休みなしで働いている」なんていうこともあって、なんとかならないのかなと思いながらも「飲食業界ってこういうものだよね」とどこかで諦めてしまっていた部分もありました。
そんな中で転職を考え始め、いろいろと調べていくうちにシェアダインという会社を見つけました。これまで飲食業界の課題として見てきた人手不足の問題を、ただの「問題」として受け止めるのではなく、「新しい仕組みをつくることで解決しようとしている」という点にとても興味を持ちました。
しかも、シェアダインは飲食店支援だけでなく、シェフの新しい働き方やキャリアの選択肢を増やすことにも力を入れています。これまでの飲食業界では長時間労働や1つの職場で働くのが当たり前でしたが、シェアダインは「シェフ自身が、より柔軟な働き方を選べるようにする」という視点を持っている。お店だけでなく、シェフにとってもプラスになる仕組みだと思いましたね。
さらにシェアダインは成長途中で、まだまだ知られていない。でも、だからこそ自分がこれまで培ってきた営業経験や飲食業界の知見を活かし、もっと多くの人にシェアダインの価値を伝えていけるんじゃないかと感じたんです。
シェアダインでのポジションと業務内容を教えてください
スポットシェフ事業部のアカウントマネージャーです。「スポットシェフ」を必要とする事業者に経験豊富なシェフをマッチングするサービスです。
アカウントマネージャーとして、主にエンタープライズ企業にご提案・サポートを行っています。僕の役割は、新規開拓と既存のクライアントフォローの両方を行いながら、シェアダインのサービスをもっと広めていくことです。
具体的には、
- 新規営業:飲食店や企業に「スポットシェフ」というサービスを提案し、導入につなげる
- カスタマーサクセス:すでに導入しているクライアントに対し、サービスの活用を支援する
- マーケティング:新しいターゲット層の開拓や、商談のきっかけをつくるための施策を考える
単なる営業だけではなく、マーケティングやセミナー運営など幅広い業務に関わるのが、このポジションの特徴です。スタートアップならではの自由度の高さがあるので、「これをやりたい」と手を挙げれば、どんどん挑戦できる環境があります。
スポットシェフのクライアントは飲食業界だけでなく、宿泊施設やブライダル業界、介護施設など多岐にわたるので、それぞれの業界特有の課題やニーズを理解しながら最適な提案をすることが求められます。単に「人手不足を補う」というだけでなく、「必要な時に、必要なスキルを持ったシェフを届ける」という価値を提供することが重要だと感じています。
シェアダインで掲げる森本さんの目標を教えてください
まずはスポットシェフを通じて飲食業界の人手不足を解決し、事業者が適切な人材を必要な時に確保できる仕組みを広げていきたいです。従来の「正社員を雇用するのが当たり前」という固定観念から脱却し、スポットで経験豊富なシェフを活用することで、人件費の最適化や労働環境の改善を実現することが大きなミッションです。
従来、飲食店や宿泊施設などの店舗ビジネスでは、シェフを固定で雇うのが一般的でした。繁忙期も閑散期も常に一定のスタッフを抱えることが当たり前とされていたため、閑散期には人件費の負担が大きくなり、経営の柔軟性が低下する課題がありました。
スポットシェフを活用することで、たとえば閑散期は必要最低限のスタッフで運営し、繁忙期にはスポットシェフで、経験豊富なシェフを手配するといった最適な人員配置が可能になります。
結果として必要な時に必要な分だけ人材を確保できるので、年間で見たときの人件費を抑制し、閑散期のコストを削減し、繁忙期の売上が最大化できるといったメリットが生まれます。
スポットシェフに登録しているのは、経験豊富なプロフェッショナルなシェフばかりです。そのため、事業者側は「新しいスタッフが来るたびに、基本から指導する」という手間がかかりません。継続的に同じシェフに依頼することもできるため、スポットでありながら「現場に馴染みやすい人材確保」が可能なんです。
また、シェフ側にも「選べる働き方」を提供したいと思っています。これまでの飲食業界では「一度就職したら長く同じ店で働く」というのが一般的でした。しかし、スポットシェフを利用することで、「さまざまな店舗で経験を積みながら、自由な働き方を選べる」という新しいキャリアの選択肢を作ることができます。
長期的には「シェフの可能性を広げる」ことにもチャレンジしていきたいです。
- スポットシェフを活用して、異なるジャンルの料理に挑戦できる機会を提供する
- 日本の飲食業界を支えるだけでなく、海外のシェフとつながる仕組みを作る
- 和食を進化させるために、海外のシェフが日本で学べる仕組みを作る
日本食(和食)はユネスコの無形文化遺産にも登録されているほど世界的に評価されています。今後の日本食の発展には国内だけでなく、海外の料理人の視点や技術を取り入れることも重要だと考えています。
僕は長年、飲食業界に携わっている人間として「日本の外食は世界一」だと思っています。
食文化のレベルは圧倒的に高く、もっと世界に誇れると感じています。それなのに、業界を支える人材が疲弊してしまっているのは、業界全体として非常にもったいない。日本のシェフが海外で活躍するだけでなく、海外の料理人が日本で学び、新しい形の食文化を生み出すことも、これからの飲食業界にとって面白い展開になるのではないでしょうか。
僕は「料理人という仕事を憧れの職業にしたい」という思いも持っています。現在の飲食業界は長時間労働や厳しい環境のイメージが強く、「料理人になりたい」と思う若者が減ってきています。しかし、スポットシェフやシェフリンクのような新しい仕組みを活用すれば、もっと自由度の高い働き方ができる環境をつくることができます。
最終的な大きな目標は、シェアダインを「シェフのキャリア支援のリーディングカンパニー」にすることです。
- 飲食業界の人手不足を解決する仕組みを確立する
- シェフが自由な働き方を選べる環境を作る
- 日本の食文化を世界に広げ、新しい価値を生み出す
シェフがもっと輝ける環境をつくることで、「働く人が幸せだからこそ、お店も繁盛する」という好循環を生み出し、日本の外食産業をさらに発展させていきます。
森本 泰之 キャリアサマリ
大手飲食店検索サイトでセールス・マネジメントを経験後、営業企画・イネーブルメント業務に従事。
宿泊業界のシステム会社でのセールス・マネジメントを経てシェアダインに参画