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【受賞】DAPCON主催「2024 デジタルアーカイブ産業賞」奨励賞受賞!当日発表された今年の活動を振り返ります!


2024年12月11日(水)株式会社誠勝が奨励賞を受賞!

株式会社誠勝は「デジタルアーカイブ推進コンソーシアム(以下:DAPCON)主催の「2024 デジタルアーカイブ産業賞」において、奨励賞を受賞しました!

この賞は、デジタルアーカイブ産業の振興に貢献した活動を称えるもので、産業や社会への影響力を高める活動が評価されます。

誠勝の今回の受賞理由は、同社が提供する「産学連携教育を想定した史料デジタル化支援サービス」を通じて、デジタルアーカイブを活用した利活用教育が高く評価されたことです。

今回の受賞は、私たちがこれまで取り組んできた努力が評価された結果であり、大変嬉しく思います。



2024年の取り組みの振り返り

さて年の瀬ということもあり、この1年を振り返り、どのような活動が今回の評価につながったのか、改めてお伝えしたいと思います。

全てを紹介することはできませんが、以下ではその一部ハイライトをご紹介したいと思います!


【①京都大学学芸員養成課程での産学連携特別講義】

誠勝は、京都大学の学芸員養成課程で学ぶ大学生・大学院生に向けて、「"常識外"の発想で創る学芸員有資格者のキャリア形成の『これから』~デジタルアーカイブの利活用を通じて~」と題した産学連携特別講義を実施しました。

このテーマで講義実施を行った背景には、近年のデジタルアーカイブを巡る社会の動きがあります。

国は2012年より、司書・学芸員養成課程ではデジタルアーカイブに関する講義内容を必須としており、また2023年4月1日に約70年ぶりに改正された博物館法の施行によって、博物館の事業活動にデジタルアーカイブ作成と公開が盛り込まれるなど、人文科学系専門人材を中心にデジタルアーカイブに関する能力が求められるようになりました。

一方で、文化庁の「第5期博物館部会」での議論を経て、司書・学芸員有資格者に対するデジタルアーカイブ教育機会の不足や、大学でもそれらを担う教員の不足が浮き彫りとなり、民間企業によるデジタルアーカイブ専門人材(デジタルアーキビスト)の育成が肝となっています(例1(文化庁資料)例2(報道))。

このような状況を受けて、デジタルアーキビストとしてのキャリア形成の可能性について特別講義を行いました。

講義では、学芸員有資格者の就職について、社会的な現状を簡単に解説した後、学生自身の考える学芸員有資格者の就業課題やその解決策について、「博物館に囚われない」キャリア形成の視点で考え、発表していただきました。

ちなみに…

講義内では、なかなかお目にかかれない、A2サイズまでデジタル化可能なV字型専用スキャナーなどを用いて、学生に操作体験もしていただきました!(上記写真右)


【②「奈良県インターンシップ推進事業」内で採用されたデジタルアーカイブ利活用キャリア教育の実施】

京都大学での産学連携講義に先だって、誠勝は4月2日よりデジタルアーカイブ(特にテキストデータ)を利活用したキャリア教育プログラムの開発に着手

その成果として、人文科学系人材がもつ「抽象的思考能力」を、AIを用いてクリエイティブ能力へ転換する教育体系を構築。歴史的起業家のビジネスマインドをAI分析で学ぶプログラムとして、9月2日〜6日の「奈良県インターンシップ推進事業」内で採用され、実施に至りました。

このプログラムでは、国立国会図書館次世代デジタルライブラリーで(テキストデータ含めて)公開される「岡本敏行自叙伝」を使用(岡本敏行氏は現在の住友生命社の創業者です)。

簡単なAI分析の手法を教えるとともに、歴史的起業家の人物像・魅力を限られた時間内で抽出し、それらをRESASを用いて発見した「地域課題」に訴求する「展示企画」まで落とし込んでいただきました。

最終日には自治体・大手メディア関係者の皆様に開放し、大勢のギャラリーの前で学生さんが自らの企画をプレゼン。このインターンシップは産経新聞の記事で取り上げられるなど、反響を得るに至りました。

そして何より、離脱者が出なかったこと(全日参加率100%)が非常に良かったと思っています!

人文科学系人材がAI分析の手法を学び、デジタルアーカイブの利活用を通じて自らのアウトプット力を高めることができるーーこのことが、社会的にもキャリア教育としてもいかに大切かを痛感することとなり、同時に人手不足で苦しむあらゆる民間企業にとって、人文科学系人材に活躍してもらう環境を作れる可能性も感じることとなりました。


【③奈良市共創チームプレ研究会】

さらに誠勝は11月9日(土)に、上記の活動にて活用した「岡本敏行自叙伝」を題材に、「奈良市共創チームプレ研究会イベント」にて、社会人向けの教育プログラムを実施。同日開催された「奈良市みらい価値共創プロジェクト研究」第2期共創ワークショップ」との中継開催も行いました!

下記が中継の様子です!

なぜ岡本敏行氏が奈良?…詳細は割愛しますが、実は奈良にゆかりのある歴史的起業家なのです!

このイベントではより「面白い」に焦点を置き、AIツールを使った分析を通じて、常識に捉われない同氏の魅力発信を考えるワークを実施。Zoomのホワイトボードなども使いながらワイワイと企画を考え、非日常の学びを提供しました。


このようにデジタルアーカイブの利活用は、歴史や文化を未来に継承し、地域課題の解決や新たな価値創造を実現する重要な取り組みです。

人手不足のご時世にあって大変有難いことに、このような活動を通じて多くの方に当社の事業に関心を持っていただき、デジタルアーカイブを活用した地域活性化や教育プログラムの企画・運営に携わる仲間がジョインしてくれていますが、まだまだ現在募集しているポジションがあります。

詳細は以下からご覧いただけますので、デジタルアーカイブされた貴重な史資料の隠れた可能性を私たちと一緒に広げてみませんか?

【東京採用】人材教育に利活用できる周年事業を作る!周年企画を提案するコンサルタント募集!

【東京採用】人の想いを後世に繋ぐ。デジタルアーカイブ制作全般を指揮するディレクター募集!

【奈良採用】デジタルアーカイブ構築と利活用教育で、人と文化の循環を担う26卒学生募集!


2025年に向けた誠勝の挑戦
~地域課題解決と人材育成の新たなモデル構築へ~

さて誠勝は、2025年に向けての活動も作っています。

2024年8月には「なら産地学官連携プラットフォーム」に参画し、2024年11月7日には誠勝がリーダー企業となった「DXで奈良に新たな人と文化の価値創造を行うタスクフォース」を立ち上げました。

なら産地学官連携プラットフォーム」は、奈良県内の産業界、地域住民、高等教育機関、地方公共団体が連携して、新たな価値を創出する取り組みです。地域課題の解決や産業競争力の強化を図り、奈良の魅力度を高めることを目指している取り組み。

今回誠勝が立ち上げたタスクフォースには、自治体・高等教育機関が参画し、奈良県インターンシップ推進事業内で採用されたプログラムをシーズに、さらに地域の文化資本・人的資本を循環させる取り組みを模索しています。

1年を通しての本格的な活動は2025年度以降ですが、2024年度も以下の「プレ講座」を実施予定です!Wantedlyのミートアップで募集をかけていますので、ぜひ応募お待ちしております!

【大学生・大学院生向け】人文科学の抽象化能力を、AIで活かして就職に勝つ!

【社会人向け】意外と知らない奈良ゆかりの企業家を発信するクリエイティブ講座



これまで誠勝が培ってきた実績を基に、地域・企業等が持つ貴重な産業・文化資源のデジタルアーカイブを利活用し、専門知識を持つ人文科学系人材がその力を最大限に発揮できる就業機会を広げています。

私たちは「デジタルアーカイブを起点とした地域活性化と人材育成のモデル構築」に挑戦し続けます。
2025年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


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